赤ちゃんが人見知りしないのは愛情不足だから?
生後6ヶ月前後になると、少しずつ赤ちゃんがママとほかの人との区別がつくようになるので、赤ちゃんによっては人見知りが始まることがあります。
ママ以外の人に抱っこされそうになると不安で泣いたり、誰かに声をかけられるとママの胸に顔をうずめたりすることもありますよね。
しかし、赤ちゃんによっては人見知りしない子もいます。
人見知りを全くしないと、ママと赤ちゃんとの間での愛着形成が上手くいっていないのでは?愛情不足なのかも?などと心配になるママもいるでしょう。
でも大丈夫!赤ちゃんが人見知りをしないからと言って、愛情不足ではありません。
なぜ赤ちゃんが人見知りをしないのか、その理由について詳しくご紹介します。
そもそも赤ちゃんの人見知りとは?
赤ちゃんの人見知りというのは、いわゆる「防衛本能」の1つ。
いつもそばにいてお世話をしてくれるママは安心できる人という認識がされ、あまり会う機会の少ない親戚や近所の人などと”区別”しているのです。
家庭によっては、パパがいつも仕事で不在にしていると、パパ見知りが起きるのも同じこと。
パパは見慣れない人という認識が、赤ちゃんの中でされているのかもしれません。
赤ちゃんが人見知りをしない理由
赤ちゃんが人見知りをしないのは一体なぜなのか、早速その理由を見ていきましょう。
【性格的なもの】
もともと好奇心が旺盛な子、人が大好きな子であれば、ママ以外の人に興味を持ち、抱っこされたり声をかけられたりするのも嫌がりません。
一方、慎重な子、臆病な子というのは、ママと一緒にいた方が安心できると考えているため、ママ以外の見慣れない人が苦手。
気になるけれど怖い…という相反する感情のなかで葛藤しているのかもしれませんね。
その証拠に、赤ちゃんから目を離すとじーっとこちらを見ていることがあるでしょう。しかし目を合わせた途端、ママに隠れるように目を逸らしてしまいます。
これこそ、気になるけれど怖い…という感情が表れた行為ですね。
【環境によるもの】
赤ちゃんが人見知りしないのは、大家族のなかで育ったり、普段から大勢の大人のなかで育ったりする環境にも左右されます。
生まれてからずっと赤ちゃんの周りに多くの人がいて、ママ以外の人と一緒に過ごすのが当たり前だと、自然と赤ちゃんは人に慣れていきますから全く人見知りをしません。
一方、核家族でパパも仕事で不在という家庭で育つ赤ちゃんは、ママ以外の人に会う機会が少ないため、ママ以外の人が怖いと思ってしまうんです。
赤ちゃんが人見知りしないメリット
赤ちゃんが人見知りしないと、愛情不足だとか、ママとの信頼関係が築けていないとか、嫌な話を耳にすることもあり、なんだかとても不安になってしまいますよね。
しかし、赤ちゃんが人見知りしないメリットもあるんです。
【メリット①ママ以外の人にも預かってもらえる】
人見知りをする赤ちゃんだと、ママ以外の人に赤ちゃんを預けることができませんからママはなかなかリフレッシュの時間がとれないことも。
いつも赤ちゃんのそばにいなければならず、ママはとても疲れてしまいますよね。
人見知りをしない赤ちゃんなら、少しの時間ならママ以外の人に預けることも心配いりません。
パパやおじいちゃんおばあちゃんに育児を手伝ってもらいやすくなるでしょう。
【メリット②かわいがってもらいやすい】
人見知りをする赤ちゃんだと、ママの友達や同僚、親戚を呼んで触れ合うことが難しいですよね。
見慣れない人が来るたびに泣いてしまうので、ママも大変です。
一方、人見知りをしない赤ちゃんは誰に対してもいつもと同じような様子でいられるので、ママも安心。
赤ちゃんによっては、自分から進んで遊んでもらいに行く子もいるかもしれませんね。
【メリット③外出がしやすい】
人見知りをしない赤ちゃんなら、お出かけもしやすいでしょう。
支援センターや公園、親子サークルなどに行っても、ご機嫌よくしてくれるので外出先でも楽しむことができますね。
場所見知りや人見知りをしてしまう赤ちゃんのママは、ぐずってしまわないかドキドキしながら外出しますから、それに比べればママの精神的負担は軽くなるかもしれません。
まとめ
赤ちゃんが人見知りをする・しないは、ご紹介したとおり、環境や性格にもよって様々です。
どちらが良い、悪いというわけでもありません。もちろん、愛情不足が原因というわけでもありません。
赤ちゃんの人見知りは個性です。
人見知りをしないことも個性。することも個性と捉えられるといいですね。
ただし、言葉の話せない赤ちゃんですから、ママからして「人見知りをしていないのかな?」と思っていても、本当はしている可能性も否定できません。
ですから、「うちの子は人見知りしないから大丈夫!」などと、いつもママ以外の人にお世話を任せきりにしないように気を付けましょう。
また、成長するにつれ、少しずつ環境が変わると人見知りする・しないも変化していきます。
人見知りをする・しないに関わらず、ママとして、わが子の気持ちを受け止めてサポートしていけるようにしましょう。