パパが子どもに与える影響って?
「イクメン」という言葉が一般的になったり、男性の育児休暇取得率が増えていたりすることから、昔よりはパパが子育てに参加しているイメージがあるかもしれません。
そんなパパが子どもに与える影響とはどのようなものなのでしょうか。
“子育て”というとママにフォーカスが当たりがちですが、実はパパの存在も子育てに大きく影響します。
そこで今回は、子育て中のパパが子どもに与える影響、そして子育てに積極的ではない場合はどうすれば良いのかご紹介いたします。
子育て中のパパが子どもに与える影響
まず、子育て中のパパが子どもに与える影響についてみていきましょう。
【自己肯定感】
子どもの自己肯定感がパパとの関わりによって大きく影響されると言われています。
自己肯定感とは自分を肯定する考え方のことで、自分には価値がある、大切な存在であると肯定することです。
日本人は自己肯定感が低いと言われていますが、自らの存在を認め自分を大事にする子どもになって欲しい、と誰もが思うのではないでしょうか。
この自己肯定感が、パパが子育てに積極的に関わった家庭の子どもの方が高いと言われています。
パパから褒められると、子どもは社会に出ていく自信を持てるようになるという考え方から、自己肯定感が高くなることにつながると言えるでしょう。
【社会性】
パパが子育てに関わると、子どもの社会性が高くなると言われています。
子どもの社会性とは、お友達との関わりや他者への思いやりなどを指します。
子どもは様々な経験をしますが、適宜ママとパパで判断が違う場合が多いのではないでしょうか。
ママだけではなく、パパの意見も考え方や意見を子育てに取り入れることで、様々な物の見方をすることができます。
状況(ママとパパ)に合わせて行動するという考え方ができるようになり、それが社会性へとつながると言われています。
【拒絶感が子どもの問題行動に】
パパが子どもを拒絶するような反応をし続けると、将来子どもが攻撃的、不安性、非行などの問題を起こしやすいと言われています。
パパによって拒絶されることで子どもの自己肯定感が低くなり、問題を起こしてしまうことにつながる原因と言えるようです。
【言語能力】
パパが積極的に子育てに関わる家庭の子どもの方が、言語能力が高いと言われています。
読み聞かせなどはママの方がする機会が多いかもしれませんが、パパが読み聞かせをする方が、言語表現が豊かになるという研究結果も出ているそうです。
ママよりもパパが読む方が、子どもの考える力や興味を引き出す傾向がある、という考え方があるため。
これには、普段ママが読んでいるためパパが読むことで子どもが特別な期待感を持てることが理由と言われています。
【やり抜く力を左右する】
パパの接し方が子どものやり抜く力を左右すると言われています。
やり抜く力があると、目標が実現するまで粘り強く挑戦することができます。
これから先に困難な問題にぶち当たっても、やり抜く力があれば乗り越えられるでしょう。
この“やり抜く力は”パパが積極的に子育てに関わると、より育てることができるそうです。
パパが子育てに積極的ではない場合
パパが子育てに積極的ではない場合、子どもに良い影響を与えることが難しくなるかもしれません。
そのような状況を防ぐために、どのように対処すれば良いのでしょうか。
【それぞれの家庭でのやり方でOK】
パパが子どもに与える影響を考えると、もっと積極的に子育てに関わってもらいたいと考えるママは多いかもしれません。
ですが、仕事や家族構成、サポートしてくれる親戚の有無により家庭環境はそれぞれ大きく異なります。
他の家庭ではパパがとても積極的に子育てに参加しているのに、うちのパパはしてくれない、など他の家庭と比較する必要はありません。
まずはできる範囲からで十分です。
パパが子育てに影響を与えるという話をする機会を作り、忙しくても一緒に過ごす時間だけは子どもと工夫して過ごすなど、家庭に合うやり方を見つけるようにしましょう。
【原因を考えてみる】
なぜパパが子育てに積極的に関わらないのか、理由を考えてみましょう。
忙しい理由だけではきっとないはずです。
子どもと過ごす時間が短いと、どのように関われば良いのか難しいかもしれません。
普段一緒に過ごしているママが初めはサポートをして、パパと子どもが一緒にいる時間を楽しく過ごせるよう工夫してみるのも良いでしょう。
【期待しすぎない】
今まで子育てに積極的ではなかった場合、急にやり方を変えるのは抵抗があるかもしれません。
期待しすぎると「なんでもっと関わってくれないの?」とママがストレスを感じてしまうかも。
期待しすぎず、まずはママが子どもと楽しく関わっている様子を見せることから意識すると良いでしょう。
まとめ
子育てというとママの役割の方が多く、子どもに影響を与えそうなイメージがあるかもしれません。
ですが、たまにしか触れ合う機会のパパの方が実は影響を与える可能性もあります。
忙しくても子どもと関わる時間を少しでも作ることはきっとできるはずです。
子育ては限られた時間なので、ぜひパパにも積極的に関わってもらいましょう。