2人目の赤ちゃんにひな人形は必要?
1人目の赤ちゃんが女の子だった場合、初節句のお祝いのためにひな人形を用意しますよね。ひな人形の相場は、数万~数十万円にもなるので、将来、2人目も女の子だったらどうしよう?…なんて不安になるママもいるかもしれません。おじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントだとしても、ちょっと気が引けてしまいますよね。
また、昨今の住宅事情により、そもそも1つのひな人形だけでも収納・保管場所に困るということもあるでしょう。
2人目の赤ちゃんがもし女の子だった場合、将来的にひな人形はもう1つ必要なのかどうか、今回はそんなふとした疑問について解説したいと思います。
ひな人形の意味と現実的な問題
2人目の赤ちゃんにもひな人形が必要かどうか?を考えるにあたり、そもそものひな人形の在り方についておさらいしておきましょう。
本来、ひな人形というのは「身代わり雛」と言われるように、女の子が健康に幸せに育つための守り神のような存在です。
将来、その女の子が「幸せな結婚ができますように…」という願いも込められていることから、結婚式の宴をイメージしているとも言われていますよね。
つまり、本来は1人の女の子に対し1つのひな人形を贈るというのが習わし。
たとえママが子どものころに飾っていたひな人形があったとしても、それを娘に引き継ぐことをしてはいけないのは、そのような意味合いがあるからなんです。
しかし、そうは言っても女の子が将来的に2人目、3人目…と増えてしまった場合、その都度数万円にも昇るひな人形を購入していたら大変ですよね。
収納場所はもちろん、飾る場所にだって困ってしまいます。
ですから、現実的には1人の女の子に1つのひな人形というのは難しく、2人目以降の女の子が生まれた場合は、別のものを用意して大切にしてもらう…という家庭が多いようですよ。
2人目のひな人形を購入できないときは?
今後、2人目の女の子が生まれた場合、ひな人形をもう1セット購入できないとなったら、2人目の子には何を贈ってあげたらよいでしょうか?
ひな人形の代わりとしておすすめのアイテムをご紹介します。
【つるし雛を購入する】
つるし雛とは、その名の通り小さなつまみ細工の人形がたくさん吊るされている可愛い人形のこと。もともと、「衣食住に困らないように…」という願いが込められていると言われ、1つ1つの人形には意味があると言われています。
つるし雛は、ひな人形よりも幅をとらず、一緒に飾ると華やかさがグッとアップするアイテム。色とりどりの小さな人形は、見ているだけでとても楽しいものです。
将来、お嫁に行くときにも長女にはひな人形を。次女にはつるし雛を持たせてあげられるという利点もあり、2人目の女の子につるし雛を選ぶママは多いようですよ。
【小さいサイズのひな人形を購入する】
2人目の女の子にはコンパクトサイズのひな人形を用意するのもおすすめ!
最近は、洋風のインテリアに合うような陶器や天然木で作られた手のひらサイズの小さなひな人形も多く販売されています。
サイズは小さくなってしまいますが、現代風のひな人形の方が子どもからは人気があるかもしれませんね。
【市松人形を購入する】
古くから、2人目の女の子には市松人形を贈る風習のある地域も多いですね。
市松人形とは、歌舞伎役者を模してデザインされた人形のこと。「将来、美しい子に育ちますように」という願いが込められていると言われています。
市松人形は、ひな人形のようにお内裏様とお雛様の対になったデザインではないため、比較的コンパクトに収納・飾り付けることができますよ!
ただし、人によっては市松人形そのものが怖い…というイメージを持っていることもあるので、好みによって検討するといいかもしれません。
【羽子板を購入する】
厄除けの意味がある「羽子板」も、ひな人形の代わりとして2人目の女の子に贈ることが多いアイテムです。ひな人形と並べて飾ると、より見栄えがするのが特徴的。
高級感もあって華やかなので、ひな人形と飾っても見劣りしませんよね。
ただし、その分、価格もやや高め。ひな人形とあまり変わらない金額になってしまうこともあるので、費用についてはよく検討したほうがいいかもしれません。
【名前旗を購入する】
ひな人形を姉妹で共有して欲しいご家庭は、名前旗だけを増やしていく…というのもおすすめ!1人1つの名前旗があれば、「私のもの」という意識も芽生え、大事にしてもらえるかもしれませんね。
名前旗が増えていくたびに、家族がにぎやかになる…。そんな幸せを感じるのもいいかもしれません。
まとめ
ひな人形は1人の女の子に1つが基本ですが、各家庭の事情により難しいケースもあると思います。もし今後、2人目の赤ちゃんが女の子だった場合、どのようにするのかも視野に入れて1つ目のひな人形を選ぶのも大切なことですね。
ひな人形に対する考え方は地域によっても様々。選ぶ際はおじいちゃんおばあちゃんなどと事前に相談して決めるとトラブルがなく済むでしょう。
何を贈るにしても、女の子の幸せを願う気持ちは変わりません!その気持ちを大事に、今後2人目の女の子が生まれたときは大いに喜んでくださいね。