赤ちゃんの夜泣きと夢の関係
赤ちゃんには夜にぐっすりスヤスヤと眠ってもらいたいものですよね。
ですが実際には夜泣きや夜の授乳、おむつ替えなどで夜通し寝続けることは、まだ少ないのではないでしょうか。
赤ちゃんが夜中に泣いてしまう原因として考えられているものは様々。
その1つに、悪い夢を見てしまって夜泣きにつながっているのではないか、というものもあるそうです。
しかし、そもそも赤ちゃんって、夢を見ているの?と、疑問に感じますよね。
今日はそんな「赤ちゃんの夢」と夜泣きの関係についてみていきましょう。
赤ちゃんは夢を見ているの?
睡眠には大きく分けると浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠の2種類あり、この2つを繰り返していると言われています。
浅い眠りのレム睡眠の時には、脳は起きている時と同じ状態です。
赤ちゃんの睡眠時間のほとんどはレム睡眠と言われていて、睡眠中に赤ちゃんが笑ったり手足を動かしたりすることもあります。
また、このレム睡眠の時に、赤ちゃんは夢を見ている場合もあります。
ただし、まだ赤ちゃんの頃は夢かどうか区別がつきません。
だいたい3〜5歳くらいになると、夢を見たことを理解し、夢の内容を話してくれるようになるそう。
赤ちゃんがどんな夢を見ているのか気になりますが、実際に夢を見ているのか、どんな夢なのかを大人が知ることは難しいかもしれません。
赤ちゃんの夜泣きと夢って関係ある?
赤ちゃんの夜泣きにはいくつか原因が考えられます。
例えば、
・脳の発達によるもの
・寝る時の環境(暑い、寒いなど)
・空腹
・おむつの不快感
・体調不良
このような原因が挙げられます。
空腹やおむつの不快感、体調不良、寝る時の環境を整えても夜泣きをするようであれば、赤ちゃんの脳の発達と成長によるものと考えられるでしょう。
日中の刺激が強すぎると睡眠中に脳が処理しきれず、浅い眠りを繰り返す赤ちゃんにとっては、夢なのか現実なのか区別することができません。
幼児になると「怖い夢を見た」と起きることもあるかもしれませんが、赤ちゃんはまだ言葉で発することができないため、泣いて伝えようとします。そのため、夜泣きにつながってしまうようです。
夢を見て夜泣きをする場合の改善方法
赤ちゃんの夜泣きの原因には、不快感や体調不良なども考えられます。
しかし、そのような原因の対処がしっかりできているにも関わらず、夜泣きが続くこともあるかもしれません。
明らかに不快感や体調不良が原因ではないと感じる場合、日中の刺激が夢となって現れ、夜泣きにつながっていることも考えられます。
そのような場合の改善方法についてみていきましょう。
【改善方法①朝昼晩のメリハリをつけて過ごす】
赤ちゃんの脳の発達によって睡眠サイクルが安定すると、夜泣きは自然と治ります。
そのため、しばらく夜泣きが続くと親も大変ですが、朝昼晩のメリハリをつけて過ごし生活リズムの基盤を作ることを心がけましょう。
【改善方法②日中に刺激が強過ぎた日は寝る前に落ち着かせる】
日中の刺激が強すぎると、赤ちゃんは興奮状態のまま睡眠することになり、それが夢となって現れて夜泣きにつながってしまうことも。
日中に赤ちゃんとお出かけしたり楽しい時間を過ごすことはとても大切ですが、刺激が強過ぎたかも?と感じる日は寝る前に落ち着かせるようにしましょう。
【改善方法③寝る前のルーティン「入眠儀式」を作る】
日中の出来事も寝る前に一旦リセットしてスムーズに入眠できるように、寝る前のルーティン「入眠儀式」を作りましょう。
例えば、
①寝る1〜2時間前に入浴(湯の温度38-39度)
②赤ちゃんとスキンシップの時間を作る
③子守唄や絵本を読み聞かせる
このような流れの入眠儀式を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
いずれも赤ちゃんの入眠をスムーズにするためなので、日中の過ごし方よりも少しトーンダウンさせて、気持ちを落ち着かせるように過ごすことを心がけましょう。
夜驚症との違いについて
赤ちゃんの夜泣きと同じような症状として、夜驚症(やきょうしょう)と呼ばれるものもあります。
夜驚症の場合は、怖い夢を見たかのように泣き叫ぶ症状がみられたり、夜中に歩き回ったりします。
ですが、夜泣きは浅い眠りのレム睡眠の際に起こることが多いですが、夜驚症の場合は深い眠りのノンレム睡眠から覚醒するの時に起こります。
脳が深い眠りの時に泣いて叫ぶ場合は、ママやパパの声が届かないこともあります。
原因としては、脳の発達によるものと恐怖体験が考えられます。
ただし夜驚症は3歳以降に見られることが多いため、赤ちゃんの場合はまずは夜泣きを考えましょう。
まとめ
今回は赤ちゃんの夜泣きと夢の関係についてご紹介いたしました。
どんな夢を見ているかな?楽しい夢だったら嬉しくなりますよね。
しかし、まだ赤ちゃんは夢かどうかの判別をしたり、どんな夢を見たのか言葉で伝えたりすることはできません。
そのため、「夢」が夜泣きの原因の1つである可能性も全くないとは言えないでしょう。
そんな場合の改善方法を参考にして、赤ちゃんの睡眠を見守ってあげてくださいね。