育児ノイローゼは誰にでも起こる
毎日楽しくない、育児を続けていける自信がない、つらいなど感じたら、それは育児ノイローゼかもしれません。最近では2人に1人がなるとも言われている育児ノイローゼ。いざ自分が育児ノイローゼかもしれないと気づいたら、どのように対処すればいいのでしょうか。
対処しないまま放置していると、子どもに感情的に怒ってしまったり、夫婦仲が悪化したりなどいいことはありませんね。
今回は育児ノイローゼの対処法や相談の窓口となってくれる機関などをご紹介します。
育児ノイローゼの対処法
育児ノイローゼの対処法には次のようなものがあります。
【対処法1.がんばりすぎない】
まず、育児ノイローゼになる人の傾向として、いいママ、いい妻になろうとがんばりすぎているという傾向が見られます。家事も育児も完ぺきにできる人は多くありませんし、みんな何かしらつまづいたり、悩みを抱えたりしているものです。
育児はママ1人でできるものではありません。100点満点の家事育児を目指さず、手を抜けるところは抜いてみましょう。パパをはじめ、周りに頼れる人がいれば、どんどん頼ってもいいのです。
【対処法2.子どもから離れる時間を作る】
365日24時間ママには休みがありません。どんなにかわいい我が子でも、毎日付き合っているうちに疲れが出てしまい、それが育児ノイローゼの原因になってしまうことも。
少しの間だけでも子どもから離れる時間を作ってみましょう。パパや託児所に1時間預けて、ゆっくりと買い物するだけでも違います。託児付きの美容院を探して、リフレッシュするのもいいですね。
子どもを預けることに罪悪感を抱いてしまう方もいるかもしれませんが、少し離れてみるとさらに愛おしさがアップすることもあります。気持ちを整理する、リフレッシュする時間を設けるのは全く悪いことではありませんよ。
【対処法3.自分へご褒美をあげる、自分で自分をほめる】
いつも頑張っている自分にご褒美をあげるのも対処法のひとつです。自分の好きなおやつを買う、好きな本を読む、仲のいい友達に会う…子どもと一緒でもできそうなご褒美だとさらにいいですね。しっかりと普段頑張っている自分を認めてあげて、自分を褒めてあげることが大切です。
【対処法4.相談できる相手を見つける】
気軽に相談できる人を見つけるというのもおすすめです。1番は一緒に子育てをしているパパに「つらい」という気持ちを素直に伝えられるといいと思います。
他にも自分の母親や友だちに相談するのもいいでしょう。
ただし、家族や友だちに相談するのには注意が必要です。
相手が近い存在であるからこそ、親身にアドバイスをしてくれるかもしれませんが、逆にそれがつらいと感じてしまうこともあります。育児ノイローゼについて一般的に理解が広まっていないこともあり、「みんなそうやって育児やっているのに、我慢が足りない」などと言われてしまうことも。
悩み相談は知り合いではなくても可能です。行政や医療機関で相談したり、電話相談、インターネット上の掲示板や匿名で投稿できるSNSを使った相談方法もあります。自分が相談しやすい方法を見つけることが大切です。
育児ノイローゼになったときの相談窓口
育児ノイローゼかもしれないと思っても、最初から病院へ行くのは抵抗があるという方もいるでしょう。そんな時に相談窓口となってくれる期間をご紹介します。
【1.子育て世代包括支援センター】
子育て世代包括支援センターとは、厚生労働省が全国展開を目指している、全ての妊産婦や就学前の乳幼児とその保護者の支援を目的とした施設のことです。市町村が主体となり、妊娠前(不妊など)から産後の育児に関する悩み相談に対応してくれます。
助産師、保健師、看護師が在籍していることが多く、さらなるケアが必要な場合は適切な医療機関などへつなげてくれます。
【2.児童相談所や保健センター】
児童相談所や保健センターでも相談に乗ってくれます。子育て世代包括支援センターと同じく、ケアが必要な場合は医療機関などを紹介してくれます。
【3.かかりつけの産婦人科】
精神科や心療内科と聞くとハードルが高い方も、かかりつけの産婦人科なら行きやすいという方もいるのではないでしょうか。妊娠中からお世話になった医師や助産師に相談することも1つの方法です。
【4.電話相談やネット相談】
直接顔を合わせて相談しづらい場合は、電話相談やネット相談がおすすめです。予約なども不要で、24時間いつでも相談できるところもあります。SNSやメールなどを通して相談できる場合は、感情的になりすぎず、気持ちを文字に起こし整理しながら相談することができるでしょう。
まとめ
育児ノイローゼは誰にでもなる可能性があるものです。自分は関係ない、まだ大丈夫と頑張りすぎてしまうことも、ノイローゼの原因になってしまうことがあります。普段から育児家事に対してハードルを上げすぎず、自分のできる範囲でやってみましょう。そしてできたら、自分を褒めてあげましょう。
また、誰かを頼る、相談することも大切です。パパと一緒に協力しながら、また気軽に相談できる人を見つけ、気負いすぎずに育児をしていきましょう。