赤ちゃんに合った椅子かどうかチェック
離乳食がスタートすると、赤ちゃんが食事をするために使用する「椅子」を購入することが多いと思います。
しかし、1歳前後の赤ちゃんの成長は著しいため、赤ちゃんが成長することでサイズが合わなくて使えなくなってしまった…ということもあるんです。
サイズの合わない椅子を使い続けていると、食事がしづらく、遊び食べを始めたり、暴れてしまって転倒したりする恐れもあります。
このように日々大きくなっている赤ちゃんのために、椅子も成長に合わせてレベルアップさせなければなりませんね。 今の椅子が成長に合った椅子かどうか、今一度チェックしてみましょう。
今回は、赤ちゃんの体に合った椅子のサイズのチェックポイントをご紹介します。
①背もたれに背中がついているか?
まずは、背もたれに背中がつく状態で座れているかチェックしてみましょう。
赤ちゃんは座った状態で自分の体を支える筋力がまだ十分ではありません。
大人ならば背もたれがなくても姿勢を保って座れますが、赤ちゃんにとっては背もたれは重要な支えの1つなのです。
赤ちゃんを座らせてみて、背もたれと背中の間に隙間があるようであれば、タオルを背中と骨盤あたりに入れて、安定した姿勢をキープさせましょう。
また、赤ちゃんは猫背であることが多いので、ピンっと姿勢よく座るのは難しいことも覚えておいて下さい。 背もたれに背中がつくようにするには、自然な背骨のカーブをサポートするようにタオルで補正してあげるのがポイントです。
②ひざを曲げて座れるか?
赤ちゃんが椅子に座った時、ひざを曲げて座れているかどうかチェックしてみて下さい。
中には、足を伸ばしていたり、ひざを急角度にして座っていることがあります。
ひざの角度が約90度になって、自然に足が降ろされている状態が成長に合った椅子の高さです。
ひざの角度が分かりにくい場合は、座った状態で、ももの裏が座面にくっついているかどうか見てみましょう。 お尻だけがくっついて座っていると、上半身が安定せずにグラグラしてしまいます。
ひざを曲げて座れていると、お尻からもも裏までしっかりと座面にくっついて座り姿勢が安定します。
机の下に隠れている足の部分は、なかなか意識がいかない部分ではありますが、成長して足が伸びてくるとひざの角度が変わってくるので、身長が伸びたなと感じた時にはひざの角度も定期的にチェックしてあげて下さいね。
足を乗せる踏み台の高さを自由に調節できる椅子であれば、赤ちゃんが成長しても比較的長く使用することができますよ!
③足が地面についているか?
赤ちゃんを椅子に座らせた状態で、足が地面につかず、ぶらぶらしていると、体が安定せず、集中力も低下してしまいます。 また、姿勢の悪化にもつながるそうです。
更に食事の時の嚙む力・飲み込む力にも影響すると言われています。
足がしっかりと地面についていないと、物をグッと嚙む時に力が入らないのだそうです。これにより、歯や顎の発達にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
ローチェアであれば、赤ちゃんの足がしっかりと床についているか?
ハイチェアであれば、踏み台に足がついているか?確認しましょう。
足がつくというのは、つま先だけでなく、かかとまでしっかりとついているかがチェックポイントです。
まだ頭が重くてバランスのとりにくい体だからこそ、地に足を付けた座り姿勢がとれるようにしてあげることが大切です。
④ひじの高さが机より上か?
赤ちゃんが椅子に座った状態で横から見てみましょう。 この時、赤ちゃんのひじは机よりも上にあるかどうかチェックして下さい。
もし、机よりも下にひじがきていると、赤ちゃんの座高と机の高さが合っていないので食事がしにくくなります。 正しい位置に机がきていないために、食事をするのが不便になって食べることに集中できなくなる可能性も出てきます。
あまり椅子を上げすぎると、上半身が机から出すぎた状態になり、暴れた時に転倒する恐れがあります。
赤ちゃんが姿勢を伸ばした状態で座って、ひじを曲げた腕が自然とテーブルと水平になる高さが理想です。
あまりに食事に集中できていなかったり、椅子に座るのをいやがったりする場合には、ひじの高さも確認してみるといいですね。
まとめ
赤ちゃんの椅子が体に合っていないと、座りにくいことによる姿勢の悪化や集中力の低下、転倒などの事故などにつながる恐れがあります。 また、嚙む力と関係するため、歯や顎の発達にまで影響を与える可能性もありますので、椅子のサイズは意外と赤ちゃんにとって大切なことなのです。
成長の早い赤ちゃんだからこそ、少し前まで使っていた椅子が合わなくなることがありますが、今回ご紹介したチェックポイントを目安として、体にしっかり合っているかどうか、定期的に確認してみてください。
赤ちゃんの椅子のなかには、大人になっても使えるものもあります。
このようなサイズ調節が可能な椅子ならば、定期的にチェックをして体に合った位置に調整してあげてください。
赤ちゃんが楽しく快適に食事ができるよう、椅子のメンテナンスは欠かさず行うようにしましょう!