断乳後のママのバストケア方法を知ろう
産休明け、仕事復帰を検討しているママなどは赤ちゃんの断乳を検討するママもいますよね。
赤ちゃんの断乳は卒乳と違って、徐々に赤ちゃん自身がおっぱいから離れるのではなく、「この日」と決めた時点から一切授乳をしないようにする方法です。
ある日突然、授乳をストップするわけですから、断乳後はママのバストケアも必要。
事前にその方法を知っておけば、スムーズに断乳を成功させることができるかもしれません。
今回は、断乳を検討中のママへ向け、断乳後のママのバストケアの方法についてご紹介します。
なぜ断乳後にママのバストケアが必要なの?
先ほどもお伝えしたとおり、断乳は徐々に授乳回数が減っていくわけではなく、「この日」と決めた時期から授乳を止めることを指します。
これまで赤ちゃんが飲むことで、必要な量に応じてつくられてきた母乳。
それを突然ストップしても、母乳が全く出なくなるわけではありません。
以前のように母乳がつくられてしまうので、赤ちゃんが飲んでくれないと、どんどん溜まってしまいます。
すると、おっぱいが張り、痛みやカチカチに硬くなるという症状を伴うことがあります。
そしてこのときに適切なバストケアをしないと、乳腺炎などのトラブルに発展してしまうことがあるんです。
ですから、断乳を検討する際は、あらかじめ断乳後のバストケアについてよく知っておくことが必要なんです。
断乳後のバストケアの方法
では具体的にどのようにして断乳後のバストケアを行えばよいのかご紹介しましょう。
【圧抜きをする】
断乳後、1~2日程度はおっぱいに母乳が溜まり、痛みを伴います。
カチカチに硬くなり、張ってしまうと歩くだけで痛いと感じてしまうほどです。
そんなときは、圧抜きをしましょう。
①両手首で脇の下から乳首を中央に寄せるようにして軽く押して母乳を出す
②親指と人差し指で乳首をつまみ、奥へ押すようにして少し母乳を出す
上記の圧抜きを、1日1~3回を目安にして行います。
あまり絞り過ぎてしまうと、また母乳が「必要なんだ」とたくさんつくられてしまうので、絞り過ぎないようにするのがポイントです。
少し痛みが楽になるな…という程度で止めておき、その後また時間を置いて母乳が溜まってきたタイミングで圧抜きをしましょう。
【冷やす】
圧抜きをしてもなかなか痛みがひかないときは、冷やすのもおすすめです。
血行が良くなると母乳がつくられてしまうので、なるべくおっぱいを冷やし、母乳の生成をストップさせましょう。
保冷剤をタオルで巻いたものを当てたり、水で冷やしたタオルを当てたりしてみてください。
【母乳量が減ってきたら全て出し切る】
1~2日程度、つらい時期を乗り越えた後は、少し母乳量が減り、時間が経ってもあまりおっぱいが張って痛いと感じなくなるでしょう。
そうなってきたら、全ての母乳を出し切ります。
①タオルを当て、乳房全体を手のひらで包むようにして外から内側に向けて絞ります。(おにぎりを握るようなイメージで)
②片方が終わったら、またもう片方を同じように行います。
お風呂場でシャワーを浴びながら行うと比較的簡単に絞り切ることができますよ。
【1週間後もう一度母乳を絞り切る】
一度全ての母乳を出し切った後、また1週間程度経過したら、もう一度母乳を絞りましょう。
やり方は同じです。
今回は、残っている古い母乳を出すという意味合いで行います。
古い母乳が残っていると、母乳の詰まりの原因になってしまうこともあるからです。
1週間後、2週間後、1ヶ月後…というように絞る間隔を広げていくと、残っている母乳も出され、新たな母乳も自然とつくられなくなりますよ。
断乳後のバストケアはどこに相談する?
これまでご紹介したような流れで行うのが断乳後のバストケアですが、なかには上手く搾乳や圧抜きができず困ってしまうママもいますよね。
そんなときは一体どこへ相談したらいいでしょうか?
【出産した病院の母乳外来】
基本的には、出産した病院の母乳外来に相談するのがベストです。
出産した病院であれば、そうでない場合よりも診療費が安くなることもあります。
【助産院】
出産した病院に母乳外来がない場合は、近所の助産院へ相談してみるのもおすすめです。
ただし、外来で受付てくれるかはその産院次第ですから、まずは問い合わせをしてみるといいと思います。
【母乳外来専門の窓口】
「○○式」など母乳外来専門で相談に乗ってくれる施設もあるので、近所にあるか調べてみるといいかもしれません。
こちらは医師ではなく助産師などが対応してくれることが多いようです。乳腺炎予防のための正しいマッサージ方法などを教えてもらえると安心ですね。
まとめ
断乳後のママのバストケアはとても重要です。
特に母乳量が多かったママは、最初の2~3日はとてもつらいかもしれませんが、圧抜きをしたり冷やしたりすれば、自然と落ち着いてきます。
乳腺炎などのトラブルが起きていないか、こまめに確認し、正しい方法でバストケアを行いましょう。