赤ちゃんの卒乳を待つメリット
卒乳とは、赤ちゃんが自発的に母乳を辞めることを言います。
一方、親が授乳を辞める時期を決めるのが断乳です。
赤ちゃんが授乳をやめるきっかけを断乳にするのか、卒乳にするのかは家庭の考え方、予定、環境によって異なります。
卒乳は赤ちゃんのペースに合わせて進めるものなので、いつ辞められるかが分からず、長く授乳に付き合わなければいけないというのがあります。
しかし、その反面多くのメリットもあると言われています。
今回は、赤ちゃん主導で行う「卒乳」のメリットについて紹介していきます。
赤ちゃんの卒乳のメリットは?
赤ちゃんのペースで授乳を卒業する、卒乳のメリットはどんなところにあるでしょうか。
【赤ちゃんの精神的な負担が少ない】
大人でも何か好きなことを、周りから止めさせられたり、取り上げられたりするのはストレスを感じることありますよね。
赤ちゃんにとって授乳は好きなことと同じで、周りに勝手に止めさせられるとストレスを感じることがあります。
その点、卒乳では赤ちゃんが自主的にやめようと思う時を待つという方法であるため、赤ちゃんの気持ちの赴くままに進められます。
赤ちゃんが満足するまで授乳を続ける方法であるため、赤ちゃんに精神的な負担なく、進めることができます。
【スキンシップの時間が授乳時間分とれる】
授乳は赤ちゃんとのスキンシップの時間です。
忙しい育児中でも、授乳の時間はママにとって赤ちゃんをしっかりと抱っこでき、赤ちゃんと向き合える大切な時間と考えている人もいるでしょう。
卒乳を待ち、授乳する期間を長く持てば持つほど、その授乳時間が親子のスキンシップ時間になります。
もちろん卒乳してからも他の方法でスキンシップは十分できますが、その時期だけの特別なスキンシップの時間をたっぷり設けられるのは、卒乳を待つメリットの1つと言えるでしょう。
【断乳スケジュールを立てなくていい】
赤ちゃんが自然と授乳から離れるのを待つので、断乳するためのスケジュールを立てなくていいのもメリットと言えます。
断乳では、断乳の目標日を決めて、少しずつ準備をします。
どのように声かけをしようか、いつまでに断乳が完了できていればいいのかなど。
ただ、スケジュールを立てて準備をしていても、予定通りにはいかないことも多く、焦ってしまったり、断乳を諦めようと心が折れたり、それがママのストレスになることもあります。
しかし、卒乳ならそのようなことで悩まなくても大丈夫でしょう。
卒乳のデメリットはある?
卒乳のメリットについて紹介しましたが、反対にデメリットはあるのでしょうか?
【いつ授乳が終わるか分からない】
卒乳は赤ちゃんから自然に離れるのを待つため、いつ授乳が終えられるかは予想ができません。
思った以上に早く卒乳する子もいれば、なかなか卒乳する気配がない子もいます。
そのため、いつまで授乳すればいいのか、悩むママもいるかもしれません。
特に2人目以降の妊娠計画を立てたい場合などは、卒乳を待つ方法では、なかなか計画が立てらずに悩むことがあるかもしれませんね。
【なかなか卒乳しない】
自然に赤ちゃんの方から離れていくのを見守っていようと思っても、なかなか卒乳しそうな気配がない時は焦る方もいるでしょう。
結果的にママの方が焦ってしまったり、断乳に切り替えようか悩んだりすることがあるかもしれません。
赤ちゃんへの卒乳の促し方
卒乳はあくまで赤ちゃんが主体となって、授乳をやめる方法ではありますが、なかなか卒乳の気配がない時には、促してみるのもいいでしょう。
促す前に、まず断乳と同じで以下のタイミングはそろっているかを確認します。
・離乳食は3回食べている
・授乳以外での水分補給ができる(麦茶などを哺乳瓶以外で飲める)
・ママの気持ちにも余裕があり、そろそろ授乳をやめてもいいと思っている
これらのタイミングが揃っていれば、次のような方法で卒乳を促してみるのもいいでしょう。
【卒乳をテーマにした絵本を読む】
卒乳をテーマに描かれた絵本を読んであげるのもいいでしょう。
《卒乳をテーマにした絵本》
・『おっぱいばいばい』みついゆきこ 作 (グランまま社)
・『バイバイ、おっぱいさん』わたなべけいこ 著 (幻冬舎)
・『みんなおっぱいのんでたよ』木坂 涼 文 (福音館書店)
この絵本を読みながら、赤ちゃんにも
「大きくなったら、みんなおっぱいとバイバイするんだね。」
などと、絵本の感想を話しながら、そういう日が来るよと予告しておいてあげるのもいいでしょう。
【少しずつ授乳回数、時間を減らす】
日中はたくさん外で遊び、授乳から離れる時間を少しずつ増やしていくのもいいでしょう。
今日はあまり飲まなくても平気だったな、他の飲み物、離乳食でも満足できたなという日が少しずつ増えるうちに、卒乳に近づいていくこともあります。
まとめ
卒乳は赤ちゃんを主体に授乳をやめる方法です。
メリットも多くありますが、一方でデメリットに感じてしまう人もいるでしょう。
ママとパパ、そして赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、家庭に合った方法を見つけられるといいですね。