赤ちゃんの部屋にもアロマは使える?
香りを使った自然療法ともいわれるアロマ。
アロマには植物や果実から採取した精油の芳香で、ストレスを和らげたり、リラックス効果を得られたりといった作用があります。
自然の香りで心と体をケアできるうえ、自宅で簡単にはじめられることから、赤ちゃんが生まれる前から趣味として楽しんでいたママもいるでしょう。
アロマの癒し効果やリラックス作用は、寝不足や慣れない育児からストレスが溜まることの多い、産後のママにもおすすめです。
しかし気になるのが、赤ちゃんへの影響ですよね。
ママにとっては自律神経やホルモンバランスを整え、心身ともに良い影響を与えてくれるアロマですが、赤ちゃんへの害はないのでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんがいる部屋へのアロマの使用について、調べてみました。
赤ちゃんの部屋にも使用可能なのかに併せ、おすすめの使用方法や注意点もご紹介します。
赤ちゃんと過ごす部屋にもアロマはOK!
アロマの使用の開始時期にはっきりとした決まりはないため、赤ちゃんと過ごす部屋にも、アロマは使えるようです。
しかし3歳未満の小さな子どもへは、直接肌への使用は避け、芳香浴に留めることが推奨されています。
「自然療法」とも呼ばれるアロマは芳香成分が凝縮されており、その効果は強力。
まだ体が未発達な赤ちゃんにとって負担がかかりすぎるため「原則1歳未満は使用禁止」の記述があるものや、年齢によっては「禁忌」とされている種類もあります。
そのため赤ちゃんの部屋に使えるアロマは限られており、使用の際には十分な注意が必要です。
必ず赤ちゃんにも使用できる種類なのかを確認し、使用方法や濃度を守って安全に使いましょう。
【赤ちゃんの部屋のアロマ】おすすめ使用方法
赤ちゃんのいる部屋にアロマを使用する場合の、おすすめの使用方法をまとめてみました。
・ディフューザーやアロマポットなどの専用器具にたらす
・お湯を張った洗面器やマグカップにたらす
・ハンカチやティッシュ、ガーゼにたらして置いておく
・ルームスプレーとして部屋に吹きかける
・毛布やシーツ、タオルなどの寝具にたらす
どれも使用量は成人の量の半分以下、1~2滴のごく少量からはじめるのが基本です。
ディフューザーやアロマポットにたらせば、すぐに部屋中に心地良い香りを広げられるでしょう。
専用器具がない場合はハンカチやティッシュ、洗面器、マグカップといった、家にあるものを使っても楽しめます。
無水エタノールや精製水で作る、アロマスプレーも人気です。
香りを広範囲に広げられるだけでなく、虫よけや除菌、消臭にも効果がありますよ。
また寝具にたらすとママだけでなく、赤ちゃんの安眠をサポートしてくれるでしょう。
アロマの穏やかな香りでリラックスし、赤ちゃんの寝つきが良くなったり、夜泣きが少なくなったりするかもしれません。
【赤ちゃんの部屋のアロマ】注意点
前述のように、赤ちゃんの部屋にアロマを使う際には、十分な注意が必要です。
どのようなことに、気をつけたら良いのでしょうか?
【使用方法・使用量を厳守する】
アロマはその強力な作用から、使い方を誤ると心身ともに負担がかかってしまう、というデメリットがあります。
まだ各器官が未発達な赤ちゃんの場合は、使用方法・使用量を厳守して特に気をつけましょう。
ママにとってはちょうど良い香りでも、赤ちゃんにとってはきつすぎる場合もあるため、使用量は成人の半分以下が基本です。
少しでも赤ちゃんが嫌がる様子があれば、すぐに使用を中止してくださいね。
【長時間の使用は避ける】
赤ちゃんはアロマの香りがきつすぎたり不快に感じたりしても、言葉にして伝えられません。
また心地よいアロマの香りも長時間になると、負担になってしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんの部屋にアロマを使う場合は、様子を見る意味でも、短時間の使用がおすすめです。
【赤ちゃんの手の届かない所に置く】
赤ちゃんは、なんにでも興味津々。
アロマを赤ちゃんの手の届く所に置いていると、誤飲をしたり、アロマの瓶や器具の破損でケガをしたりする危険があります。
アロマを赤ちゃんのいる部屋に置く際は、必ず手の届かない所に置き、目を離さないようにしたいですね。
【月齢の小さい赤ちゃんはごく低濃度からはじめる】
生まれたばかりの赤ちゃんの目はまだ見えにくいため、ママやママのおっぱいを匂いで嗅ぎ分けています。
アロマの使い方によってはママの匂いが分からなくなり、不安を感じてしまうかもしれません。
月齢の小さい赤ちゃんの場合、ママの匂いが分からなくならないよう、ごく低濃度から慎重にはじめましょう。
まとめ
アロマのリラックス効果は、ママだけでなく赤ちゃんにも効果的です。
芳香浴なら3歳以下の赤ちゃんでも、部屋で一緒にアロマの香りを楽しめますよ。
しかし強力な作用のあるアロマは、赤ちゃんに使用できる種類が限られており、使用の際には用法や量を厳守したうえで、十分な配慮が必要です。
赤ちゃんの安全をしっかりと確保し、楽しんでくださいね。
アロマの優しい香りに包まれたら、ママもより穏やかな気持ちで、育児と向き合えるかもしれません。
忙しい育児の合間、赤ちゃんと一緒にアロマでほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。