夫婦で参加できるパパママ教室って?
多くの自治体や産院などでは「パパママ教室」を開催しています。「両親学級」という呼び名のところもありますね。
妊娠、出産、育児期間に知っておきたい知識を学び、赤ちゃんのお世話の疑似体験をすることによって、ママとパパの不安を解消することを目的のひとつとしています。
ママだけを参加対象とした「プレママ教室」「母親学級」とは異なり、「夫婦で協力する育児」にフォーカスを当てた講義が多くなっているのも特徴です。
もし身近で「パパママ教室」が開催されているなら、夫婦そろって参加してみませんか?
パパママ教室の内容は?
教室によって多少の差はありますが、一般的に以下のようなプログラムを行うことが多いようです。
【座学形式の講習】
講師による講義のほか、ビデオ説明の場合もあります。
・妊娠中の栄養管理、体重管理
・母乳育児のメリット、ケア方法
・出産、入院にむけての準備
・分娩から出産の流れ
・赤ちゃんとの生活の流れ
・妊娠中から産後にかけてママの心と体の変化
・夫婦で協力する子育て
・産後の家族計画
・自治体の制度、情報サービスの紹介
【実技形式の演習】
助産師や歯科医師など、専門家による実技形式での演習です。
・口腔ケア指導
・マタニティ体操、マタニティヨガ
・呼吸法指導
・パパの妊婦体験
・お世話体験(抱っこ、沐浴、おむつ替えなど)
【交流や意見交換】
参加者同士の交流や先輩パパママとの交流タイムを設けるところが多いようです。
・参加者同士の交流会
・先輩パパママの育児体験談、質問タイム
・育児クラブ、サークルなどの案内
パパママ教室はどこでやっているの?
パパママ教室は、主に次のようなところで開催しています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
【子育て支援センター・保健センター】
自宅近くの子育て支援センターや保健センターなど、自治体主催で行っているものもあります。
内容によっては、複数回に分けての参加が必要なこともありますが、地域に根付いた子育て情報を教えてもらえるのがメリットです。
【産院】
産院で実施しているパパママ教室の場合、入院準備の案内を兼ねて実施しているところもあるようです。
自分が実際に使う分娩室や新生児室などを見学することができる教室もあるため、より具体的なイメージを持つことができるでしょう。
また、助産師の指導のもと、様々な出産・育児のアドバイスを聞くことができます。
立ち会い出産を希望する場合、パパママ教室参加が必須となっている病院もあるので確認しておくと安心です。
【民間企業(赤ちゃん用品店、赤ちゃんグッズメーカーなど)】
赤ちゃん用品を取り扱うショップなどでもパパママ教室は行われています。
主に土日に開催されることが多いため、パパが参加しやすいというのがメリットです。
所要時間は自治体に比べると短めなので、気軽に参加してみたいという方におすすめ。
赤ちゃんグッズの紹介も兼ねていることが多く、お土産にミルクやおむつなどのサンプルがもらえることも多いようです。
夫婦で参加するメリットは?
パパママ教室に夫婦で参加するメリットを考えてみましょう。
【親になる実感がわく】
赤ちゃんについて、いまひとつ具体的なイメージがつかめないパパママもいると思います。
特にパパは自分が妊娠しているわけではないので、生まれてきたわが子を抱いて初めて実感がわいたという声も多いものです。
パパママ教室ではそんなパパのために、妊婦のお腹の重みを再現したベストを着て行動する妊婦体験や、新生児と同じ体重の人形によるお世話疑似体験などの実技が用意されています。
体験を通して、妊娠中から親になる実感を持ってもらえるというのは大きな魅力ですね。
【ママ友パパ友ができる】
パパママ教室はママ友パパ友を作るチャンスでもあります。
子育ての相談や愚痴を気軽に話せるママ友パパ友が欲しいという場合は、ぜひ積極的に参加してみましょう。妊娠中から近所に友達ができることは、ママにとっても心強いことかもしれませんよ。
【地域の子育て情報が得られる】
自治体主催の地域密着型のパパママ教室であれば、様々な子育てに関する情報を得られる可能性があります。
これまで子どもがいない生活のときは、知らなかったことがたくさんあるかもしれません。
たとえば…
・保育園の情報(待機児童数など)
・小児科の情報
・赤ちゃん連れで行ける遊び場の情報
・自治体の子育て支援サービスの情報
赤ちゃんのお世話が始まると調べたり問い合わせたりすることもなかなかできないため、今から情報を仕入れておけば安心です。
特に仕事復帰を検討しているママの場合、保育園の情報はとても大事。
パパも一緒に話を聞いてもらうことで、子育てに関する現状を理解してもらうことができるかもしれません。
まとめ
パパママ教室は、夫婦一緒に勉強したり体験することによって妊娠や出産、育児に向き合う気持ちを高めることができます。
仕事の都合や体調の関係で、なかなか参加できないこともあるかもしれません。そんなときは、資料請求が可能な場合もありますから主催元に問い合わせてみましょう。