離乳食完了期とは
離乳食完了期になると、主食とおかずそれぞれ子ども用の茶碗に1杯ずつ程度の量を食べられるようになります。また、食べ物がしっかりと噛みつぶせるようにもなります。その為、体を動かすエネルギー源や必要な栄養素の大半を食べ物から摂取できるようになったら、ついに離乳が完了となります。
離乳食の進み具合には個人差があるので、赤ちゃんのペースに合わせてあげましょう。そして、なるべくいろいろなものが食べられるよう工夫してあげることも大切です。
しかし、ママとしては食べて欲しいものでも赤ちゃんにとっては苦手なものもありますので、味が分からないように工夫したりしながら、「食事は楽しい!」と感じてもらえるようにすると良いでしょう。
進め方のポイント
1歳を過ぎると卒乳を意識するママも増えてきますが、助産師や保健師からは、1歳6ヶ月~2歳くらいまでに離乳が出来ればよいので、焦る必要はないという話もされます。赤ちゃんのペースに合わせてあげましょう。
【離乳食の回数・与え方】
離乳食完了期に入った赤ちゃんは、大人と同じ時間に食事ができるように調整をしていく必要があります。そのため、3回目の食事はあまり遅くなり過ぎないように注意しましょう。
しかし、1日3食食べられるようになったとはいえ、赤ちゃんのの胃袋はまだ小さいので、1回の食事でたくさん食べることができません。離乳食だけでは足りない栄養素を補うためには、おやつも大切です。
3食の食事とは別に、1日1回~2回のおやつを与えましょう。
おやつと言ってもお菓子をあげるのではなく、蒸かしたさつまいもやヨーグルト、おにぎり、野菜がたくさん入った「おやき」などがおすすめです。お菓子類は離乳食が完了してからとなりますので、この時期の赤ちゃんのおやつは「あくまで栄養素を補う」という点を意識してください。
【食べられる食材】
薄味の干物、添加物や塩分の少ないウインナーやハム、卵焼きやオムレツなども食べられるようになります。 離乳食完了期の赤ちゃんは、「自分で食べたい!」という気持ちが強くなってくるので、その意欲を尊重するためにも、手づかみで食べられるようなメニューを積極的に取り入れてあげましょう。
例えば、野菜や肉もスティック状にして握りやすくしてあげたり、ご飯もお団子状にして指先でつまめるようにしてあげると良いでしょう。
量・大きさ・かたさ
バナナくらいのかたさのものを歯ぐきでつぶして食べられるようになったら、というタイミングが離乳食完了期への移行の目安となっています。
【量】
おかゆなどの穀類は80g~90g、野菜は40g~50g、肉魚は15g~20gが目安です。ただしこれはあくまで目安で、量は赤ちゃんによって個人差があるところです。その子の発達や成長に応じてあげましょう。
【大きさ】
1cm角、一口大のものが食べられるようになります。
【かたさ】
離乳食完了期の食事は、「スプーンで軽く切れるかたさ」を目安にしましょう。たとえば肉団子やハンバーグと同じくらいのかたさを参考にしてみてください。