兜を飾る場所に決まりはある?
兜は無病息災を願った男の子のお守りです。縁起の悪いことはしたくないですよね。
安心してください!「兜を飾る場所としてダメなところ」というのはありません。
基本的には屋内であればどこでもOKです。飾る場所によって、赤ちゃんに悪いことが起こったりマイナスになることはないので、気にせずに飾ってあげましょう。
ただ、兜にとって最適な飾る場所というのはあります。大切に扱わなければ劣化が酷くなることも。
赤ちゃんの守り神として大切に扱うためにはどんな場所に飾るのが良いか、今回は端午の節句の兜飾りの場所についてご紹介します。
兜を飾るより良い場所とは?
では早速、兜を飾るのにおすすめの場所をご紹介しましょう。
「ここでなければいけない」という決まりはありませんが、飾る場所に困ったら、以下を参考に最適な場所を見つけてくださいね。
【おすすめ①家族が集まる場所】
赤ちゃんの守り神として飾るのですから、やはりリビングなど家族が集まる場所に飾るのがおすすめです。
リビングは人が集まるので、兜と共に赤ちゃんの成長を見守るのに最適な場所です。
反対にあまりおすすめしないのは玄関です。
風通しがあまり良くない上に、人通りも激しいのでほこりも舞いますし傷みが早くなります。
【おすすめ②直射日光の当たらない場所】
直射日光が当たるような場所は、兜の傷みを早めます。
リビングに飾る場合も直射日光の当たる窓際などは避けましょう。窓の開け閉めの邪魔になりますし、色褪せの原因にもなります。
最近はカラフルな兜や、逆に白一色の兜など色彩や素材豊かな兜も多いですよね。色褪せてしまうと一気におしゃれ感がなくなってしまうので要注意。
特に布や木製、鉄や皮などどんな素材でも直射日光は傷みやすいので、気をつけてあげた方がいいでしょう。
【おすすめ③湿気の少ない場所】
キッチンや洗面脱衣などの水回りは湿気が多いため、兜が傷みやすくなってしまいます。鉄などの素材の場合、錆びてしまうと修復も大変ですから、湿気の多い場所に飾るのではなく、風通しの良い場所に飾るのがおすすめです。
やむを得ずキッチンなどの水回りや風通しの悪い玄関に飾る場合は、ホコリや汚れから守るケース入りの飾りがおすすめですよ。
傷みやすい場所に置く場合はケースで守ってあげましょう。ケースに入っている兜飾りは、出し入れも簡単なのでサッとしまえて必要な時にサッと出せるメリットもあります。
【おすすめ④東向きまたは南向きで飾れる場所】
兜を置く場所に決まりはないですが、もし可能であれば神棚と同じ感覚で「東向きまたは南向き」で飾り、水気や空気の通り道は避けて歩く高さより高い場所に飾るのがおすすめです。
五月人形や兜飾りは神様ではありませんが、赤ちゃんを守りたいという願いがこめられた大切なもの。
丁重に扱うことに損はないですよね。
兜も、神様や神棚と同じように、太陽の方角となる東、又は南を向くように設置し、なるべく暗くじめじめしたところを避けて飾れる場所を選びましょう。
また、地べたに置くよりも棚やニッチなど、人の目の高さで見て楽しめる場所を選ぶのがベストです。
【おすすめ⑤エアコンの風が当たらない場所】
端午の節句の時期は季節的に春ですが、地域によっては4月~5月もやや気温が高い日もありますよね。
家庭によってはエアコンなどを使う場合もあるでしょう。
そんなときも、なるべくエアコンの風が直接、兜飾りに当たらないような場所に飾ることも重要です。
エアコンの風が当たることで、錆びてしまったり変色してしまったりすることもあります。
【おすすめ⑥赤ちゃんの手が届かない場所】
赤ちゃんの成長を願って飾る兜ですが、まだその意味をわからない赤ちゃんは興味津々。
ハイハイや伝い歩きができる赤ちゃんは、飾られている兜に触れてしまうこともあるでしょう。
兜飾りはとても繊細な造りですから、場合によっては壊れてしまうこともありますよね。
まだ赤ちゃんが小さいうちは、手が届かない場所に飾る・周囲にベビーゲートなどを設置して入れないようにするなど工夫することも必要かもしれません。
兜を飾る際に注意したいこと
兜を飾る時に一つだけ気をつけて欲しいのが一夜飾りです。一夜飾りとは、5月5日の前日に慌てて飾ること。
これはお葬式などのような”弔事”と同じになってしまうのであまり縁起が良くありません。兜飾りや雛飾りなどの慶事の時は避けましょう。
兜飾りは、大体は4月の中ごろから飾り始め、節句が終われば片付けます。
兜と一緒に赤ちゃんの成長を見守ろう
節句に兜を飾ることで、赤ちゃんの成長や無病息災を祈る気持ちを再確認できますよね。兜は戦を連想するので、戦いに強くなるなどの意味を感じる場合もありますが、兜は防具であり大切な頭を守る道具です。
赤ちゃんのこれからの人生の苦難に立ち向かう強さと守りを兼ね備えています。
男の子の人生をより良くする願いが込められたお守りなので、大切に扱ってあげてください。兜と一緒に赤ちゃんの成長と健康を末長く見守っていきましょう。