出産祝いを渡すタイミング
赤ちゃんが生まれるというおめでたい話を耳にするとうれしくて、早くお祝いしてあげたくなるものです。しかし、産後すぐは、赤ちゃんのお世話や産後の体の不調でママはなにかと大変な時期でもあります。早すぎず遅すぎず、相手にとってベストなタイミングで出産祝いを贈り、祝福の気持ちを伝えるようにしましょう。
一般的には、退院してから産後1ヶ月くらいが、出産祝いを渡す理想的なタイミングと言われています。基本的には、赤ちゃんが無事に生まれ、母子ともに健康であることを確認してから渡すようにしましょう。
一昔前までは、赤ちゃんが生れた7日目のお祝い「お七夜」に出産祝いを贈るのがマナーとされていたので、早く渡した方が良いのではと思うかも知れませんが、実際には「お七夜」の頃は、まだ母子が入院していることもありますので、早すぎてしまう恐れがあります。
産後すぐ、相手から病院に呼ばれた際は、ママの体調を考えて短時間で済ませるようにしましょう。短い時間であれば、ママにとっても良い気分転換になります。
もし、早くお祝いの言葉を伝えたいということであれば、メールや手紙などで気持ちを伝えるのが良いでしょう。
出産祝いの渡し方
直接会ってお祝いを渡す場合は、事前に必ず連絡を入れて、体調や都合を尋ねるようにします。出産の疲労が回復しないまま慣れない赤ちゃんの世話に追われ、心身共に疲れがたまっている時期ですから、十分な配慮が必要です。
また、生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が弱く、ママも産後で体力がないので、風邪など体調が悪い人は感染させたりすることが無いように、会うのを控えるようにしましょう。
相手から呼ばれた場合は、入院中の病院へお祝いに行っても構いませんが、ママと赤ちゃんの負担にならない時間で訪問するようにします。また、退院後、自宅に訪問する際も、なるべく相手の負担にならないように配慮しましょう。
最近では、母子を気遣い、お祝いを直接自宅に送る人も増えています。メッセージカードを添えて贈ると、よりお祝いの気持ちが相手に伝わるでしょう。母子の生活が落ち着いた頃に、赤ちゃんの顔を見に行き、改めてお祝いの気持ちを伝えると、相手からも喜ばれると思います。
出産祝いが遅れたとき
忙しかった、あるいは出産を遅れて知り、お祝いを贈るのが遅くなってしまうケースもあります。そんなときは、素直に遅くなったことを詫び、お祝いの気持ちを真摯に伝えましょう。
また、何かの事情で出産祝いが1年近く遅れたときは、出産祝いとしてではなく、1歳の誕生祝いとして贈り物をするようにします。
それ以上後になって出産を知ったときは、お返しなどで余計な気を遣わせる可能性があるので、お祝いの言葉を伝える程度で構いません。ただし、自分が出産祝いをもらった相手の場合は、マナーとして、お祝いを贈ることが望ましいでしょう。