トイレトレーニングはいつから?
「トイレトレーニング」とは、赤ちゃんがおまるや便器で練習し、最終的にはトイレ内で排せつできるようにすることです。
いつから始めなければいけない…という決まりは特にありません。
たとえば「ママの育休終了までに」とか「第二子出産までに」など、親の事情や希望でトイレトレーニングを始める場合もありますが、早く始めたからと言って早くおむつが取れるとは限りません。
逆に、幼稚園入園前などのゆっくりスタートでも、案外短期間にスムーズにおむつが取れることもあるんですよ。
というのも、トイレトレーニングの成功には、年齢よりも心身の成長のタイミングが関係しているからです。
周りのお友だちがトイレトレーニング始めたから、おむつがとれたから、と、他の子と比べたり焦ったりせず、タイミングを見てその子に合ったペースで進めることが肝心です。
トイレトレーニングを始める目安は?
一般的には、次のような条件が目安になると言われています。
・ひとりで歩ける
・安定しておすわりできる
・おしっこの間隔が空いている(2時間くらい)
・ママの言うことが少し理解できる(うん、いや、だめ、など)
・言葉で意思の疎通ができる(おしっこ、ちっち、トイレ、うんち、など)
言葉が上手に話せないうちは、ベビーサインを使ってみるのも良いですね。
個人差がありますが、これらの心身の成長がみられるのは1歳8ヶ月頃から。
2歳までに一度トライしてみるママが多いようです。
トイレトレーニングに適した季節は?
トイレトレーニングには、春や夏の暖かい季節が良いと言われています。
・薄着なので脱ぎ着が簡単(子どもが自分で脱ぎ着しやすい)
・家の中でパンツ1枚で過ごせる(すぐトイレに行ける、洗濯物が少なくて済む)
・洗濯物が乾きやすい(トイレトレーニング用の布パンツは何層にもなっているため乾きにくい)
・おしっこの間隔が空きやすい(膀胱の筋肉が大きく膨らみやすくなる)
大人でも寒い時期はトイレの間隔が近くなったりしますよね。やはり暖かい時期の方が、気候的にトイレトレーニングに向いているようです。
しかし、もしその子のタイミングが合うようであれば、例えば幼稚園入園前の冬などでも問題はありません。
心身の成長が追いついていない時期からはじめても「トイレでの排せつ」を理解できないうちは上手にトレーニングをすすめることが難しいようです。
季節や年齢ではなく、その子のタイミングに合った時期から始めるようにしましょう。
トイレトレーニングのやり方~準備編~
まずは必要なものを準備しましょう。
【必要なグッズを準備する】
体が小さいうちは大人用の便座で排せつすることができません。
トイレトレーニングに必要なおまるや補助便、トイレ内の踏み台などを準備しましょう。
【トイレが好きになるグッズを用意する】
トイレ=怖い・汚い…といったイメージを払拭させるために、子どもがワクワクできるものを用意してあげましょう。
たとえば
・トイレの壁に貼るステッカー
・トイレトレーニングが楽しくなるごほうびシール
など。
また、トレーニングパンツを子どもと一緒に選ぶとやる気が出て、前向きに取り組んでもらえるようになります。
トイレトレーニングのやり方~実践編~
準備ができたら、いよいよ実践です。
一般的なトイレトレーニングのやり方を紹介します。
【ステップ①トイレに興味を持たせる】
生まれてからずっとおむつをしてきた子どもにとって、トイレという場所や役割、トイレでの排せつ方法などは知らないことばかり。
まずは、トイレに対して興味を持ってもらうことからスタートしましょう。
・ママやパパがトイレの後「あー気持ちよかった」「すっきりしたよー」と笑顔で言う
・おうちのトイレを一緒に探検する
・トイレトレーニング用絵本やDVD、動画などを見せる
・自分のおむつや、ペットのおしっこやうんちを一緒に観察する
【ステップ②トイレに誘う】
トイレを怖がらないようであれば、おまるや補助便座をトイレ内に置き、おむつはつけたまま座らせてみましょう。
嫌がる場合は無理に座らせないようにします。
慣れてきたら、実際にトイレで排せつを促してみましょう。
朝起きてすぐ、食事の前後、昼寝のあと、など出そうなタイミングを見計らい、誘ってあげてくださいね。
少しでもおしっこが出たら褒めてあげましょう。もし、出なかったとしてもトイレに行けたことを褒めてあげてください。
【ステップ③思い切って布パンツをはかせる】
トイレでの排せつが成功するようになれば、思い切って布パンツやトレーニングパンツをはかせてみましょう。
布パンツやトレーニングパンツは、おしっこした感覚が伝わり、濡れて気持ち悪い感覚を覚えるのに役立ちます。
次は濡れる前にトイレですっきりしようという気持ちを芽生えさせるわけです。
最初のうちは失敗が続くと思いますが、決して叱らずにおおらかな気持ちで見守ってあげましょう。
でも、もし叱りたくなったり、とてもイライラしてしまってママが辛くなるようであれば(イライラして当たり前だと思いますが)一旦中断しましょう。
洗濯が大変な場合は、使い捨ての紙製のトレーニングパンツもあります。
紙おむつのように漏れない仕組みになっていますが、濡れた感覚はわかるようになっています。
まとめ
トイレトレーニングは、誰でも必ず通る道です。また、いつかは必ずできるようになるものです。
うまく進まない場合は、いったん中止して2ヶ月くらい経ってから再開すると案外うまくいくこともあるようですよ。
もし入園前までに必ずおむつを取る、などというような制約がないのであれば、お子様本人からおむつバイバイしたいという訴えがあってから始めても遅くはありません。その方が数日で取れちゃったという話も聞きます。このようにしっかりコミュニケーションが取れるようになってから始めても良いと思います。