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赤ちゃんもひとり遊びしてるって本当?
目が覚めるととりあえず泣き出す。
抱っこの後にベッドに戻したとたんにぐずり始める。
早くひとりでご機嫌に遊んでくれないかなぁ、なんて思っているママもいるかもしれませんね。
でも実は、赤ちゃんは新生児のうちからひとり遊びを始めているのです。
赤ちゃんは好奇心のかたまりです。ママから見れば遊びだとは気づかないようなことでも、赤ちゃんにとっては立派なひとり遊びということもあるんですよ。
今回は、1歳までの赤ちゃんが日常でどのようなひとり遊びをしているのか、そしてそれを見守るママが気を付けたいことなどをまとめてご紹介します。
赤ちゃんはいつからひとり遊びする?
一般的に、大人が思う”ひとり遊び”を始めるのは生後9ヶ月くらいからと言われています。
しかし、生後2~3ヶ月くらいの赤ちゃんも、ベッドメリーを眺めていたり、自分の手をじっと見つめていたりすることがありますよね。
実はこれも”ひとり遊び”の一種なんです。
興味を持ったものを見つめたり、手や口で感触を確かめたりするひとり遊びから、視覚や触覚、味覚など五感の勉強にもつながっていきます。
では、実際に赤ちゃんがどんなひとり遊びをしているのか、成長段階別にみていきましょう。
生後2~3ヶ月頃のひとり遊び
まだねんねの時期ですが、だんだんと起きている時間が長くなってきます。
視覚や聴覚が発達し始め、動くものや音の出るものをじっと見つめるようになってきます。
この時期のひとり遊びは、おもちゃを使って遊ぶというものではありません。
赤ちゃんが自分の手をじーっと見つめたりくわえようとしたりするところを見たことがあるかもしれません。
これらは「ハンドリガード」と呼ばれ、自分の手に気付き認識する発達行動のひとつだそうです。
足をバタバタさせることもありますよね。
自分で足を動かしているという認識はまだありませんが、手足が動くことに興味を持って遊んでいる状態なのだそうです。
【ママはこう見守ろう】
自分の身体や、視覚聴覚を刺激されることによって遊んでいるこの時期の赤ちゃんには、はっきりした色使いのおもちゃや風に揺らぐモビールなどを与えてみましょう。
手をしゃぶってよだれまみれになることもありますが、そのままにしておくと肌荒れの原因になります。こまめに拭いてあげるようにしましょう。
生後4~6ヶ月頃のひとり遊び
この時期になると、首がすわり寝返りができるようになる赤ちゃんもいますね。
また、おもちゃなどを手渡してあげると握ることができるようになります。
まだおしゃべりはできませんが、「ばうー」や「んまんま」など喃語と呼ばれる赤ちゃん独特の言葉を発するようになります。
言葉でひとり遊びをしていると言えるでしょう。
自分で発した喃語を耳で聞いて、さらに言葉というものに興味を持つようになるのです。
【ママはこう見守ろう】
喃語が出るようになったら、「あー」「ぱっぱっ」など同じように喃語で答えてあげましょう。
「うんうん」「そうだねー」など、大人の言葉でも構いません。
大切なのは、声を出したら相手が反応してくれる、ということを赤ちゃんに感じてもらうことです。
これがコミュニケーションの始まりとなります。
生後7ヶ月~1歳頃のひとり遊び
おすわり、はいはい、たっちと、赤ちゃんの視線の位置がどんどん変化していく時期です
自分の手足を動かしているのは自分であるということも理解し、自分の姿勢によって視野が変わるということも理解できるようになります。
自由に移動できるようになるので、身体を使ったひとり遊びが楽しい時期です。
【ママはこう見守ろう】
家の中でも行動範囲が広がるため、危険なものは除けておくようにしましょう。
ぶつかりやすい家具の角などにはコーナークッション、入ってはいけない台所や階段などにはベビーゲートの取り付けを忘れずにしてください。
指先が器用になり自分でものを拾うこともできるようになるので、誤飲には特に注意が必要です。
ひとり遊びの赤ちゃんを放置しないで
赤ちゃんがひとり遊びを始めたら、ママやパパはすぐに手を出さず、まずは見守ってあげるようにしましょう。
ひとり遊びの途中で、赤ちゃんがママの姿を探すことがあります。
なるべくママの気配を感じられる場所にいて、赤ちゃんがママに意識を向けたら目を合わせる、微笑む、話しかけるなどの反応を返してあげるようにしましょう。
そのためには、1人で遊んでいるからと言って放置しすぎないことが大切です。
ママが反応を返してくれることによって、赤ちゃんは安心して遊び続けることができます。
特に、人見知りや後追いが始まる7ヶ月頃からは、ママの気配を感じることで親子の信頼関係を作ることにもつながります。
まとめ
ひとり遊びは、赤ちゃんの成長にとって大切なステップです。
自分の周囲のものを認識し、興味を持ち、感触を確かめることが成長につながるのです。
おもちゃの遊び方が良くわからなかったり、不安そうな表情をしているときにサッと声を掛けてあげられる距離感で上手に見守ってあげましょう。
やがて1歳を過ぎると、ひとり遊びは創造力や集中力を伸ばす手助けにもなりますよ!