目次
離乳食完了期の赤ちゃんが風邪を引いたら?
赤ちゃんが風邪を引いて食欲が出ないことや、咳き込みや鼻詰まりが苦しくて上手く食事ができないことは、めずらしくありません。
調子の悪い時でも、体調を整えるために、できれば食べてもらいたいと思いますよね。
離乳食完了期の赤ちゃんは、薄味ながらほぼほぼ大人と同じような食事を摂っている時期です。
赤ちゃんが食べやすい食事を用意してあげられるよう、風邪の際の食事ポイントをしっかり押さえておきましょう。
赤ちゃんの離乳食はどのように用意する?
離乳食完了期の赤ちゃんが風邪をひいている時には、離乳食は以下のように用意してあげましょう。
【消化の良い食事を心がける】
風邪を引いている時は消化器官の働きが弱くなっています。
体に負担をかけないよう、離乳食は消化の良いものを用意してあげましょう。
大人も、風邪を引いている時は温かいおかゆを食べますよね。
離乳食完了期の赤ちゃんも、5~7倍がゆを作ってあげると、消化も良く食べやすいですよ。
副食のおかずは、モグモグ期の歯茎でつぶせる固さまで戻してあげてもいいでしょう。
【食べやすい食事を心がける】
食欲がない時は、水分の多いものやとろみのある食べ物が食べやすいですよ。
また、赤ちゃんが普段から好んで食べるメニューがあれば、食欲がなくても食べやすいかもしれませんね。
のど越しが良い麺類も食べやすいかと思います。
【温かい食事を心がける】
熱がある時は、冷たい食べ物を…と思うかもしれませんが、体の小さな赤ちゃんは消化に負担がかかり、かえって体力を奪うことがあります。
逆に、温かい食事は免疫力をアップする効果が期待できるため、体を温めてくれる食事を心がけていきましょう。
【ビタミン類を摂取しよう】
ビタミンCには免疫力を高める効果があるといわれているため、風邪の時には摂取させてあげたい栄養素です。
キウイやイチゴに多く含まれるので、風邪を引いている赤ちゃんに食べさせてあげるといいでしょう。
また、ビタミンAやビタミンB2には、粘膜や皮膚の健康を保つ効果があるといわれています。
喉の痛みが伴う風邪や鼻の下が肌荒れを起こしている時に、意識して食べさせてあげられると良いですね。
納豆やニンジン、ほうれん草、さつまいも、卵、牛乳などに含まれます。
【たんぱく質もしっかり食べよう】
たんぱく質には、体力回復効果や疲労回復効果が期待できます。
豆腐や魚、玉、ささみなどから摂るのがいいでしょう。
【完了期】風邪の時におすすめの離乳食は?
風邪をひいている時には、以下の食事がおすすめです。
・おかゆ…ごはんや軟飯よりも、消化の良いおかゆを食べさせてあげましょう。食べられるなら卵がゆにするなど、多少味付けしても構いません。
・温かい麺類…うどんやそうめんなどは食べやすいだけでなく、体を温めてくれる効果もあります。
・ゼリー…食欲がない時には、のど越しも消化も良いゼリーがおすすめです。冷やさず常温に戻してから与えてください。
・果物…ビタミン類が豊富な果物は、風邪の時にも食べやすいです。柑橘系など酸味のあるものは、風邪を引いている時には刺激になることがあるので注意してください。
・野菜スープや味噌汁…風邪をひいている赤ちゃんも食べやすい食事です。体を温め、野菜から様々な栄養素を摂取することができます。
赤ちゃんが風邪の時は離乳食をお休みしてもいい?
食欲がないと、赤ちゃんに離乳食を食べさせるのも大変ですよね。
しかし、風邪を引いている時には、何かしらを食べないとウイルスに対する抵抗力が付きません。
体力もなくなってしまうため、何でもいいので食べられるものを口に入れて欲しいと考えます。
食欲がない時は、栄養バランスはあまり考えず、赤ちゃんが食べられそうなものを少量でもいいので、与えるようにしましょう。
食べられるようでしたら、おかゆや麺類だけなどでも構いません。
体を休め、体調が戻ってきたら徐々に食事量を増やして下さいね。
もし、食べたそばから吐き戻してしまったり、咳込みがひどく全く食べられないほど風邪が悪化してしまっている場合、医師の処置が必要なほど症状が進行している可能性があります。
病院を受診し、医師の診察を受けるようにしてください。
赤ちゃんが風邪の時に離乳食で気を付けたいこと
赤ちゃんが風邪をひいている時は、離乳食を食べる際には以下のことに注意しましょう。
【食べにくい離乳食は避ける】
風邪を引いている時は、パサパサしている食事や脂っこい食事は食べにくく、消化の際にも体に負担をかけてしまうことがあります。
味が濃いものや、カレーなどの刺激が強い食べ物も、風邪の時は食べにくく感じてしまいかねません。
赤ちゃんが嫌いなメニューも、風邪の時は無理に食べさせたくはないですね。
食べにくい食事は避けるようにしましょう。
【水分をしっかり摂ろう】
風邪を引いて熱がある時には、体の水分が失われがちになります。
麦茶や白湯でこまめに水分を摂取するようにしましょう。母乳を続けている場合は、母乳もこまめに与えましょう。
喉を潤すことで痛みが軽減したり、痰の切れを良くしてくれたりする効果も期待できます。
まとめ
赤ちゃんが風邪を引いている時は、消化が良く体を温めてくれるような離乳食が望ましいです。
また、食欲が落ちている時期ですから、食べやすさにも考慮しつつ、離乳食を準備してあげましょう。