赤ちゃんの便秘にヨーグルトが活躍?
赤ちゃんは、意外とよく便秘になります。赤ちゃんは月齢に関係なく運動不足や季節、腸機能の未発達や母乳不足などで便秘になることが多く、特に離乳食に切り替わる時期に増えます。
赤ちゃんが便秘になると、お腹が張ったりして苦しそうなので、ママは何とかしてあげたいと思うでしょう。便秘のためのホームケアもいろいろありますが、中でも腸内環境に良いというヨーグルトを赤ちゃんに与えるのはいかがでしょうか。
赤ちゃんの便秘や腸内環境からヨーグルトの効果まで紹介しますので、参考にして赤ちゃんの便秘改善にヨーグルトを試してみてください。
赤ちゃんの便秘の症状
赤ちゃんの機嫌が悪く顔色もさえず、泣き止まない時などは、調子が悪い時です。そのほかにこんな症状があれば便秘の疑いがあります。
・食欲がない
・嘔吐する
・うんちを出すとき苦しそう
・空腹時にお腹がポッコリ張っている
・うんちが固く血がついている
・いつもいきんでうんちしている
・いつもより排便回数が少ない
乳児期の排便は、毎日排便がある子から週に1回しかない子まで、個人差がとても大きいです。毎日お世話して赤ちゃんの「普段」の排便の回数や状態を把握しておくと、変化に気づきやすいです。
赤ちゃんの便秘のケアとヨーグルト
赤ちゃんが便秘になった時は、まず水分補給のホームケアから始め、食生活の改善をするのがおすすめです。
【水分補給】
体温が高めの赤ちゃんは、汗をたくさんかきます。たくさん汗をかいても、母乳やミルクを飲んでいれば水分不足にはなりませんが、離乳食期は水分不足で便が固くなり便秘しやすくなります。
そんな時は、白湯や麦茶などで水分補給しましょう。
【赤ちゃんの便秘と腸内環境とヨーグルト】
離乳食の進み具合によっては、食物繊維の多い根菜などの固形物で、赤ちゃんの腸内環境を整えるのは難しいことがあります。
そんな時は、どの離乳食期でも食べられるヨーグルトで便秘の改善を試みましょう。乳酸菌や発酵食品を与えることで、便秘が改善することがあります。
【ヨーグルトで腸内環境が改善する理由】
ヨーグルトなどの発酵食品や、食物繊維の多い食品を食べると腸内環境が良くなるのはなぜかご存知ですか?
腸内には、善玉菌と悪玉菌、その他にもたくさんの菌が存在しています。善玉菌は、ビタミンや有機酸、免疫力を高めるものを分泌し、悪玉菌は毒素を出したり食物を腐敗させたりします。母乳だけで育てている時、赤ちゃんのうんちが甘ずっぱいにおいで臭くない(腐敗臭がない)のは、悪玉菌が少ない腸内環境だからです。
ヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維の多い食品を食べると、腸内に善玉菌が増殖します。これにより腸内フローラが善玉菌優勢に傾き、腸内環境が整ってきます。
増殖した善玉菌はエサである食物繊維を食べ活発に活動を始め、体に良い分泌物を出します。その分泌物により腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発化し、便を腸内から体外に運ぶため便秘が改善します。
赤ちゃんの中の善玉菌と相性が良くない場合もありますので、ヨーグルトで便秘が改善しない場合は、他の発酵食品などをいろいろ試すなど、赤ちゃんの腸内の善玉菌と相性の良い食品を探してあげるといいですよ。
ヨーグルト以外の便秘改善案
便秘改善に効果的な水溶性食物繊維の多い食材は、いも類・果物類・海藻類などです。これらを離乳食に活用するのもおすすめです。また、お腹の運動で改善につながることもありますよ。
【便秘によい離乳食】
水溶性食物繊維のペクチンの多い食べ物が、便秘解消に役立つので、バナナやサツマイモのペースト、潰したトマトや皮ごとすりおろしたリンゴなどを離乳食メニューにしてみましょう。
【便秘に良い運動】
運動不足が原因での便秘なら、マッサージ・エクササイズをやってみましょう。赤ちゃんを仰向けにし、手のひら全体を使って、おへそからスタートしてゆっくりと優しく「の」の字を描くように、お腹全体をマッサージしていきます。
特に、ガスが溜まってお腹が張っているときは、仰向けにして両わき腹に手を添え、左右に5~10回ほどゆらゆらとゆっくり揺らすとよいでしょう。
赤ちゃんを仰向けにし、足を片方ずつ交互に持ち上げて曲げたり、両足を持ってゆっくり自転車こぎをしたり、足を動かすことで排便を促します。
まとめ
3~4日に1度でもスムーズな便通があれば、赤ちゃんの便秘はそんなに心配ありません。赤ちゃんがいつもと違って、うんちの回数が少なく、うんちの状態も悪いようなら便秘の改善をはかりましょう。
母乳やミルクだけの時は水分不足の心配はいりませんが、離乳食を始めた時期は水分補給で便秘が改善することもあります。
便秘改善のため離乳食の内容を見直すときは、赤ちゃんにヨーグルトを与えてみてください。ヨーグルトが赤ちゃんの腸内の細菌と相性が良ければ、便秘が改善するでしょう。
ただし、ホームケアでも改善せず、ぐったりして熱や嘔吐がある、排便時に痛がって出血するほどうんちがかたい、お腹がパンパンに張っているなどの症状がある場合は、病院の受診も検討しましょう。