月齢が進み睡眠時間はどう変化する?
少しずつ表情も豊かになってきた4~6ヶ月の赤ちゃん。
首がすわり、体つきもしっかりしてきて、縦抱っこができるなどお世話がしやすくなったと感じるママも多いかもしれません。
この時期の赤ちゃんの睡眠時間は新生児の頃と比べてどう変化していくのでしょうか。
4~6ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間と生活リズムの特徴を見てみましょう。
4~6ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は
この時期の1日の睡眠時間の合計は13~14時間くらいで、1回の睡眠時間が長くなってきたなと感じるママも多いかもしれません。
新生児期と比べると起きている時間が増えてきます。
昼間は2時間ほどの昼寝を2~3回、そして夜は6時間ほど連続して寝てくれる場合もあります。
まとまって眠れない場合もある
睡眠時間の長さや睡眠のパターンには個人差があります。それは赤ちゃんであっても同じこと。
まとまった睡眠をとるようになる月齢ですが、反対に、睡眠時間が乱れたり睡眠が長く続かない場合もあるようです
【黄昏泣き】
夕方になると1時間近く激しく泣き続ける状態を「黄昏(たそがれ)泣き」または「コリック」と呼びます。
お腹が空いているわけではないし、おむつを交換しても抱っこしても泣き止まないことが多いのが特徴です。
・手足を上げたりバタバタさせながら泣く
・背中が反るほど力が入った状態で泣く
などの泣き方をするときも黄昏泣きかもしれません。
なぜ夕方になったら激しく泣きだすのか、そのメカニズムはわかっていないことが多いのですが、
・日中の刺激による疲れやストレスで泣く
・お腹にガスが溜まった不快感で泣く
・日が暮れて外が暗くなってきて、怖くて泣く
・ママが家事に忙しくなり、構って貰えないので甘えて泣く
などが原因ではないかと言われています。
体内時計が整う仕組みに赤ちゃんの体が付いていけなくて泣いてしまうという説もあります。
黄昏泣きの時期は睡眠時間も乱れがちで心配になりますよね。
毎日大泣きされるのも大変ですが、だいたい6~7ヶ月くらいになると治まってきます。
小さな体でいろいろな変化に合わせようと頑張ってるんだなと思ってあげるようにしましょう。
どうしても泣き止まず、お母さんがイライラしたりパニックになりそうな時は、赤ちゃんを安全な場所において一時離れるのも良いですよ。
【睡眠中の寝返り】
個人差はありますが、6ヶ月頃になると首がすわって寝返りができるようになる赤ちゃんも多いでしょう。
初めての寝返りは「偶然」できてしまうことも多いのですが、そのやり方を覚えた赤ちゃんは起きている間は自分の意志で寝返ります。
視界が変わったり、グルンとひっくり返る感覚を面白がっているのかもしれません。
ところが、体がこの動きを覚えていると、睡眠中にも勢いで寝返ってしまうことがあります。
うつ伏せの体勢のまま眠るのは苦しいので、寝返りのたびに泣き出してしまい長く眠れない赤ちゃんもいるようです。
だからと言って、寝返り防止のために片側にクッションを置いたり布団を積んでおくのはやめましょう。
まだ自分で元の体勢に戻れない赤ちゃんは、顔が埋まってしまい窒息の恐れがあります。
ママと同じお布団で寝ている場合は、ママの掛布団や枕にも注意してくださいね。
4~6ヶ月の赤ちゃんの生活リズムは
体重は産まれた頃の倍ほどになり、身長も伸び、体の筋肉もますます発達してくる頃です。
また、5~6ヶ月になると離乳食を開始したり1回の授乳量も増えてくるでしょう。
夜眠る前にお腹がいっぱいになれば夜中の授乳がなくなり、まとまった睡眠時間を取るようになる赤ちゃんもいます。
さらに、お散歩など外出の機会が増えることによって体内のメラトニン生成も活発になり、体内時計も整ってきて昼夜の区別が付くようになってきます。
朝起きる時間やお昼寝の時間、夜眠る時間などを意識するようにしましょう。
生活リズムを整えるポイント
4~6ヶ月の赤ちゃんの生活リズムを整えるポイントをみてみましょう。
【離乳食の時間を決める】
離乳食の時間を軸にすると、生活リズムを整えやすくなりますね。
1回食の間は、初めて食べる食材への対応などから医療機関を受診できる午前中に。
2回食になったら、例えば朝10時とお昼寝の時間を挟んで次は14時、もしくは夕食として17時など、大まかな時間を決めましょう。
このように離乳食の時間は赤ちゃんの生活のリズムに合わせて時間を決めてあげると良いでしょう。
無理にお昼寝から起こすのではなく、なるべく赤ちゃんに合わせてあげると良いですね。
【体内時計を整える手助けをする】
生活リズムを整えるために特におすすめなのが「起床時間を決めること」と「夜の就寝環境を整えること」。
体内のメラトニンの作用によって体内時計が整いつつあるこの時期、ママやパパはそのフォローをしてあげるようにしましょう。
朝6~7時ころ、カーテンを開けて室内に自然光を取り入れるのがおすすめです。気候が良ければ授乳のあとに外気浴するのも良いですね。
朝の光を浴びることによって赤ちゃんの体内でメラトニンの生成が進み、夜になると眠くなるようになります。
夜の就寝時はお昼寝とは違い、照明を落とす、テレビの音を小さくする、添い寝のママやパパもスマホを見ない、など赤ちゃんが落ち着いて眠れる環境を整えましょう。
まとめ
体の成長と同じく、赤ちゃんの睡眠時間や睡眠パターンも個人差があります。
今の状態がずっと続くわけではないので、無理やりママの決めた時間通りに進めるのではなく、ある程度赤ちゃんに合わせる余裕を持ってあげましょう。
・起床時間を決める
・離乳食の時間を決める
・夜の就寝環境を整える
これらを工夫して徐々に生活リズムを整えていくフォローをしてあげましょう。