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新生児の育児に”コツ”はある?
初めての赤ちゃんとの生活。
新生児期は可愛らしさと同時に、不安や戸惑いも多い時期です。
「泣いてばかりで理由がわからない」「授乳や寝かしつけがうまくいかない」
など、悩みを抱えるママ・パパにとって、新生児育児の“コツ”を知っておきたいと思うものでしょう。
もちろん、こうすれば絶対にうまくいく、という育児の”コツ”はありません。
しかし、少しでも新生児育児が楽になるような、毎日少しだけでも心が軽くなるようなヒントを紹介していきます。
新生児ってどんな時期?
新生児とは、生後0日から生後28日までの赤ちゃんを指します。
この時期は、昼夜の区別がまだついておらず、眠る・泣く・飲むの繰り返し。とても繊細な時期であるため、ママやパパも戸惑うことが多いのが普通です。
睡眠サイクルも短く、2〜3時間おきに授乳やおむつ替えが必要なため、育児疲れを感じやすい時期でもあります。
しかし、赤ちゃんが順調に成長しているサインを見逃さないことが、安心した育児につながります。
新生児育児のコツ① 授乳は「完璧」を目指さない
授乳に関する悩みはとても多く、特に母乳で育てたいと考えているママにとって、母乳が出ない、赤ちゃんがうまく吸えないといった問題は深刻です。
ですが、新生児期は赤ちゃんもママも“授乳の練習中”。
最初からうまくいかなくて当たり前です。
焦らず、少しずつ慣れていくことが大切です。
【授乳のコツ】
・赤ちゃんの口が大きく開いたタイミングでくわえさせる
・授乳中の体勢はママが楽な姿勢を優先
・母乳にこだわりすぎず、必要に応じてミルクを取り入れてOK
母乳かミルクかよりも、赤ちゃんがしっかり栄養を取れているかを大事にしましょう。
新生児育児のコツ② 泣きの原因を“パターン化”で把握する
新生児は言葉を話せない分、泣くことで不快を伝えてきます。
泣いている理由がわからず、不安やストレスを感じる方も多いですが、実は赤ちゃんの泣きにはパターンがあります。
【よくある新生児が泣く原因】
・お腹が空いている(授乳のサイン)
・おむつが濡れている
・暑い・寒いなどの不快感
・眠い
・抱っこしてほしい
最初は区別が難しいかもしれませんが、泣き方やタイミングを観察することで少しずつ分かってきます。
「泣く=異常」ではありません。
赤ちゃんが生きている証です。
むやみに自分を責めず、「今日は何を伝えてくれているのかな」と、赤ちゃんと向き合う気持ちを大切にしましょう。
新生児育児のコツ③ 睡眠リズムを整えるのは焦らずに
新生児の睡眠時間は一日16〜20時間といわれますが、その多くが2〜3時間ごとに細切れです。
昼夜の区別もないため、夜中でも頻繁に起きることがあります。
【寝かしつけのコツ】
・昼間はなるべく明るい場所で過ごし、夜は部屋を暗く静かに
・入浴やおむつ替え、授乳などを「同じ順番・同じタイミング」で行う
・おくるみでくるんであげると安心して眠りやすい
赤ちゃんの体内時計は少しずつ整っていきます。
夜にまとまって寝てくれるのは、早くても生後2〜3ヶ月以降が一般的です。
「今はそういう時期」と割り切って、ママやパパも無理をしないようにしましょう。
新生児育児のコツ④ お世話を“完璧にしようとしない”
育児書やSNSの情報を見ると、「自分はちゃんとできていない」と感じることもあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんにはマニュアル通りの育児は通用しません。
ポイントは、“ほどほど”に“頼る”こと。
【育児を完璧に”しない”ポイント】
・できる家事だけやる
・パートナーと役割分担をする
・実家や地域の子育て支援サービスを活用する
赤ちゃんにとって一番大事なのは「ママやパパの笑顔」です。
体調や心の余裕を最優先に考えましょう。
新生児育児のコツ⑤ 一人で抱え込まない環境づくりを
育児中、特に新生児期は「孤独」を感じやすい時期でもあります。
大人と話す機会が減り、社会から切り離されたような気分になることもあるでしょう。
そんなときは、誰かに話すだけでも気持ちが軽くなります。
【頼れる窓口】
・市区町村の保健師
・産後ケアセンターや育児相談室
・ママ向けのオンラインコミュニティ
「大丈夫?」と声をかけてもらえるだけで救われることもあります。
育児は一人ではできません。
「助けて」と言えることが、大事な育児スキルのひとつです。
まとめ
初めての赤ちゃん、しかも新生児期の育児は、初めてのことばかりが普通です。
戸惑い、疲れ、そして愛しさが交錯する毎日かもしれません。
けれども、赤ちゃんは確実に日々成長しています。
そしてママやパパもまた、育児を通じて少しずつ「親になっていく」のです。
完璧な育児よりも、今日一日をなんとか乗り越えた自分を褒めることが大切。
新生児期は、その積み重ねです。
毎日同じことの繰り返しで、何も育児のスキルが上がっていないと感じることもあるかもしれませんが、「ひとつずつでいい」と、自分をいたわってください。
数ヶ月後には赤ちゃんの成長も、自分自身の親としての成長も感じられるはずですよ。