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乳児期の赤ちゃんの太り過ぎが気になっている…
赤ちゃんの成長には個人差があるので、大きく育っていても珍しくありません。
ですが、赤ちゃんの体があまりに大きいと「太っているのでは?」と心配になるかもしれませんね。
小さいうちから太っていると、大人になった時にも肥満傾向になることがあると言われていますが、乳児でも当てはまるのでしょうか。
もし、赤ちゃんが大きすぎて心配な時はどうしたらいいのか、一緒に見ていきましょう。
乳児期の赤ちゃんの太り過ぎの目安
赤ちゃんの体重に関して太り過ぎなのか心配な時は、目安として以下を参考にしてみてください。
【成長曲線と見比べてみる】
成長曲線と赤ちゃんの身長・体重の増加の割合がどうか見比べてみましょう。
成長曲線からはみ出していると心配になるかもしれませんが、成長曲線は赤ちゃんの体の大きさの基準ではなく、あくまで多くの赤ちゃんがこのように成長しますよと言う目安です。
成長曲線の上を記している赤ちゃんでも、線に沿う形で大きくなっているようでしたら心配はいらないことが多いです。
【カウプ指数を参考にしてみる】
カウプ指数とは、赤ちゃんの肥満度を測るために用いられる数式です。
赤ちゃんの健康指数をチェックする基準となります。
カウプ指数=体重(g)÷身長(cm)÷身長(cm)×10
で算出できます。
カウプ指数が20未満なら、乳児期の太り過ぎは心配いらないと言えるでしょう。
もしカウプ指数が20を超えていても、乳児期に体が大きいことはあまり心配ないケースもあります。(こちらは後述で詳しく解説します。)
乳児期の太り過ぎは気に過ぎなくても良い?
乳児期の太り過ぎですが、実は心配しすぎなくていいケースがほとんどです。
【乳児期の肥満は心配いらない?】
乳児期の赤ちゃんの体の多くは水分で占められており、もともと肉付きが良くぽっちゃりとしています。
太り過ぎかな?と思っていても、乳児期は個人の成長の範囲と考えられることが多く、良性の肥満と捉えられ、心配いらないケースが多くあります。
赤ちゃんは成長すると共にほっそりとした体つきになっていくため、乳児期に太り過ぎと思っていても、幼児期には標準体型に戻っていくことが多いためです。
【生後3ヶ月ごろまでの赤ちゃんの太り過ぎの原因】
赤ちゃんの授乳量は、月齢に合った1日のおおよその目安があるにしても、実際には個人差があります。
食欲が旺盛な性格だと一般的な授乳量では満足できず、多く飲みたがる赤ちゃんもいることでしょう。
赤ちゃんの授乳量が多いと、身体は大きくなってしまいます。
特に、生後3ヶ月頃までの赤ちゃんはねんねの時期。
手足は動かすものの、身体はほとんど動きません。
この時期は、赤ちゃんの性格によっては体がどんどん成長してしまうこともあります。
【生後9ヶ月ごろまでの赤ちゃんの太り過ぎの原因】
赤ちゃんは、生後9ヶ月頃まではふっくらしている子がほとんどです。
標準体型の赤ちゃんでも、見た目がふっくらとしていることでしょう。
寝返りやハイハイの時期までは、赤ちゃんの体が育ちきっておらず、骨や筋肉もまだ発達段階です。
生後9ヶ月以降にハイハイが活発になり、つかまり立ちやあんよが始まるようになると、赤ちゃんのふっくらしていた体つきはほっそりとしてくることがあります。
太り過ぎが心配になるのは幼児期から
乳児期の太り過ぎは心配いらないケースが多いのですが、心配になってくるのは幼児期の2~3歳頃。
食欲が旺盛だからと、離乳食や幼児食を味付けの濃いハイカロリーなものにしていたり、おやつやジュースを与えすぎたりしていると、そのまま肥満傾向になってしまう可能性があります。
幼児期の肥満は、大人になった時の生活習慣病に繋がってしまう可能性も。
離乳食の時期から薄味を心がけ、よく噛んで食べられるような食事内容にしていきましょう。
おやつは補食の範囲で、時間と量を決めて与えることも大切です。
よく体を動かして遊ぶ習慣も、幼児期から身に付けておきたいですね。
乳児期の太り過ぎで相談をする目安
以上のことから、乳児期の太り過ぎではあまり心配しなくてもいいということが伝わったかと思いますが、それでも体が大きすぎるというのは、心配になりますよね。
ほとんどは心配いらない良性の肥満と言えますが、中には病気が潜んでいないとも限らないため、心配なら専門家に相談してください。
乳幼児健診で相談をするか、小児科を受診してみるのがいいでしょう。
・成長曲線に沿わずに短期間で著しく成長している時
・カウプ指数の値が大きすぎる時(身長と体重のバランスが取れていないため)
また、この限りでなくてもママが心配に思っているのでしたら、いつでも小児科で相談することができます。
専門家に診てもらえると、ママの安心材料にもなるかと思います。
乳児期に太り過ぎと感じた時の注意点
乳児期に太り過ぎと感じた時、ママが取るべき行動で気を付けたいことがあります。
それは、赤ちゃんが太り過ぎかなと感じても、自己判断で授乳の量を減らしたり、ミルクを薄めたりしてはいけないということです。
月齢にあった標準の量を基本にし、ママの判断で授乳量を極端に減らすことは避け、健診や小児科などで相談をしてみてください。
赤ちゃんの骨や筋肉、脳を形成する重要な時期。
体重を抑えるために栄養がいきわたらなくなるような事態は避けましょう。
まとめ
乳児期の赤ちゃんは体の多くが水分で、肥満と言っても良性の肥満です。
運動量が多くなるにつれ骨や筋肉も発達し、ほっそりとした体つきに成長します。
ですから、心配いらないことがほとんどです。
気になるようでしたら、健診や小児科で相談をしてみましょう。