赤ちゃんにチョコレートを食べさせても良い?
大人から子どもまで、みんな大好きなチョコレート。
ほっと一息つくティータイムにはチョコレートが欠かせない、というママもいるのではないでしょうか。
育児で疲れている時に甘いチョコレートを食べると、元気が出ますよね。
「おいしい食べものは早く赤ちゃんにも食べさせてあげたい」と思う反面、チョコレートは赤ちゃんにデビューさせる時期を悩むお菓子の代表でもあります。
実際、チョコレートを食べさせるのはおすすめできません。
そこで今回は、赤ちゃんとチョコレートについてのお話です。
赤ちゃんにチョコレートをおすすめできない理由や、あげても良い時期、チョコレートデビューの注意点などをご紹介します。
赤ちゃんにチョコレートをおすすめできない理由
赤ちゃんにチョコレートをおすすめできないのには、さまざまな理由があります。
【体の負担になる】
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未発達。
たくさんの砂糖や脂肪分が含まれているチョコレートは消化しにくいものであり、赤ちゃんが食べると体に負担がかかってしまうことがあります。
【味覚への影響】
味覚は離乳食がはじまる生後6ヶ月位から発達し、土台ができあがるのが3歳頃です。
味覚を育てるのに大切な時期であるため薄味を基本とし、食習慣や食べるものにも気を使いたいですよね。
チョコレートは赤ちゃんにとって味が濃く、早い時期から与えていると正常な味覚が育たなくなり、薄味を嫌がったり偏食になったりする可能性があります。
【虫歯のリスクが上がる】
チョコレートを食べることで心配なのが、虫歯ではないでしょうか。
チョコレートは糖分が多いうえ、歯の隙間や表面にくっついて残りやすく、虫歯の大きな原因になります。
自分で歯みがきができない赤ちゃんは、なおさら虫歯のリスクが高くなるでしょう。
【睡眠への影響の可能性】
チョコレートの原料であるカカオには、カフェインが含まれています。
カフェインには中枢神経を興奮させる作用があり、赤ちゃんが摂取すると寝つきが悪くなったり、落ち着きがなくなったりすることも。
脳の発育を考えると、3歳ごろまでは意識してカフェインを摂取しないようにすると良いでしょう。
【依存性がある】
チョコレートのような甘いお菓子は食べはじめるとどんどん欲しくなるため、依存性があるともいわれています。
チョコレートは嗜好品であり、赤ちゃんにとっては本来必要のないもの。
食べすぎによる肥満も心配ですよね。
赤ちゃんにチョコレートをあげて良いのはいつから?
赤ちゃんにチョコレートをあげて良い時期に明確な決まりはなく、ママやパパの考え方によって変わるでしょう。
しかし上記の理由から、少なくとも3歳頃まであげない方が良いとされています。
またチョコレートの塊が喉に詰まることを考えると、飴のように塊になっている硬いチョコレートは5歳を過ぎてから、が安心でしょう。
(参照:日本小児科学会)
また、赤ちゃんがうっかりチョコレートを食べてしまって慌てるママもいるようですが、間違えて口に入っても特に心配はいりません。
1歳未満のはちみつのように病気になるため「食べてはいけない」という訳ではありません。
子どもにあげるチョコレートの選び方と注意点
3歳以降の子どもにやむを得ずチョコレートを与える場合、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
選び方や注意点について抑えておきましょう。
【食べた後すぐ!の歯みがきを徹底する】
虫歯が心配なチョコレートですが、食べた後の歯みがきを徹底すれば虫歯の予防ができます。
食べたすぐに、目安としては30分以内にママがきちんと歯みがきをしてあげましょう。
(参照:日本小児歯科学会ー食後の歯みがきについて)
どうしても歯磨きができない場合、食べた後にお茶や水を飲むと、口内のチョコレートが残りにくくなりますよ。
【子ども向けのものを選ぶ】
子ども用に作られたチョコレートを選ぶのが、良いかもしれません。
一般的なものに比べて甘さが控えられていたり、歯に優しい成分や子どもに必要な栄養が含まれていたりと、ママも安心してあげられますよ。
【量とタイミングに気をつける】
少量を心がけ、寝る前やご飯の前を避けて、すぐに歯磨きができる自宅でのおやつの時間にあげるなど、工夫して楽しみましょう。
幼児のおやつの目安は、1日の摂取カロリーの10~15%が目安。
チョコレートだけ与えるなら1~3片(粒)程度です。
まとめ
赤ちゃんにチョコレートをあげる時期や、選び方と注意点などについてご紹介しました。
積極的に与える必要はありませんが、あげはじめる時期や注意点さえ守れば、与えても良いおやつの一つです。
またチョコレートの注意事項は、ママにとってもいえること。
一緒にルールを守りながら、適量を楽しんでくださいね。