行先の決め方のコツ
赤ちゃんのお世話に慣れてくるといろいろな場所に連れて行ってあげたくなりますが、赤ちゃんにとってお出かけは大人が想像する以上に刺激的です。
赤ちゃんとお出かけする際は、以下のような点に注意し、行先を決めるようにしましょう。
【人混みの多い場所、騒音の多い場所は避ける】
まだ免疫力が低いため、人混みの多い場所は、ウイルス感染の危険が高まります。
インフルエンザや風邪などが流行している時期は特に気をつけましょう。
また、騒音の多い場所も注意が必要です。聴力が発達している時期の赤ちゃんとって、大きな音は刺激が強すぎる場合があります。
【授乳室・おむつ交換台がある場所を選ぶ】
赤ちゃん連れのママに配慮したおむつ交換台のある施設や授乳室が完備された施設だと、赤ちゃんとのお出かけも安心です。
初めて訪れる場所は、授乳室やおむつ交換台があるかどうかをホームページや電話で確認しておくと良いでしょう。
【自治体の支援センターや児童館を利用する】
お住まいの地域の支援センターや児童館は、ママひとりでも赤ちゃんを連れて出かけやすい施設です。
お友だちを作ったり、子育ての相談をしたり、有効な情報交換の場としても利用できます。
児童館では、低月齢から小学生の子どもたち用に遊具や絵本、児童書などを揃えてあるところが多いようです。
夕方からは小学生で混み合うことが多いので、乳児のうちは比較的すいている午前中の利用がおすすめです。
交通機関別の注意点
赤ちゃんの公共交通機関デビューは、無理のない距離、時間帯から始めることが大切です。
また、初めのうちはできるだけママだけでなく、パパや他の家族と一緒に出かけると良いでしょう。
困った時はみんなで助け合えるといいですね。 下記に交通機関別の注意点をあげますので、参考にしてください。
【電車やバス】
大人にとっては身近な交通機関ですが、赤ちゃん連れだと勝手が違います。
駅や停留所までベビーカーを利用する場合も、車内ではたたんでおきましょう。急ブレーキなどの際に乗客が赤ちゃんに覆いかぶさったり、潰されたりするなどの事故もあるかもしれません。
赤ちゃんは抱っこして乗車する方が安全ですね。そのため、抱っこ紐は忘れず持参しましょう。
また、駅構内にエレベーターがない場合、赤ちゃんを抱っこして階段を昇り降りすることになりますので、事前に確認しておきましょう。
必ず時間に余裕をもって行動すると慌てずに済みます。間に合わない場合は走ったりせず次の電車(バス)を待ちましょう。
【飛行機】
各航空会社の赤ちゃん向けサービスを事前に調べておきましょう。 LCCよりも大手航空会社のほうがサービスが充実していることが多いようです。
離発着時は、気圧の変化により耳が痛くなることがあります。 飛行機が滑走路をバックし始めたら離陸のサイン。 授乳や飲み物を飲ませることで耳抜きができます。授乳ケープを持参すれば、自分の座席で授乳することができて便利です。
着陸時は予定時刻の30分前くらいから授乳や飲み物を飲ませましょう。降下のタイミングがわかりづらい場合はCAに教えてもらうといいと思います。
〈国際線〉
バシネット(座席の前に取り付ける赤ちゃん用簡易ベッド)を利用すると便利です。数が少ないので早めに予約するようにしましょう。 機内食は、ベビーミールが予約できます。
〈国内線〉
バシネットが使える路線、機材は一部のみとなります。 使えない場合は、後方の座席をリクエストしてみましょう。
後方座席近くには少し広めのスペースがあり、また、CA席の近くなので、お手伝いをお願いしたい時に声を掛けやすいです。
また、国際線、国内線ともにチャイルドシートを持ち込むこともできます。持ち込む条件や装着可能な種類は航空会社によって異なりますので、事前に問い合わせておきましょう。
【自家用車】
運転に慣れたママなら、自家用車での移動も良いでしょう。その際は必ずベビーシートを正しく装着しましょう。
装着方法が不安な場合は、ディーラーまで車を持って行き確認してもらうと確実です。
赤ちゃんが泣きだすと、つい運転への注意力がおろそかになりがちです。 赤ちゃんの様子を見たい場合は、バックミラーを使うのではなく必ず一旦駐車するようにしましょう。
「少しの時間だから」「エンジンをかけておけば大丈夫」と赤ちゃんを車内に放置するのは厳禁です。 便利な反面、危険の多い乗り物でもあります。 ちょっとした気のゆるみが不幸な事故につながることを覚えておきましょう。