日常的にかかる子育て費用とは?
普段の子育てにかかっている費用を計算したことはありますか?ここでいう子育て費用とは、赤ちゃんとの生活の中で、おむつ代やミルク代など、日常的にかかる費用のことです。当然ながら、赤ちゃんが産まれていない時とは大きく変わりましたよね。
特におむつやミルク代が多くかかると感じやすい乳児期。保育園に入園しているかどうかにもよりますが、0歳から2歳頃の子どもを持つ家庭では、実際にどのくらいの子育て費用がかかっているのでしょうか。年齢別に子育て費用の内訳と平均額をまとめました。
0歳児の子育てにかかる費用の平均
内閣府による、「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」(※1)によると、0歳児の子育てにかかる費用の総額は次のような額です。
【0歳児の子育てにかかる費用項目ランキングと平均額】
0歳児の子育てにかかる費用の平均総額は、1年間で931,246円。その中の多くを占める項目は次の通りです。
<1位>生活用品費(平均:222,491円/年)
0歳児の赤ちゃんの子育てにかかる費用として一番多いのは、生活用品費です。おむつやミルク代などはもちろん、赤ちゃん用に洗剤やシャンプーなどを分けたりすることも多い時期でもあります。赤ちゃんのお世話用品にかかる費用が多いようですね。
<2位>子どものための預貯金・保険(平均:221,193円/年)
赤ちゃんが産まれると、子どもの将来ために預貯金を始めたり、保険などに入ったりする方が多いようです。平均として、生活用品費とほぼ変わらない額をかけています。
<3位>お祝い行事関係費(平均:159,354円/年)
0歳の赤ちゃんは出産祝いや初節句祝いなど、お祝いをいただくことも多いですよね。また、宮参りやお食い初めなどの行事も多いです。内祝いを贈ったり、行事のための準備をしたりすることも多いため、それにかかる費用が他の年齢と比べて多くかかっています。
(※1)参考サイト:内閣府HP(https://www.cao.go.jp/)より
「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/pdf/zentai/3sho_1.pdf)
1歳児の子育てにかかる費用の平均
1歳児の子育てにかかる費用として多いのはどのような項目のものでしょうか。0歳児の時と同じく、内閣府の調査での平均額をまとめました。
【1歳児の子育てにかかる費用項目ランキングと平均額】
1歳児の子育てにかかる費用の平均総額は、1年間で878,040円。0歳の子育て費用総額よりも少し減っています。その中の多くを占める項目は次の通りです。
<1位>子どものための預貯金・保険(平均:223,007円/年)
1歳児の子育て費用の中で一番平均額が多いのは、子どものための預貯金や保険でした。子どもの将来のために、貯蓄している方が多いんですね。
<2位>生活用品費(平均:159,364円/年)
1歳になるとおむつ代は相変わらずかかりますが、卒乳などからミルク代がかからなくなる場合も多いため、0歳児よりも平均額が下がっています。
<3位>食費(平均:155,376円/年)
1歳になると離乳食完了期から幼児食に移る子も多い時期です。そのため、子どもの食事にかける費用の平均額は0歳児の時(平均:111,126円/年)よりも上がっています。
2歳児の子育てにかかる費用の平均
2歳児になると保育園に入園している子の割合が、0歳児や1歳児よりも多くなる頃ですが、どのくらいの子育て費用がかかってくるのでしょうか。同じく内閣府の調査による実態をまとめました。
【2歳児の子育てにかかる費用項目ランキングと平均額】
2歳児の子育てにかかる費用の平均総額は、1年間で942,715円。1歳の時よりも平均総額は増えていますね。その中の多くを占める項目は次の通りです。
<1位>食費(平均:196,849円/年)
2歳になると子育て費用の中でも一番大きく割合を占めるのが食費です。しっかりと量を食べる子が増えるからでしょうか。1歳児の時よりも平均額が年間4万程度上がっています。
食費は3歳以上から就学前までは、年間20万円前後とあまり変わりません。
<2位>子どものための預貯金・保険(平均:195,540円/年)
子どものための預貯金や保険は、0歳児と1歳児の時と変わらず、多くかけている家庭が多いようです。しかし、3歳以降は徐々に平均額が下がっています。2歳までが貯め時とも言えるでしょう。
<3位>保育費(平均:162,302円/年)
2歳児にかかる子育て費用として3位に保育費が上がっています。1歳児頃から保育園などに入園する子の割合が増え、さらに2歳になると多くなるため、保育費が子育て費用として大きくかかってくるのでしょう。
まとめ
子育てにかかる費用にはさまざまな項目がありますが、年齢によってどの項目が多くかかるのかは変わるものなのですね。しかし、多くの子が就園する3歳以降の子育て費用の平均額と比べると、乳児期は子育てにかかる費用は平均的に抑えられています。将来の教育費等に備えて、貯蓄をしやすい時期であると言えるでしょう。
実際に子育てにかかっている費用と平均額を見比べたり、今後かかってくる子育て費用を計算しながら、家計について夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。