赤ちゃんとお七夜を里帰り中に行う時
お七夜は赤ちゃんが生まれて7日目に行われる、日本の伝統的な儀式です。
赤ちゃんの誕生を祝うお祝い事で、赤ちゃんの名前を付ける命名式をすることが多いです。
最近では出産入院は1週間前後のことも多いため、家族で一緒に赤ちゃんとママの退院祝いを兼ねて行うこともあります。
しかし、退院したら、すぐにママとパパが暮らす自宅へは戻らず、赤ちゃんとママは里帰りするという方もいますよね。
自宅で行う場合は、ママとパパが2人で相談しながら、行う日程や内容などもある程度都合の良い形ですればいいですが、里帰り先だとそうもいかないことも多いです。
里帰り先の家族の都合もありますし、もう一方の家族を招待するのか、内容はどうするのかなど、考えなければいけない点もたくさん出てくるでしょう。
里帰り先でお七夜を行いたいという場合には、どのように行うといいのでしょうか。
お七夜を里帰り先で行う時の注意点
お七夜は、必ず行わなければいけない儀式というわけではありません。
各家庭によって、または地域によって考え方も違うため、里帰り先でお七夜をしたいという場合には、次のような点に注意しましょう。
【里帰り先の家族と相談が第一】
お七夜を行う際には、里帰り先の家族と相談し、どのようなことを行いたいか、招待する人は誰かということを、できれば出産前に話し合っておきましょう。
一般的にお七夜は赤ちゃんとママ・パパに加え、ママとパパの両方の家族など近しい人と行います。
赤ちゃんは生まれてすぐであること、ママも出産後すぐであることから、まだ赤ちゃんとママは外出は控えたい時期なので、お家でやることがほとんどでしょう。
しかし、お家でやると言っても、里帰り中はママやパパの自宅ではありません。
特に退院後すぐの時期なので、里帰り先の家族も赤ちゃんのお世話や部屋の片付けなどでバタバタとしていることが考えられます。
どのような形であればお七夜をしてもいいのか、まずは里帰り先の家族に相談して、意見を聞いてみてください。
また、里帰り先へもう一方の家族(ママの実家に里帰りしているのであれば、パパの家族)を招待してもいいかについては、必ず聞いてください。
里帰り先の家族にとっては、もう一方の家族は大切なお客様。
おもてなしをする必要もありますし、気を遣わなければいけないことも多いかもしれません。
状況によっては招待は避けてほしいと言われる場合もあるかもしれません。
招待が難しい場合は生後7日目のお七夜にこだわらない提案をしてみてはどうでしょうか。
ママの体調や赤ちゃんがまだ生まれたばかりということを理由に、赤ちゃんがもう少し大きくなってからや、ママと赤ちゃんが自宅へ戻ってから計画をしていることを伝えるといいでしょう。
【両家族間でも話を合わせておく】
お七夜の考え方は地域によって異なることもありますし、人それぞれ希望もあるでしょう。
そのため、お七夜をするしないという段階で、予め両家族の希望を聞いておき、どのようにするのか話を合わせておくことも必要です。
両方が納得する形でのお七夜の開催できる方法を、パパとママで考えておくといいでしょう。
意見が割れるようなら、お七夜をする場所である里帰り先の家の家族の意見を優先するといいでしょう。
準備など、里帰り先の家族の方の負担が大きいからです。
もう一方の家族にはそのことを理解してもらえるように、ママやパパから話しておきましょう。
【実際に行うかどうかは生まれてから】
お七夜を行うと決めていても、実際できるかどうかは、やはり出産後のママの体調、赤ちゃんの様子を見てから決めましょう。
また、里帰り先も思った以上にバタバタしていて、計画したようなお七夜はできず、簡単にやりたい・・・となることがあるかもしれません。
そんな時は無理せず、日を改めたり、簡易的に命名式だけ行うなど、方法を考えましょう。
誰かが無理や我慢をして行うのは避けたいところですよね。
また、出産後初めての家族とのお祝いの場であると思うと、楽しい気分になりやすいですし、また家で開催することから、気楽でダラダラとお祝いしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、お七夜の主役は赤ちゃん。
赤ちゃんの睡眠を妨げたり、不機嫌にさせたりしないよう、できるだけ短時間で行うのがいいでしょう。
予め、その点も家族に伝えて、みんなが楽しく過ごせる場を作りましょう。
まとめ
お七夜を里帰り先でする場合には、里帰り先の家族の理解が最優先です。
お七夜をするのかどうかという点から、どのような内容で行いたいのか、他の家族は招待するのかなどを予め具体的に相談しておきましょう。
また、お七夜をすることになったとしても、生後7日目というのはまだ出産から間もない時期ですし、退院直後ということもあるため、慣れないお世話などで忙しく、またママの体調も不安定な時期。
里帰り先の家族もバタバタしているかもしれません。
誰も無理をすることなく、みんなが主役の赤ちゃんの誕生と名前の決定をお祝いし、楽しく過ごせる時間にできるといいですね。