赤ちゃんの遊び食べ
離乳食を出すと、赤ちゃんがご飯や食器を使って遊び始めてしまう”遊び食べ”。
遊び食べを始めると、なかなか離乳食の時間も終わりませんし、片付けも大変になって困りますよね。
それが毎回繰り返されると、ママもイライラしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、この遊び食べに見える行動には、いろいろと種類があります。
今回は遊び食べの種類や、遊び食べがいつ頃まで続くものなのかについて紹介していきます。
遊び食べの種類
赤ちゃんの遊び食べには、その原因によって次のような2種類に分けることができます。
【好奇心による遊び食べ】
まず1つ目の種類は、赤ちゃんの好奇心が、遊び食べという行動を引き起こしている場合です。
何にでも興味深々の赤ちゃんは、食べ物に関しても、「これは何だろう?」「触って潰したらどうなるんだろう?」などと好奇心を抱きます。
食べ物の中にお茶を入れてみたり、スプーンやフォークで机を叩いて音を出してみたり・・・
赤ちゃんにとっては食べ物というより、目新しく興味の対象物になっている可能性があります。
そのため、ついついその新しいもので実験してみたくなってしまうのかもしれません。
しかし、好奇心が元になった遊び食べは食べ物に興味がある、自分で触って食べてみたいという意思の表れでもあります。
成長への第一歩だと考えるのもいいかもしれませんね。
【食べたくない意思表示や試し行動による遊び食べ】
赤ちゃんはお腹が空いていない、食べたくない気分の時でも、まだ「食べたくない」とは口に出して言えません。
その代わりに食べ物やスプーンなどでダラダラ遊んで、口に入れない遊び食べ行動をすることがあります。
また、わざと食べ物や食器を落としたり、投げたりする場合は、それを拾ってくれるママと遊んでいる感覚なのかもしれません。
どちらにしても、食べることからは興味がそれている状態です。
成長すると「食べたくない」と言葉でも伝えられるようになるので、この行動は徐々に減っていくかもしれません。
遊び食べはいつまで続くの?
この赤ちゃんの遊び食べはいつ頃から見られ、いつ頃まで続くものなのでしょうか。
赤ちゃんによってもちろん違いはありますが、離乳食が始まってから3歳頃まで見られる行動だと言われています。
3歳頃までと聞くと、長い期間続くと感じるかもしれませんが、成長すれば毎回ではなく、回数は減っていく傾向はあります。
言葉でのやりとりができるようになってきたら、少しずつ食べ物は遊ぶものではないということを教えていってあげるといいでしょう。
「落としたら、(食べ物)さんだって痛いよ。」
「もうお腹いっぱいなら、ごちそうさましようか。」
「手じゃなくて、フォークで食べると、もっと上手に食べられるよ。」
などと声掛けしていくといいですね。
遊び食べの対処法とは?
遊び食べをする時期の赤ちゃんには、次のような対処法を試すといいでしょう。
【汚されても片付けやすいよう対策をしておく】
遊び食べをする時期は、一時的なものです。
そのため、今だけだと考えて、遊び食べによって汚されても片付けやすいように対策をしておきましょう。
例えば、
・机の下には新聞紙を敷いておき、終わったら落とした食べ物と一緒に丸めて捨てるだけにする
・机と一体化できる赤ちゃんエプロンを使う
・赤ちゃんの手の届く範囲には手づかみメニューだけを置き、食べさせるメニューはママの手元だけに置く
・赤ちゃん用のスプーンは別に用意しておく
など。
遊び食べをされるよりも、後片付けがストレスになるというママも多いので、できる限りの対策をしてストレスを減らしましょう。
【生活リズムを整える】
また、お腹が空いていないことが遊び食べの原因になってしまっている場合には、生活リズムを整えて本当にお腹が空いている時間に食べさせることを意識しましょう。
本当にお腹が空いていれば、遊び食べをする暇なく、しっかり食べる赤ちゃんも多いです。
再度1日のスケジュールを見直してみましょう。
【遊び食べが続くようなら切り上げる】
遊び食べをし始めて長く続くようなら、ご飯を下げるという習慣を作るのもいいでしょう。
食べるよりも遊びたかったり、お腹が空いていなかったりする場合、無理して食べさせると遊び食べが酷くなることがあります。
食べ物は遊ぶものではないことを教えてあげるためにも、メリハリをつけて、食べないようならおもちゃでの遊びに切り替えてみましょう。
まとめ
赤ちゃんの遊び食べは長ければ3歳頃まで続くことが分かりました。
意外と長い期間遊び食べをするのだなと驚かれる方もいるかもしれませんが、離乳食期の赤ちゃんのように毎回遊び食べをすることはだんだんと少なくなります。
好奇心による遊び食べを通して、徐々に自分で食べられるようになりますし、言葉で「食べたくない」「これは嫌い」などと言えるようになれば、少しずつ遊び食べは減ります。
遊び食べする赤ちゃんと寄り添いながら、少しずつコミュニケーションをとり、食事のルールなどを教えてあげられるといいですね。