赤ちゃんの授乳を切り上げるタイミングが知りたい
母乳育児をしていると、赤ちゃんがどのくらいの量を飲んでいるのか、なかなか分かりにくいです。
授乳に時間がかかっていると、そろそろ切り上げてもいいのでは?と思うこともあるかもしれませんね。
しかし、ママが授乳を切り上げてしまうことで、赤ちゃんの母乳量は足りているのか心配になることもあるでしょう。
授乳を切り上げるタイミングは、なかなか難しいもの。
どのくらいで切り上げても大丈夫なのか、目安を知っておきましょう。
授乳を切り上げるタイミングは?
一般的に赤ちゃんは、1回あたりどのタイミングで授乳を切り上げたらいいのか、目安を知っておきましょう。
【新生児期】
生まれたばかりの赤ちゃんは、1回に多くの量の母乳を飲むことができません。
また、ママも授乳が始まったばかりですので、スムーズに母乳が出てこず、授乳に時間がかかるのが普通です。
一般的に、この時期の赤ちゃんの授乳時間は、片方のおっぱいで15~20分ほどかかると言われています。
ただし、赤ちゃんの飲み方やママの母乳の出にも個人差があるため、もっと早く飲める子もいれば、もっと時間がかかってしまう子もいます。
授乳に時間がかかったとしても、体重がしっかりと増えていれば、その時間が今の赤ちゃんとママのペースということです。
もし、時間がかかっている割に体重が増えない場合は、もしかしたら母乳が上手く出ずに足りていない可能性があるため、ミルクを足すのか検討してみてください。
母乳育児は始まったばかりですので、慣れるまでは焦らずのんびりと授乳を行っていきましょう。
【生後1~2ヶ月ごろ】
授乳にも慣れてきて、赤ちゃんが飲める量も少しずつ増えてきている頃です。
スムーズに飲めれば、母乳は片方のおっぱいは10~15分ほどで飲むことができるようになります。
個人差もあるため時間にはあまりこだわらず、のんびり母乳を与えてあげましょう。
長く吸うことで多く飲み過ぎている場合、母乳を吐いてしまうこともあります。
ただ、この時期の赤ちゃんはゲップが上手く出せずに吐き出してしまうことは珍しくないため、飲み過ぎの場合と見分けを付けるのが難しいかもしれません。
多く吐き出すことが続くようでしたら、少し早めに切り上げて様子を見てみてもいいでしょう。
月齢の低い赤ちゃんは、上手に母乳が飲めていないためにお腹が満たされず、ずっと吸っているという可能性もあります。
ママのおっぱいは口に深く咥えられているか確認してみましょう。
吸いが浅いと、母乳が上手く飲めていない状態です。
また、ママの母乳が実はあまり出ていないためにずっと吸い続けているという可能性もあります。
赤ちゃんの体重がしっかり増えているか確認してみてください。
不安であれば、出産した産院や母乳外来で相談してみましょう。
【生後3ヶ月以降】
生後3ヶ月以降になると、赤ちゃんの満腹中枢が発達してくるため、お腹がいっぱいになって満足すると、自分からおっぱいを離すようになります。
片方のおっぱいで10~15分ほどの授乳時間と言われています。
授乳の量やリズムが安定してきてて、もっと早く飲み切る赤ちゃんもいることでしょう。
・赤ちゃんがおっぱいを咥えていても吸っている様子がなくなったら
・多少時間が短くても、赤ちゃんが吸いたがらずに自分からおっぱいを離したら
・赤ちゃんがおっぱいを吸いながら寝てしまったら
授乳を切り上げるタイミングです。
生後3ヶ月以降は遊び飲みも覚える時期なので、長々と飲んでいる場合は、切り上げのタイミングの見極めが必要です。
授乳をしていない方の反対側のおっぱいを触って遊ぶ、授乳に集中せずきょろきょろしている、おっぱいを噛んでママの反応を楽しむ時は、赤ちゃんが遊びのみをしている時です。
お腹はいっぱいになっているので、ママの方からおっぱいを離し、授乳を切り上げてもいいでしょう。
授乳を切り上げる時間は決めない方がいい?
授乳の時間を5分や10分と決めて、ママの方から切り上げているという方もいますが、月齢が低く飲み慣れていないうちは、赤ちゃんが時間内で十分な量を飲み切れていない可能性があります。
時間を設けず、赤ちゃんの様子を見ながら授乳を行っていくようにしましょう。
ただし、ママと赤ちゃんの授乳のリズムが整い、授乳の間隔も安定してきていて、ママのおっぱいの出も安定しているようでしたら、遊び飲みやダラダラ飲みを予防する意味でも、時間を決めて飲ませてもいいかと思います。
体重の増えが心配な時は、予防接種で小児科を訪れた時や3−4ヶ月健診の時に相談してみると良いでしょう。
まとめ
授乳に慣れるまでは、どのくらいの時間で切り上げたらいいのか、判断が難しいかと思います。
授乳になれてくると、自然に授乳の時間も整ってくることでしょう。
赤ちゃんも、お腹がいっぱいになると自分から授乳を切り上げるようになります。
ただし、中にはママのおっぱいが大好きで、ずっと吸っているという子もいます。
赤ちゃんは楽しくても、ママは大変ですね。
遊び飲みをしているようでしたら、適度なところで切り上げる判断も必要です。