赤ちゃんが生まれたら学資保険は必要?
子ども1人あたりにかかる学費は1,000万円~2,000万円ほどと言われています。
もちろん、進路によって金額の差はありますが、やはり子どもに十分な教育を与えたいと考えれば、貯蓄はしっかり行っていきたいですよね。
しかし、この金額を自分の力で管理しながら貯蓄していくとなると、なかなか難しいものです。
確実に教育資金を貯めて行くために、赤ちゃんが生まれたら学資保険への加入を検討してみましょう。
【学資保険とは】
金額を受け取る年齢、毎月支払う金額を設定し加入することで、教育費用を貯蓄していくタイプの保険です。
【赤ちゃんの頃から加入が必要?】
保険料の支払いが早ければそれだけ満期保険料が多く受け取れるし、目標金額が高い場合も月々の支払いが分散されるため、学資保険に加入を検討しているのであれば、早い方がいいでしょう。
加入には小学校入学の7歳くらいまでと、期限付きもあるため、赤ちゃんのうちから加入しておいて早いということはありません。
しかし、学資保険にはメリットとデメリットがあるので、保険の詳しい内容と一緒におさえていきましょう。
赤ちゃんの学資保険のメリット
しっかりお金を管理できる人であれば、わざわざ学資保険に加入する必要がないのでは?と感じるかもしれませんが、学資保険には下記のようなメリットがあります。
【確実に貯蓄ができる】
学資保険は自分で行う貯蓄とは異なり、途中でお金を引き出すことができません。
また、途中で解約してしまうと金額的に損をしてしまう可能性があるため、めったなことでは解約はしませんよね。
学資保険はいわば強制的に金額を積み立てていき、進学に合わせて確実に満期保険金が受け取れるので、貯蓄が確実に行えます。
【自分に合ったプランが組める】
子どもの進学には何かとお金がかかります。
特に義務教育が終了する高校進学、大学進学時にはまとまったお金が必要になることでしょう。
しかし、どのタイミングでお金を受け取りたいかは、家庭によって異なるかと思います。
「小学校から大学まで進学の度にある程度まとまったお金が必要」
「一番お金が必要になりそうな大学進学のタイミングでまとめて受け取りたい」など、自分に合った保険やプランを組むことが可能です。
【払込期限の設定】
保険料を支払う期限を決められます。
例えば、比較的教育費用がかからない小学校のうちに保険料を支払い、塾などの費用が発生する中学校までに終えておくと、以降の生活費に負担が少なくなります。
また短期間で済ませた方が、後に受け取る金額も大きくなる傾向があります。
【契約者が亡くなると支払いが免除】
契約者(親)に万が一のことがあった場合、生活費だけで精一杯になってしまって、子どもの学費まで回せなくなってしまう家庭もあるかもしれません。
学資保険は、死亡保障がセットになっている商品なら、契約者が万が一死亡した場合、その後の支払いが免除となり、祝い金や満期保険料はそのまま受け取ることができます。
できればそのようなことになってほしくはないですが、何かあった時でも教育費を確保できるというのは、とても心強いですよね。
【支払った保険料以上の金額が受け取れることも】
自分で銀行に貯金を行っていても、金利は微々たるもの。
一方学資保険では、商品やプランにもよりますが、支払い続けた金額よりも満期保険料の方が上回ることがあるため、長い目で見ると得になるでしょう。
【医療特約が付けられるものも】
医療特約を付けられるプランにすれば、入院や手術が必要になった時にも補償をしてくれます。
赤ちゃんのうちは医療費は各自治体が負担してくれるところもあり、必要性を感じない方もいるかもしれませんが、入院には何かとお金がかかります。
赤ちゃんの入院は珍しいことではなく、例えば風邪をこじらせただけでも数日の入院が必要になることも。まとまったお金が受け取れるのは、かなり助かると思います。
ただし、のちに受け取れる教育費用が少なくなってしまうので、医療特約を付けるか別の保険に加入するかは、よく考えておきましょう。
赤ちゃんの学資保険のデメリット
一方、学資保険には以下のようなデメリットもあります。
【途中解約すると損をする】
まとまったお金がどうしても必要になった場合、学資保険は途中で解約することも可能です。
ただし、これまで支払った金額よりも受取金額が少なくなってしまう可能性があることは、覚えておきましょう。
【インフレの影響を受ける可能性】
インフレとは、物の値段が上がることで、お金の価値が下がることを言います。
保険加入時から支払い金、受取金額に変動はありませんが、インフレにより物価が高くなると、予定した金額以上に学費が上がり、受取金だけでは不足してしまうということも考えられます。
まとめ
確実に貯蓄がしたい、利益をある程度多く受け取りたいという方には、学資保険の加入はおすすめです。
赤ちゃんの教育資金をしっかり蓄えるためにも、よく検討してみましょう。