夫婦の家事育児の分担事情
共働き夫婦にとって、家事の分担は大きな課題になりがちですよね。
さらに子どもが生まれると、育児の分担も加わります。
特に育児については、「やらない」という選択肢がほとんどありません。
それが、どちらかに負担が大きい、こだわるポイントにズレがある、そもそも分担できていない、言わないとやってくれない…なんてことになると夫婦の不和の元。
どちらかに不満が溜まると、夫婦喧嘩に発展してしまうこともあるでしょう。
家族円満に暮らすためにも、家事育児の分担は夫婦お互いが納得のいくようにしたいもの。
そこで今回は、うまく家事や育児を分担するためのコツをご紹介します。
なかなか分担がうまくいかない場合や、負担がどちらかに偏ってしまっている場合などは、なぜうまくいかないのかの原因も考えた上で、コツを掴めばスムーズにできることもあります。
参考にしてみてください。
家事育児の分担のコツ
家事育児を夫婦でうまく分担するにはどのようなコツがあるのでしょうか。
【コツ①見えない家事育児まで見える化する】
ママは料理担当、パパは保育園の送り迎え担当、などと家事育児の分担をざっくりとしている家庭もあるかもしれません。
そうやって役割を分けるのもいいですが、1つ1つの家事育児には見えにくい工程が存在します。
例えば、保育園への送迎。
ただ送り迎えするだけではなく、出発前の準備や帰宅後の片付け、お便りや連絡帳のチェック、明日の準備なども大きく分けると送迎の範囲内に含まれます。
しかし、どこまでが保育園への送迎という内容に含まれるのかにはお互いにズレがあることも多いもの。
そこをしっかり細かい工程までをすべて書き出し、リスト化してみましょう。
お互いの認識のズレを少なくしていくことが、家事育児の分担をスムーズにするための第1歩です。
【コツ②得意不得意・こだわりの強さで分担する】
また、人それぞれに家事育児の不得意もありますし、どの程度までが出来て完了だと思うのかなどのこだわりの程度も違います。
そのためできるだけ得意なものは得意な人が、こだわりの強い家事はこだわりの強い人が担当するようにすれば、やっている間もお互いた気持ちよく過ごすことができます。
また、お互いが苦手な家事などは、見える化した家事リストをもとに、交代制で行ってもいいでしょう。
実際やってみると、意外と楽しかった、こだわりが出てくることもあるので、その場合はまた分担を見直してもいいですね。
【コツ③簡素化できるものは積極的に】
共働きの場合、家事や育児にかける時間が少ない場合も多いでしょう。
勤務時間に差はあれど、勤務時間が少ないほうに家事育児の負担が大きくのしかかってしまうのもトラブルの元。
そこでお互いが時間をかけなくても短時間でできるように、積極的に家事や育児の工程を簡素化していきましょう。
例えば、買い物はネットスーパー、料理は簡単に作れるキットや休日しておいた作り置きを活用、食器洗いは食洗器…など。
また、掃除なども物が多いと大変ですが、動線を見直し、掃除しやすく整頓された部屋であれば掃除の時間も短縮できます。
育児もおむつなどの消耗品のストック管理はネットスーパーの定期便に頼ったり、保育園の荷物とともに体温計や連絡帳を書くボールペンなどもまとめて一カ所に置いておいたりなど工夫してみましょう。
着替えは上下の服+下着をセットにしてそれをルーティンで着せると決めておくと、朝何を着せようかバタバタしません。
【コツ④他の家庭のことは気にしない】
家事や育児の話し合いをする中で、
「◯◯さんのおうちでは、パパはもっとやってくれている」
「うちの実家では母親がほとんどの家事をしていた」
など、他の家庭のことを持ち出すことだけはやめましょう。
よそはよそであり、似たような環境であっても、その環境が全く同じであることはありません。
夫婦それぞれの得意不得意もありますし、細かい環境は決して同じではありません。
2人で一緒に自分たちに合った分担、またはシェアスタイルを作っていきましょう。
【コツ⑤定期的に分担を見直す】
一旦それぞれの担当を決めたら、相手を信用して任せることが大事ではありますが、どうしてもうまく回らないときもありますよね。
それが体調不良や出張などが要因だったり、1度や2度であれば問題はありませんが、相手のやり方に不満が出て文句を言ってしまう、やり直しをしてしまうようなら見直す必要があると考えましょう。
どちらかに不満が溜まる状態は、決して良い分担方法だとは言えません。
これから先、子どもの成長や勤務時間の変化などにより、ライフスタイルはどんどん変わっていきます。
それに対応できるよう、定期的に分担方法の見直しをすることも、うまく分担するコツの1つと言えるでしょう。
まとめ
家事は快適に過ごすためのものですし、育児も2人の大切な赤ちゃんのお世話。
日々の生活には欠かせない大切なお仕事ですよね。
しかし、その負担が夫婦のどちらかに大きくなってしまっては、不満は溜まる一方です。
うまくいかないと感じている場合は、夫婦で再度話し合いをしてみてください。
夫婦それぞれにあった、分担やシェアの形を見つけていけるといいですね。