育休中に妊娠!職場への報告は?
妊娠出産後は育休を取得してわが子に向き合い、職場復帰後はワーキングママとして仕事と家事、育児を両立させようと考えているママも多いと思います。
最近は育休を長期間取得できる企業も増えているので、もしかしたら育休中に次の妊娠が判明した、もしくは次の妊娠を計画しているというママもいるかもしれませんね。
育休中に妊娠したママが真っ先に考えることと言えば「職場にどう報告しよう…」ということではないでしょうか。
妊娠は嬉しいことですが、働いた経験があるからこそ周囲への影響も想像できますよね。
そこで今回は、育休中に次の妊娠がわかった場合の職場への報告のタイミングや報告の仕方、そして報告の前に確認しておきたいことなどについて考えてみたいと思います。
育休中の妊娠はいつ伝える?
第一子育休中に2人目の妊娠が判明したら…?
職場への妊娠報告のタイミングが気になりますね。
育休中の妊娠報告のタイミングは、一般的には以下の2通り。
1.安定期に入ってから
2.妊娠が発覚したらすぐに
どちらが正しいという明確な答えはありませんので、下記を参考に、ママ自身が置かれている環境と職場の状況を考えて、ベストなタイミングで育休中の妊娠報告をしましょう。
【安定期に入ってから報告する場合】
経産婦であっても、妊娠はいつ何が起こるかわからないもの。
育休中の職場への妊娠報告は、初期流産の可能性が少なくなった安定期(妊娠5ヶ月頃)を目安に行うというのも1つの方法です。
ただし、職場ではママの仕事復帰を心待ちにしてくれているので、あまりのんびり構えず、安定期に入って体調が良くなったらすぐに妊娠の報告をするようにしましょう。
育休復帰直前になって、第二子妊娠の報告をしてしまうと、職場に迷惑をかけてしまうことになるので注意してくださいね。
【妊娠発覚後すぐに報告する場合】
ママの妊娠が発覚するタイミングによっては、安定期を待たず、妊娠がわかった時点ですぐに職場に報告をした方が良い場合もあります。
たとえば、育休終了3ヶ月前などに次の妊娠が発覚した場合です。
職場では、ママが育休復帰することを待っているので、続けて第二子の産休に入ることになれば、人員を増やしたり、業務内容の変更をしたりする必要が出てきます。
なるべく早く伝えることができれば、職場としても迅速な対応ができるので、迷惑をかけてしまう心配がありません。
また、赤ちゃんの心拍が確認され、母子手帳が交付されれば、出産予定日もわかるので、第二子妊娠出産後の、職場復帰について具体的な話がしやすくなるというメリットもあります。
妊娠中は、何が起こるかわからないため、安定期に入る前だと不安なこともありますが、育休がもうすぐで終了する場合は、なるべく早めに職場へ妊娠報告をするようにしてくださいね。
育休中の妊娠を上手に伝えるには?
職場への妊娠報告の仕方については、上司との関係性や職場の雰囲気によって様々。
どれが良いとは一概には言えませんが、大切なことは「誠意をもって伝えること」。
第二子の妊娠出産後、再度の育休を経て職場復帰する際に、仕事をしづらい環境を作らないよう、しっかり妊娠報告を行いましょう。
【育休中に妊娠報告を職場に伝える方法】
育休中に職場へ妊娠報告をする方法は、一般的には下記のような流れで行うことが多いようです。
1.電話またはメールで用件を伝え、ママの体調に問題がなければ、一度上司と会って話し合いの場を設けましょう。
2.直接上司と会って現状報告や今後のことについて話し合いましょう。復帰後の業務内容は勤務形態についても、打ち合わせしておくと安心です。
3.手続きや手当については、人事部・総務部などに確認しておきましょう。
育休中は、どうしても子育てに忙しく、働いている時の感覚を忘れてしまっていることもあります。
しかし、このような妊娠報告は職場復帰のはじめの一歩とも言えるので、「ワーキングママ」として頭を切り替えて、上司や職場の同僚への配慮を忘れないようにしましょう。
妊娠報告の前に確認しておきたいこと
育休中に職場へ妊娠報告をする前に、今後の子育て計画についてまずはパパとよく話し合っておきましょう。
子どもが1人から2人に増えるわけです。喜ばしいことではありますが、慣れないうちは仕事と家事育児を両立することはとても大変なこと。
あらかじめ、パパと職場復帰後の生活について話し合い、役割分担を決めておくと、職場へ第二子の妊娠報告をする際に、よりスムーズに話を進めていくことができます。
妊娠・出産はもちろん、子育てはママだけの問題ではありません。
パパの問題でもあると認識してもらうことが重要ですよ。
【パパと話し合うこと①職場復帰の時期】
育休中に一度復職するのか?それとも、育休から復帰せず、そのまま第二子の産休へ入っていくのか?
また、第二子の育休は延長申請するのか?など、職場復帰の時期についてもパパと話し合っておきましょう。
ただし、職場復帰については、ママと子どもの体調に無理のない範囲で決めていくことが重要です。
【パパと話し合うこと②保育園入園の時期】
保育園の入園は、一般的に4月入園が入りやすいと言われていますが、早生まれの赤ちゃんの場合は、入園申請をするタイミングが難しいということもありますよね。
慣らし保育のことも加味し、保育園の入園時期についてよくパパと話し合っておきましょう。
また、兄弟姉妹で同じ園に入れるのか?希望の園に入れなかった場合はどうするのか?についてもあらかじめ対策を練っておくと良いですよ。
【パパと話し合うこと③子どもの送迎について】
2人の子どものお世話は、ママとパパで協力して行う必要があります。
ママだけでなく、パパも時短やフレックス勤務などの制度を使えるのか確認しておきましょう。
【パパと話し合うこと④パパの育休取得について】
夫婦共働きで幼い子どもを2人育てていくのは、最初はとても大変です。
ママばかりに負担がかかってしまわないよう、パパも育休取得が可能であるか確認しておくと安心です。
【パパと話し合うこと⑤周囲のサポートの有無について】
ママもパパも、どうしても外せない仕事で保育園のお迎えが行けない…など、緊急事態の時に、実家の祖父母の協力を得られるかどうかも確認しておくようにします。
祖父母の協力が得られなかったとしても、シッターサービスや自治体のファミリーサポートサービスなどもありますので確認しておくと良いでしょう。
育休中の妊娠報告!こんな時はどうする?
職場によっては、育休中の妊娠発覚をよく思わないことがあるようです。
上司や同僚からの「マタハラ」を受けるママも…。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
【育休明けに仕事復帰をしたい場合】
上司によっては、育休の延長を迷惑そうにしたり、暗に退職を勧めたりするような話をすることもあるようです。
そんな態度を見ると、「迷惑をかけて申し訳ない」というような気持ちになってしまいますよね。
しかし、ママのお腹で育っている小さな命の誕生は決して迷惑なことではありません。
ただ、職場としては、予定していた育休者の復帰が変更になり、調整が必要になるのは事実。
迷惑かそうでないかは別として、ママが働きたいという気持ちがあるのであれば、育休後に復帰することを前提として、堂々と話を進めていきましょう。
【第二子妊娠で退職をする場合】
育休中に妊娠が発覚し、2人の子育てをしながら働くことに不安になってしまうママもいますよね。
一旦、退職をして落ち着いてから仕事をしよう…というケースもあるかもしれません。
第二子妊娠中に退職をする場合は、「もらえるお金」と「もらえなくなるお金」についてよく確認しておきましょう。
働くママが、妊娠出産のサポートとしてもらえるお金は主に2つ。
・出産手当金
・育児休業給付金
このうち育児休業給付金については、産後も仕事を続けることが条件なので、妊娠中に退職すると受け取れなくなってしまうので注意しましょう。
出産手当金については、妊娠中に退職した場合でも諸条件を満たせばもらえることができます。退職を検討している場合は、よく確認しておきましょう。
まとめ
育休中に次の妊娠がわかったママたちの悩みはとてもセンシティブ。
しかし、妊娠でなくても、自分の病気や親の介護などで一時的に時間の無理がきかない時期は誰にでも起こる得ることです。
育休中に妊娠だなんて申し訳ない…と悩むことよりも、予定変更を受け入れてくれた会社に対して感謝し、育休復帰後に会社に貢献できる人材になることを志していきましょう。
会社への貢献とは、業績を上げることだけではありません。
たとえば、次に続く育休取得者たちの相談に乗ってあげたり、育休制度を説明してあげたりすることも立派な貢献です。
育休中に妊娠が発覚したことを後ろ向きにとらえるのではなく、純粋に新たな命の誕生を喜びましょう。
ママが誠意をもって職場へ伝えられれば、育休明けも気持ちよく復帰することができるはずです。