離乳食にりんごを使うのはいつから?
真っ赤でつやつやとしたりんごは、見ているだけでも食欲が湧いてきますよね。
りんごは、食物繊維が豊富で、その主成分であるペクチンは腸内環境を整えてくれる役割があります。
今までミルクや母乳だけを口にしていた赤ちゃんは、離乳食を食べ始めるとお腹がゆるくなったり逆に便秘気味になってしまうことも多いです。
そんな赤ちゃんのお腹の調子を整えてくれるりんごは、離乳食にぜひ取り入れたい果物のひとつ。
りんごは、離乳食初期から食べることができるので、赤ちゃんの様子を見ながらぜひ早めに食べさせてみてくださいね。
そこで今回は、離乳食にりんごを使う時のポイントと、レシピについてご紹介します。
離乳食にりんごを使う時のポイント
【①アレルギーに注意】
りんごは、アレルギーを起こすことがある「特定原材料に準ずる20品目」に含まれている食材です。
全ての赤ちゃんにアレルギーが起こるわけではありませんが、初めてりんごを食べさせる際は必ず1さじから、加熱したものを与えるようにしてくださいね。
【②おいしいりんごの見分け方】
おいしいりんごの特徴は、以下の通りです。
・持った際ずっしりと重い
・りんごの下のくぼみが深い
・ヘタが太くてしっかりとしている
・お尻部分までしっかりと色づいている
普段なんとなくりんごを選んでいるママは、このような点に着目してみましょう。よりおいしいりんごを食べることができますよ。
【➂りんごの変色が気になる場合は】
りんごは皮をむかなければ比較的長持ちする食材ですが、皮をむいてしまうと断面がすぐに変色してしまいます。
大人がりんごを食べる際は、塩水につけると変色を防げるため実践している人も多いと思います。
しかし、赤ちゃんの場合は塩分が心配なので塩水につけるのは避けるようにしましょう。
りんごは変色してしまっても、味に変わりはないのでそのまま食べることができます。
どうしても心配な場合は、ほんの少しレモン汁を断面に塗ることで変色を予防できますよ。
【④りんごは冷凍保存可能】
りんごのおすすめの保存方法は冷凍保存です。
切ったりんごや、すりおろしたものを冷凍させることもできます。
冷凍させたものは、自然解凍で解凍します。
赤ちゃんの月齢や用途によって形を変えて保存すると、後で調理する際に楽ですよ。
【離乳食期別】りんごのレシピ
【離乳食初期:りんごほうれん草】
材料:裏ごししたりんご(小さじ1)、裏ごししたほうれん草(小さじ2)、お湯(適量)
1、裏ごししたりんごとほうれん草を混ぜて温める
2、お湯で滑らかにのばして完成
ほうれん草はアクが強く、苦手な赤ちゃんも多い食材。
鉄分などの栄養が豊富なので食べてほしいのに、ほうれん草のみではなかなか食べてくれずに困っているママにおすすめのレシピです。
りんごを混ぜることで、やわらかく、甘みも増すので食べやすくなりますよ。
【離乳食中期:りんごとトマトのゼリー】
材料:りんご(半分)、トマト(1個)、粉寒天(2g)、水(適量)
1、あらかじめ冷凍させておいたトマトの皮をむき、種を取り除いてみじん切りにする
(トマトは冷凍させると流水で皮がつるんと剥けるので便利です)
2、りんごをすりおろす
3、トマトとりんごを軽量カップに入れ、450ccくらいになるまで水を足す
4、3を小鍋に移し、ふつふつするまで混ぜながら加熱する
5、粉寒天を振り入れて溶かす
6、ふつふつしたまま1分ほど混ぜて、火を消して粗熱をとる
7、ボウルなどの容器に移して、冷蔵庫で冷やし固めて完成
(食べる分だけお皿によそいましょう)
さっぱりとしたゼリーは、赤ちゃんも大喜び。
普段のデザートにはもちろん、体調不良などで食欲がない時にもおすすめです。
固める際は、ゼラチンではなく寒天を使用するとアレルギーの心配もありません。
【離乳食後期:りんごのコンポート】
りんご(20g)、にんじん(10g)、バター(1g)、砂糖(少々)
1、にんじんは皮をむきすりおろす
2、りんごは5mmほどの厚さにカットする
3、1、2、砂糖、バターを炒める
4、バターがりんごにしみこみ、しんなりしたら完成
ほんのりとしたバターの香りが食欲をそそります。
にんじんのオレンジ色で彩りも良くて大人が食べてもおいしい1品。
にんじんはあまり好んで食べない赤ちゃんも、りんごと一緒なら食べてくれるかもしれません。
【離乳食完了期:りんごのパングラタン】
材料:りんご(20g)、プレーンヨーグルト(小さじ1)、食パン(8枚切りの半分)、牛乳(大さじ1)、粉チーズ(少々)
1、りんごはすりおろし、プレーンヨーグルトと混ぜる
2、食パンを小さくちぎって耐熱皿に入れて牛乳をかける
3、1を乗せて、粉チーズをふりかける
4、オーブントースターで焼き色がつくまで焼いて完成
りんごの甘さと粉チーズのしょっぱさがマッチしてとてもおいしいですよ。
この1品でたんぱく質や炭水化物もバランスよくとることができます。
まとめ
りんごは、ほどよく酸味もあることから食欲があまりない時にも食べやすく、体調不良の際にも重宝する果物です。
普段から食べ慣れてもらうことで、赤ちゃんの調子が悪い時にも活躍してくれるかもしれません。
ご紹介したりんごの選び方を参考に、是非おいしいりんごを赤ちゃんに食べさせてあげてくださいね。