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ひじきを離乳食で使えるのはいつから?
カルシウムやカリウム、食物繊維といった栄養素が含まれている海藻のひじき。
腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富なので、便秘が気になる赤ちゃんには特に取り入れたい食材です。
ひじきを取り入れられるのは離乳食後期から。
赤ちゃんに食べさせる際には気を付けたいポイントがありますので、詳しく見ていきましょう。
離乳食にひじきを使う時のポイント
離乳食にひじきを取り入れる時のポイントについて、以下で3つご紹介します。
【ポイント①初めはみじん切り】
ひじきは消化しにくい食材になるため、離乳食に入れる際は少し工夫が必要です。それはみじん切りにしてあげることです。慣れてきたら少しずつ荒くしても良いかもしれません。
また、初めてのひじきの時は柔らかく食べやすい「芽ひじき」にするのがおすすめです。
【ポイント②水戻し後に茹でこぼし】
ひじきには「無機ヒ素」という毒物が含まれているのはご存じでしょうか?そのため、下処理が重要になってきます。乾燥ひじきを利用する場合は水戻しをしますよね。
無機ヒ素は水に溶けだす性質があるため、水戻しでも多くのヒ素は流れ出ていきます。水戻しに加え、鍋でしっかりと茹でてゆで汁を捨てる「茹でこぼし」をすると、無機ヒ素を9割減らすことができます。
赤ちゃんが食べるひじきには、しっかりと下処理をしてくださいね。
【ポイント③食べる量に注意】
上記でお伝えした通り、ひじきには無機ヒ素が含まれています。下処理だけでなく、食べる量にも注意が必要です。多く食べ過ぎてしまうと発熱や下痢、嘔吐といった中毒症状が現れることがあります。
そのため、1回の食事で食べても良い量が決まっています。
赤ちゃんの場合は、1回につき戻したひじき2~3gです。
およそ一つまみなので、多く入れすぎないようにしましょう。
【ポイント④冷凍保存が便利】
ひじきは1回に使う量が少ないため、料理のたびに下処理をするのは大変ですよね。
そのような場合は、水戻しして茹でこぼしをしたものを冷凍しておくと便利です。
みじん切りにして冷凍しておくと、使いたいときにさっと使えますよ。
【離乳食後期】ひじきのおにぎり
ひじきはごはんに混ぜこむことで、簡単に離乳食に取り入れられます。
《作り方》
1.ひじきを水戻しして茹でこぼします。
2.水戻ししたひじきを、みじん切りにします。
2.軟飯70gに混ぜ、赤ちゃんが食べやすい大きさに丸めて完成。
【離乳食後期】里芋とひじきの和え物
里芋とひじきは相性ばっちりで、赤ちゃんにも食べやすい料理です。
《作り方》
1.ひじきを水戻しして、茹でこぼします。
2.水戻ししたひじきを、みじん切りにします。
3.里芋の皮をむいて、柔らかくなるまで茹でます。
4.茹でた里芋は、みじん切りにして、荒くつぶしましょう。
5.だし汁にひじきを加え、弱火で煮ます。里芋とひじきを和えて完成。
【離乳食完了期】ひじきの豆腐ハンバーグ
ひじきを豆腐ハンバーグに加えることで、栄養満点な料理ができますよ。
赤ちゃんも大人も一緒に食べられる、満足度が高い食事になりそうです。
《作り方》
1.ひじきを下処理し、荒く刻みます。
2.木綿豆腐をペーパータオルに包み、電子レンジで1分程度温めて水きりをします。
3.玉ねぎとにんじんをみじん切りにします。
4.ボウルにひじき、木綿豆腐、玉ねぎ、にんじん、ひき肉、パン粉、片栗粉を加えて、しっかりと混ぜ合わせましょう。
5.食べやすい大きさに形成し、油を引いたフライパンで焼きます。
6.焼き目が付いたらひっくりかえし、水を少量加えて蓋をして、じっくり蒸し焼きにして火を通しましょう。
7.中まで火が通ったら完成。
【離乳食完了期】ひじきとしらすのうどん
うどんにひじきやしらす、野菜を入れることで簡単に栄養豊富な1品になります。この1品だけで良いので、時短をしたいときにもぴったりです。
1.ひじきを下処理して、粗みじん切りにします。しらすは塩抜きしてから粗みじん切りをしましょう。
2.にんじん、玉ねぎを粗みじん切りにします。
3.だし汁でにんじんと玉ねぎを茹でます。
4.野菜が柔らかくなったらうどんとひじきを入れて、うどんが柔らかくなるまで煮ましょう。
5.最後にしらすを加え、醤油で風味を付けて完成。
まとめ
離乳食にひじきを取り入れるときに気を付けたいことや、おすすめのレシピについて紹介いたしました。
ひじきはヒ素が入っているため、食べさせる量に注意が必要な食材です。
また、ひじきは海藻なのでまれにアレルギーが出ることもあります。
初めのうちはしっかりと体調を見ながら、離乳食に取り入れるようにしましょう。
アレルギーやヒ素が心配だという場合は、無理をして食べさせる必要はありません。赤ちゃんがもっと成長してからでも良いかもしれませんね。
ひじきを取り入れる際は上記でお伝えしたことに気を付けながら、少量から始めていきましょう。
食材のバリエーションが増えると、離乳食メニューも楽しくなります。
赤ちゃんの健康面に注意しながら、楽しい食事を心がけていきたいですね。