家の中は赤ちゃんのヤケドの危険性が多い
家の中には赤ちゃんの重大な事故に繋がってしまいそうな場所が、多々あります。
中でも気を付けたいのが「ヤケド」です。
大きなヤケドは、赤ちゃんの命に係わることもあります。
また、小さなヤケドだと思っていても、大人より皮膚が薄い赤ちゃんですから、重症化している可能性もあります。
家の中の危険な箇所をしっかり押さえ、赤ちゃんがヤケドをしないように対策を取っていきましょう。
赤ちゃんのヤケド事故はどこで起こる?
家の中には赤ちゃんがヤケドをする可能性がある場所が、数多くあります。
今一度、自分の家は安全性が保たれているかどうか、確認をしてみてください。
【ケトル、ポット】
赤ちゃんのヤケドでとても多いのが、電気ケトルやポットを倒したことによるヤケドです。
赤ちゃんの手の届かない場所に置いているつもりでも、コードを引っ張り転倒させてしまうと、頭からお湯を被ってしまう危険性があります。
【ストーブ】
どのご家庭でも冬になれば活躍するストーブ。
リビングなど、赤ちゃんが普段長く過ごす部屋では、柵を付けて対策をしている家庭も多いかと思います。
しかし、普段は赤ちゃんが過ごさないような部屋で使っている時や、親戚の家に行くときなど、柵を付けていない時には注意が必要です。
柵を付けていても、赤ちゃんがつかまり立ちをして倒してしまったり、設置の仕方が不安定だとヤケドに繋がる危険性があります。
【加湿器】
蒸気が出てくるタイプの加湿器は、蒸気が気になり噴出口を触ってしまいヤケドをするだけでなく、コードを引っ張りお湯を被る危険性があります。
赤ちゃんが小さいうちは、蒸気が出てこない気化式や、ハイブリット式の加湿器を使用するといいでしょう。
また、配線の仕方には気を付けてください。
【大人のお茶・食事】
大人がテーブルに置いておいた、熱いお茶やコーヒーに手を伸ばしてヤケドをすることも。
また、赤ちゃんと大人が一緒の食卓に着いた時、大人の味噌汁や熱い器に手を伸ばしてヤケドをすることもあります。
赤ちゃんの手が届かないと思っていても、テーブルクロスを引っ張ってしまうこともあるため、注意しましょう。
【炊飯器】
炊飯中は熱い蒸気が出ています。
赤ちゃんが興味を持ち、蒸気に手をかけてしまうことでヤケドに繋がる危険性があるため、注意しましょう。
また、蓋を開けて炊飯器の窯やお米に手をかけたことで、ヤケドをするケースもあります。
【アイロン】
アイロンは大変高温です。
使用中は赤ちゃんが近くに来ないように十分注意はしていると思いますが、使用後もしばらくは高温の状態です。
アイロン以外でも、高温になる家電はコードは抜き、1つに束ねて、絶対に赤ちゃんの手が届かない場所で冷ましましょう。
【ドライヤー】
赤ちゃんの髪の毛を乾かす際、一ヶ所に当てすぎてヤケドをするという事例があります。
赤ちゃんの髪を乾かすときは、ドライヤーは十分に離して使用し、頭全体に風が行き渡るように乾かしましょう。
【フライパン】
赤ちゃんをおんぶしながらの料理中、ママが振り返った時に鍋やフライパンを赤ちゃんが触った、赤ちゃんの足が当たってしまった、という事例もあります。
やむを得ずおんぶ紐を使用する際は、赤ちゃんの手や足に当たらないよう、十分注意してください。
【グリル付きコンロ】
赤ちゃんのつかまり立ちが始まると、グリル付きコンロに手が届いてしまう場合もあります。
使用中は赤ちゃんが近づけないような工夫をしてください。
そして火事予防のため、コンロにチャイルドロックが付いている場合、使用していない時には必ずロックをかけておきましょう。
【シャワー】
大人にとっては丁度いい温度でも、赤ちゃんにとっては熱すぎる温度の場合があります。
赤ちゃんがヤケドをしないよう、シャワーの温度設定には十分注意をしましょう。
必ず大人がシャワーを先に腕などにかけ、熱くなっていないことを確認してから洗ってください。
【湯船(追い炊き)】
湯船の追い炊き機能のところに近すぎたせいで、ヤケドに繋がったケースもあります。
赤ちゃんと一緒に湯船に浸かる時は、追い炊き機能は切っておくと安心です。
【線香】
線香は熱いものだとは、赤ちゃんは思いもしていません。
つい、手を伸ばしてしまいヤケドをしてしまうことも。
意外と高温なので水膨れになってしまいます。注意しましょう。
【白熱電球】
白熱電球は触っただけではすぐにヤケドはしませんが、皮膚の薄い赤ちゃんが数秒間触り続けると、あっという間に熱くなります。
机やベットの枕元などに置いて使う電気スタンドの白熱灯や、インテリア家電の白熱灯などが、赤ちゃんの手が届く位置に設置されていませんか?
光は赤ちゃんの興味を引き付けることがあります。
赤ちゃんが触れられる場所での白熱電球の使用はできる限り控えましょう。
また、赤ちゃんが小さいうちは、白熱灯よりは熱くなりにくいLED電球に交換しておくというのもいいですね。
まとめ
万が一赤ちゃんがヤケドをしてしまったら、すぐに流水で冷やしましょう。
そのあと、保冷材など患部を冷やすものを持って、必ず受診するようにしてください。
赤ちゃんの皮膚は薄いですから、大したことがないと思っていても、深い部分までヤケドしている危険性があるためです。
ヤケドの予防として、赤ちゃんの目線に立って危険な場所がないか探してみることが大事です。
ご家庭の危険な場所はないか、しっかり確認してみましょう。