育児ストレスは男性にもある!
育児ストレス、育児ノイローゼなどのような言葉は、ひと昔前までは「女性」だけのものというイメージでしたよね。
しかし近年、男性も育児ストレスを抱えてしまうケースが増えていると言います。
それは一体なぜなのでしょうか?
今回は、男性の育児ストレスの原因と対処法について解説したいと思います。
育児ストレスを抱える男性が増えた背景
数年前、積極的に育児参加をする「イクメン」という言葉がトレンドになったように、今は男性も子どものお世話をする人が増えていますよね。
その背景には、共働き家庭の急増、核家族化といった理由が挙げられます。
以前は、女性は家庭に入り育児に専念することが主流でしたが、現在は女性も産休・育休を経て社会復帰をすることが当たり前になっていますよね。
しかしその反面、おじいちゃんやおばあちゃんと同居せずに暮らす「核家族」が増えていますから、育児の手が足りず男性も女性と同じように仕事の時間をやりくりしながら育児参加をする家庭が多くなっているんです。
「ジェンダーレス」という考えが主流になっている今。
男性も女性も関係なく育児に取り組む姿勢は大切なことですよね。
しかし、そうは言っても女性のように上手くいかないことも多いもの。男性ならではの育児ストレスを抱えて苦しんでいる人もいるようです。
男性が育児ストレスを抱える原因は?
ではなぜ、男性も育児ストレスを抱えてしまうのでしょう?
女性とは違ったことが原因でストレスを抱えていることが多いようです。
具体的に見ていきましょう。
【原因①仕事との両立が難しいから】
ママをサポートしたい!育児参加をしたい!という気持ちはあるのに、仕事で子どもとの時間が持てないと悩む男性は多いですよね。
育休を取得したくても、上司や同僚に認めてもらえない、嫌味を言われるなど、まだ社会的に認知されていないことも原因の1つかもしれません。
【原因②理想と現実のギャップが激しいから】
良いパパになろう!と意気込んでいたのに、現実はそうはいかないもの。
・子どもがママにばかりなついている
・頑張っているのに泣き止んでくれない
など、自分が思い描いていた育児のイメージと現実があまりにかけ離れていることで悩んでしまう男性もいます。
女性のようにお腹の中で命を育み、少しずつ母親になるのとは異なり、赤ちゃんがこの世に生まれて初めて「父親」になる男性。
頑張りたい気持ちと上手くいかないジレンマに悩み苦しむことも多いでしょう。
育児ストレスを抱えている男性への対処法
もし自分の夫が育児ストレスを抱えていたら、皆さんはどうしますか?
頼れる夫が育児ストレスで体調を崩してしまっては大変です。
悩んでいる素振りが見られたら、早めに声をかけてあげましょう。
【無理のない範囲で育児参加してもらう】
まずは無理のない範囲で育児参加をしてもらうように伝えることが大切です。
できることから始めればOK。
寝る時間を削って育児参加したり、上司に睨まれてまで仕事を休んだりしなくてもいいという意味です。
育児ライフはまだ始まったばかり。最初から張り切って飛ばしていては、長く持ちません。
「お互い無理のない範囲で育児・家事をしましょう」という気持ちを持ち、それを共有し合うことで互いに育児ストレスを感じずに過ごせるかもしれませんね。
【多少の失敗は目を瞑る】
普段から育児に慣れているママとそうでないパパ。
完璧に育児ができなくて当然です。
それはやはり、育児にかける時間が圧倒的に少ないのですから仕方ありませんよね。
細かな失敗にいちいちママが目くじら立てていては、パパの育児ストレスは溜まるばかり。
多少のことは目を瞑って、おおらかな気持ちで見守ることもママの役目かもしれません。
【感謝の気持ちは言葉で伝える】
ストレスを抱えるほど育児に積極的な男性がいる一方で、全く関わらない無関心な男性もいますよね。
多少なりとも育児に関わろうと努力している男性の方が好感が持てませんか?
たとえ上手くいかなくても、育児参加をしてくれている姿勢は認めてあげましょう。
そして、感謝の気持ちを言葉で伝えることで「上手くいかない!」というストレスを和らげてあげてくださいね。
【家族でのんびり過ごす時間を設ける】
育児ストレスは男性・女性共に感じるもの。
特に初めての子育ては不安でいっぱいですから、ストレスや疲れを感じるのはごく自然なことです。
ですからお互いのことを労いつつ、定期的に家族でのんびり過ごす時間を設けるのも1つのストレス解消法。
たまには近くの公園に家族でピクニックに出かけ、リフレッシュするのもいいかもしれませんね。
まとめ
真面目で完璧主義な男性ほど起こりやすい育児ストレス。
夫婦ともにストレスで倒れてしまっては大変ですから、お互いに助け合いながら育児をすることが大切です。
どこか追い詰められているような素振りが見られたら、ママの方から積極的に声をかけ、労うようにしてくださいね。
「男性が…」「女性が…」ということではなく、どちらにとっても何らかの育児ストレスを感じることはあるはずです。
それを認め、互いに協力し合う姿勢を持てるようにしましょう。