赤ちゃんの卒乳や断乳のきっかけ
いつかはやってくる、赤ちゃんの卒乳や断乳の時期。
まだ授乳中の方にとっては、このタイミングがいつやってくるのか、いつにしようか考えることもあるでしょう。
今回は、卒乳・断乳の定義とはどんなものなのか、卒乳や断乳のきっかけとなる要因について詳しく探っていきます。
卒乳・断乳とは?
まず、一般的に言われている「卒乳」と「断乳」の違いを知っておきましょう。
【卒乳】
卒乳とは、赤ちゃんの成長や発達に伴い、赤ちゃんが自ら母乳やミルクを飲まなくなることを言います。
母乳に対する興味が薄れ、自然な形で授乳を必要としなくなることを言います。
この卒乳時期には個人差が大きく、1歳から2歳を過ぎて自然に卒乳する子もいれば、3歳近くまで母乳を続ける子もいます。
また、卒乳に至る過程も赤ちゃんによって異なります。
少しずつ飲む量、回数が減っていく子もいれば、ある日突然飲まなくなる子もいます。
【断乳】
断乳は、親が計画的に授乳を止めることを指します。
仕事復帰や健康上の理由、赤ちゃんの成長に合わせた食生活の改善など、さまざまな理由で断乳を決意することがあるかもしれません。
断乳のタイミングは、家庭の状況や赤ちゃんの様子に応じて異なります。
卒乳・断乳のきっかけは?
卒乳と断乳のきっかけは、家庭によって様々かと思いますが、どのようなことがきっかけになることが多いのでしょうか。
【赤ちゃんの成長】
生後5、6ヶ月を目安に、離乳食をスタートするという家庭も多いかと思います。
離乳食を始めることは、授乳以外からも栄養をとるようになるスタート地点に立ったということ。
離乳食の進み具合には赤ちゃんによって違いはありますが、徐々に食べられるようになり、食事の味や食感などを楽しめるようになってくると、母乳から離れていくことがあります。
授乳の回数や時間が減り、授乳量が少なくなるのがきっかけで、卒乳に進むことがあります。
卒乳だけでなく、しっかりと離乳食が食べられる様子を見て、タイミング的に断乳を考える人もいるでしょう。
【親の生活状況】
ママが仕事復帰するタイミングで、断乳を選択する家庭は多いです。
仕事をしている間は授乳ができませんので、保育園等への入園に向けて、計画的に断乳をする方もいます。
また、断乳を考えていなくても、ママと離れている間に自然と回数が減ることも考えられるので、赤ちゃんの方から授乳を卒業することもあります。
【ママの体調の問題】
ママの体調の問題も断乳を考えるきっかけになることがあります。
・乳腺炎などのトラブルがつらい
授乳をしている多くのママが悩む、おっぱいトラブル。
乳腺炎や白斑など、つらい症状に悩んでいる方もいるでしょう。
気をつけていても、繰り返し症状が出て悩む方も。
その症状がつらくて、断乳を選択する方もいます。
・妊娠した
2人目以降を妊娠し、つわりなどの体調不良に悩まされると、授乳がつらく感じることもあるでしょう。
特に授乳の刺激によって「オキシトシン」というホルモンが分泌されると、それが子宮の収縮につながることがあります。
体調が良ければ授乳は続けて大丈夫ですが、体調が優れないことが続いたり、切迫流産などの可能性がある場合には授乳を中断することを検討する方もいるでしょう。
授乳回数を調整しているうちに、卒乳となっていくパターンもあります。
・その他の体調不良
産後は思わぬ体調不良を感じることも多いでしょう。
その際に薬を飲まないといけなくなり、それを断乳を考える方もいます。
また、慣れない育児をしながら、妊娠前とは同じようには動けない中、夜間の授乳や家事をしなければいけないなど、いろんな悩みが重なって、ストレスを感じている人も多いかもしれません。
ストレスが溜まると、体調不良につながります。
もし授乳がストレスにもなっているようなら、ミルクに切り替えるなど、断乳を考えてみてもいいかもしれません。
【生活リズムの変化】
入園や引っ越しなどが、断乳や卒乳のきっかけになるケースもあります。
赤ちゃんの生活リズムが変わり、おっぱいに興味を示さなくなったり、急に授乳を嫌がったりすることもあります。
【おっぱいを噛む】
授乳中におっぱいを噛んでしまう子もいます。
ただ歯茎で挟まれただけでも痛いですが、歯が生えてきて噛まれると、とても痛いですし怪我をすることもあります。
噛んでしまう時は以下のような対処をするといいですが、それでもやめない場合には授乳を辞めるという選択を取る方もいます。
まとめ
卒乳や断乳のタイミングは、家庭や赤ちゃんの状況によっても異なります。
今回ご紹介したように、きっかけは様々です。
断乳する日を決めて、その日までにしっかり準備して断乳するというパターンもありますが、ある日突然卒乳したり、急に断乳することになったり、計画通りに進められるとは限りません。
赤ちゃんの様子を見ながら、またママの体調も考慮しながら、断乳するのか、卒乳を待つのかなどを考えていきましょう。