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【赤ちゃん初めてのお正月】羽子板の意味って?

羽子板とお正月:赤ちゃんの健やかな成長を願って

日本では、女の子の赤ちゃんが生まれて初めてのお正月に、羽子板を飾る風習があります。

正月飾りの羽子板には、大切な赤ちゃんの健やかな成長や、無病息災の意味が込められてるのはご存じでしたか?

もっと詳しく、羽子板の意味や歴史、飾り方などについて解説したいと思います。

 

羽子板って何?

羽子板と言えば、木の板で羽を付く遊びが一般的ですが、正月に飾る羽子板は女の子の柄飾りやお花などの豪華な飾りが付いている、女の子の赤ちゃんのための無病息災のお守りです。

 

【羽子板に込められた意味】

羽子板には、災いを「はね」のけるという縁起を担いだ意味が込められています。

昔から季節の変わり目には鬼門が開き、鬼(邪気)がやってきて一緒に病気や厄災を連れてくると考えられていますが、羽子板を飾ることで厄除けの意味があると考えられているのです。

羽子板遊びでは負けた人が顔に墨でイタズラをされますが、その墨も鬼が嫌うもので、厄除けの意味があると言われています。

羽子板飾りには、松竹梅などの飾りも付いていることが多いですが、これも縁起を担いでいるものの1つです。

 

【羽に込められた意味】

羽子板で使う羽の先には、大木の種から作られた黒い玉が付いていますが、これは「むくろじ」(無患子)と呼ばれ、子どもが患うことがないようにという意味が込められています。

 

また、羽子板の羽はトンボに似ているとも言われており、トンボは蚊を食べる昆虫であることから、正月に羽子板遊びをすると、赤ちゃんが蚊に食べられずに健康的に過ごせるとも言われています。

蚊は、感染症などの病気を運んでくる虫です。

トンボが退治してくれることで、赤ちゃんの無病息災に繋がると考えられていたのです。

 

羽子板の歴史

羽子板の始まりは7世紀ごろ。当時の宮中では新年を祝って羽子板をつく女性の遊びが行われていました。

羽子板を飾る風習が広がったのは、江戸の元禄頃と言われています。

歌舞伎舞子を題材に、推絵羽子板という飾るための羽子板が作られるようになり、正月に縁起物として飾るようになったことが、現在の羽子板飾りの始まりです。

 

羽子板を飾る場所は?

縁起物である羽子板は、飾る場所にも意味があります。

とはいえ、現代の洋風の家庭には和風の羽子板がそぐわないこともあるかと思いますので、飾る所は悩ましいですよね。

インテリアも考慮しつつ、どこに羽子板を飾ってあげるか検討してみてください。

 

【玄関】

羽子板は、赤ちゃんの健康を願ってゲンを担いで飾るものですから、多くの人の目に触れる玄関が良いと言われています。

玄関は良い気も悪い気も入る場所と言われている所。

悪い気は玄関で跳ねのけるという意味でも、飾られることがあるようです。

 

【和室】

和の趣がある羽子板は、和室に飾るのがふさわしいと言えるでしょう。

現代の和室は明るく清潔なイメージですが、古い家ですと和室は奥まった場所にあり、暗い印象を受けるということもあるようです。

縁起を担ぐ羽子板は、暗い所に飾るのはふさわしくありません。

明るい光が差し込むような和室でしたら、飾るのがいいですね。

 

【リビング】

玄関に次ぎ、リビングも人が常に集まる所です。

せっかくの豪華な羽子板ですから、常に人目に付くところに飾っておくのも素敵ですね。

赤ちゃんが触れない場所に置くように注意しましょう。

 

【寝室の高い所】

邪気を跳ねのけてくれる羽子板は、寝室に飾るのもいいでしょう。

悪い気は寝ている間に体の外へと出ていくので、跳ねのけてくれますよ。

寝室では、見上げられる場所に飾るのが良いと言われています。

 

【羽子板を飾る際に注意したい場所】

羽子板は、直射日光が当たる場所は避けなければなりません。

せっかくの豪華な装飾が、直射日光を浴びると色あせてしまうためです。

(生活のための光が差す程度の明るさなら問題ありません。)

 

また、暗くてジメジメとした場所も避けましょう。

湿気の多い場所は、カビの原因になることも。

縁起物ですから、暗い所には飾らず、人目に触れる明るい所を選んで飾るのがいいですね。

 

羽子板はいつからいつまで飾る?

羽子板を飾るのは、女の子の赤ちゃんが生まれて初めての正月の時期です。

明確な日付というものはありませんので、12月中旬~1月中旬を目途に飾るのがいいと言われています。

この時期ですとクリスマスと被ってしまい、イベント的には雰囲気が合致しません。

そのため、クリスマスが終わってから羽子板を飾るようにしている方もいるようですが、多少遅れても差支えはありませんので、参考にしてみてくださいね。

遅くとも、12月28日までには飾るようにしましょう。

29日と31日は、正月飾りを出すには縁起が悪い日と言われているため、その前に用意してください。

 

羽子板は、片付けをしなくても縁起が悪くなるということはありません。

長く飾っておいて、自分のタイミングで片づけてもいいですね。

例えば、1月いっぱいを目途に片づける、節分を期に片づける、中には3月の初節句に雛人形と一緒に飾る家庭もあるようです。

 

まとめ

羽子板は、女の子の赤ちゃんが生まれて初めての正月を迎える際に用意する、縁起物の飾りです。

赤ちゃんの無病息災の願掛けの意味があり、歴史も古いものです。

豪華な和の飾りは、現在の洋風の家庭にはそぐわないこともありますが、飾る場所の意味やインテリアなども考慮しながら、飾る場所を考えていきたいですね。

羽子板には種類も多くあり、飾りの女の子の表情も豊かで着物もかわいらしいです。

また、豪華なお花をあしらった羽子板飾りも人気です。

赤ちゃんの健やかな成長を願い、羽子板飾りを用意してみてくださいね。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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