れんこんを離乳食で使えるのはいつから?
歯ごたえがあっておいしく、煮物やはさみ焼き、きんぴらなどでも美味しく食べられるれんこんは、赤ちゃんの離乳食としても取り入れることができます。
食物繊維が多く固さもあるため、食べるのは離乳食が後期に入った生後9~11ヶ月頃がいいでしょう。
すりおろしてとろみとして使うこともできますし、火を通す時には食材の「つなぎ」としても使えます。
れんこんは、食物繊維の他にもビタミンCやカリウム、ポリフェノールも豊富に含まれています。
離乳食後期に入ったら、れんこんを使ったメニューを取り入れていきましょう。
離乳食にれんこんを使う時のポイント
離乳食にれんこんを使う時には、覚えておきたいポイントがいくつかあります。
【下準備をしっかり行おう】
赤ちゃんの離乳食で使うれんこんでは、特に調理前の下準備に気を付けて欲しいと思います。
れんこんの穴の中は汚れが残っている商品もあるため、縦に切ってしっかりと洗います。
れんこんを切る時は、繊維を断つように切って使うのもポイントです。
繊維は、れんこんの穴と同じ方向に向いているので、穴の形が残るように切るといいですね。
また、れんこんを煮て使う場合は、小さく切り過ぎないのもポイントです。
大人が食べる煮物程度の大きさに切ることで、あらかじめ小さく切って煮た時よりも、ホクホクと柔らかく煮ることができるためです。
切ったれんこんは、すぐに水にさらしてあく抜きをすることで、変色するのを防ぐことができます。
【すりおろして使ってみよう】
れんこんをすりおろして使う場合は、基本的には生の状態をすりおろします。
とろみ付として使う場合は、すりおろしたれんこんとだし汁を一緒に煮てから使ってください。
おやきなどを作る時には、生の状態のれんこんをつなぎとして使い、他の食材と一緒に火を通して使うようにしましょう。
ブレンダーがある場合は、火を通したれんこんをすりつぶして使うこともできます。
【小さく切って調理してみよう】
れんこんを食べることに慣れてきたら、食感を残した状態で食べることも可能です。
だし汁でしっかり柔らかくなるまで煮込んだれんこんを、小さく切って使いましょう。
大人の取り分けを使う場合は、味が濃くなりすぎないように注意してください。
【冷凍保存をしよう】
離乳食で使うれんこんは、冷凍保存が可能です。
加熱調理済みのすりおろしれんこんや小さく切ったれんこんは、小分けにして冷凍庫にストックを作っておくといいでしょう。
離乳食後期におすすめ:れんこんのとろみ付け
形のある離乳食後期の食材が食べにくい時や、出汁の風味が効いた味付けをしたい時におすすめです。
多めに作って冷凍しておくといいでしょう。
【材料】
れんこん 適量
出汁 適量
【作り方】
- れんこんは皮を剥き、穴の部分もしっかり洗ってから10分程水にさらします。
- すりおろし器を使ってれんこんをすりおろします。
- 好みの風味の出汁ですりおろしたれんこんを弱火でじっくり煮ます。お湯は多すぎてもいけませんが、少なすぎてもうまく煮えないので、適量を見ながら火を通しましょう。
- 火が通ったら、食材のとろみ付やスープとして使います。
【アレンジレシピ】
①根菜のとろとろ煮…歯茎でつぶせるくらいの固さに茹でて切った根菜(人参、大根など)に、とろみれんこんを加えます。
②白菜ときのこのとろみスープ…れんこんのとろみ付けを水分多めに作り、小さく切った白菜とキノコを一緒に煮込んで、とろみスープにアレンジできます。
離乳食後期におすすめ:れんこんのお餅
赤ちゃんでも食べやすい、お餅風味のれんこんレシピです。
【材料】
れんこん 100g
しらす 20g
片栗粉 大さじ1
【作り方】
1.れんこんは皮を剥き、穴の部分もしっかり洗ってから10分程水にさらします。
2.すりおろし器を使ってれんこんをすりおろします。すりおろしたれんこんの水分は、手で絞って切っておきましょう。
4.しらすはお湯をかけて塩抜きをします。
5.2、3と片栗粉をボウルに入れて、スポーンで混ぜます。
6.油を敷いたフライパンで、焦げないように弱火でじっくり火を通します。
【アレンジレシピ】
①豆腐とれんこんのハンバーグ…しっかり水切りした豆腐を加えてから焼くと、豆腐ハンバーグ風にアレンジができます。
②ひき肉のハンバーグ…豆腐とれんこんのハンバーグに、さらにひき肉(あいびき肉、ぶたひき肉)と熱を通したみじん切りの玉ねぎを加えてから焼くと、ハンバーグにアレンジができます。
まとめ
大人が食べる時にはこりこりとした歯ごたえが美味しいれんこんですが、赤ちゃんの離乳食に使う時には、すりおろしてとろみ付けやつなぎとして使うことができます。
慣れてきたら、食感を残して食べることにも挑戦してみるといいでしょう。
歯がしっかり生えるまでは固い食感は食べることが難しいため、れんこんを取り入れる際は箸がすぅっと通る位まで、しっかりと柔らかく煮込んであげてくださいね。