赤ちゃんの血液型を調べたい
赤ちゃんの血液型はママとパパの型からある程度は絞り込めますが、はっきりした血液型を知りたいという方もいるかと思います。
出産時に血液型を調べることは可能なのですが、現在では出産時には検査をしないという産院が多くあります。
そのまま調べず何年もわからないまま…というケースも、実は珍しくありません。
赤ちゃんの血液型は、どのようにして調べたらいいのでしょうか。
赤ちゃんの血液型を調べない理由
生まれたばかりの赤ちゃんの場合、血液の検査値が安定しておらず、1歳未満で検査しても信頼性が低いことから、赤ちゃんの血液型は検査しないという産院が多くあります。
検査のたびに血液型の検査結果が変わってしまうため、「成長したら血液型が変わった」と勘違いされる方もいます。
血液検査を行った産院が、判定が間違っているとトラブルになったケースもあることから、血液検査を行っていないところが多くあるのです。
実際には血液型は変化することはないので安心してください。(骨髄移植など例外は除きます。)
なお、赤ちゃんの血液の抗体が生産されるのが1歳頃なので、それ以降に検査をするという方もいますが、成人と同じくらいに安定するのは3歳頃となっています。
早く赤ちゃんの血液型が知りたいと思うかもしれませんが、正確な血液型を知るためには4歳以降か、より正確な検査は小学校に入学してから行うのが望ましいです。
【新生児期に血液型を知っているケース】
出産した産院で血液型を検査してくれるというところももちろんありますので、そちらでは検査を受けることができます。
正確性は低いので、それを了承した上で参考程度に検査してもらうといいですね。
また、出産後に赤ちゃんに輸血や手術などの処置が必要になった場合には、必ず血液型の検査を行います。
赤ちゃんの血液型を調べるタイミング
血液型の検査ですが、基本的には医療保険外の適応となり、自費診療となります。
(ただし、医療的な処置が必要な場合は保険適応となります。)
どのようなタイミングで血液型を調べたらいいのでしょうか。
【アレルギー検査のついでに】
赤ちゃんにアレルギーの可能性が合った時、血液を採取してアレルギーの有無を確認するので、その際一緒に血液型も調べてもらうことができます。
【ケガや入院】
ケガや入院で処置が必要になった時、血液検査をすることがあるので、その際に結果を教えてもらうことができます。
【注射や採血の時】
その他、病院で注射や採血などの処置が必要になった時に、一緒に検査をしてもらうと、お子さんが痛い思いをすることが少なく済みます。
【親の血液型が特殊】
両親のどちらかの血液型が特殊な場合、赤ちゃんの血液型も念のため知っておいた方がいいかもしれません。
自費になりますが、4歳以降を目安に調べてみましょう。
【18歳以降で献血をした時】
何年も先の話になってしまいますが、18歳以降から献血を行うことができます。
それまで自分の血液型を知らなかったという人も、献血前には調べてもらうことができます。
【自分で調べたいと思ったタイミングで】
血液型に関しては、日常の話題としても上がることが多くあります。
「自分の血液型を知っておきたいな」と思ったら、注射や採血の機会があったら検査ができないか医師に聞いてみるのがいいでしょう。
また、きっかけがない時には、自費でも調べてもらうことが可能です。
赤ちゃんの血液型は確認した方がいい?
赤ちゃんの血液型ですが、必ずしも知っておく必要があるわけではありません。
万が一ケガや病気で輸血が必要になっても、その都度病院の方で必ず血液検査を行ってから処置をするからです。
ですから知らないという理由で治療が遅れる原因になるということはありません。
血液検査をするためには採血も必要になりますが、小さな赤ちゃんにわざわざ痛い思いをさせるのもかわいそうですよね。
注射や別の理由で採血の機会があるならついでに検査をしてもらうこともできますが、自費で検査をしてまで血液型を知らなくてもさほど困ることはありません。
稀なケースを除いては今すぐ焦って検査しておく必要はないと言えるでしょう。
【書類の記載について】
保育園や幼稚園の書類には、血液型を記載する箇所があるケースもあります。
その他にも、血液型を聞かれる場面はあるかもしれませんね。
血液型は知っておく必要があるのかと疑問に思うかもしれませんが、書類の欄は「血液型不明」と記載しても大丈夫です。
まとめ
赤ちゃんの血液型は新生児期に調べてもらえるケースもありますが、後に検査をした時に、結果が変わっている可能性があります。
赤ちゃんの型が変化したのではなく、1歳未満での検査では信憑性が低いということですから、参考程度にしておきましょう。
血液型を知らなくても、困るということはほぼありません。
中には大人になるまで自分の血液型を知らなかったという人も珍しくはないので、必要に応じて検査をするという考えで、まず問題はないでしょう。
もし、注射や採血の機会があり、どうしても血液型を知りたいという場合は、かかりつけ医に相談して検査を受けてみてください。