初節句の内祝いは必要?
初節句といえば、ママやパパだけでなく、両家の祖父母も楽しみにしているイベントですよね。五月人形やひな人形は母方の実家が用意するという古くからの風習で、これらをプレゼントされたご家庭は多いのではないでしょうか?
また、祖父母以外にも、ほかの親族や友人に初節句のお祝いをもらうこともあるでしょう。
そんな時のお返しはどのようにすればよいのでしょうか?
実は、初節句の内祝いは、出産のときと違って「不要」なのが一般的と言われています。
ではなぜ初節句の内祝いは贈る必要がないのか、詳しくお話していきましょう。
初節句の内祝いが不要な理由
初節句の内祝いが不要といわれている理由は、古くからの風習にあります。
昔は、祖父母と同居している家庭や親戚が近くに住んでいる家庭が多かったものですよね。
そのため、赤ちゃんの初節句には、親族を招いて盛大にお祝いするのが習慣でした。
このような食事会をすることが、お祝いのお返しになると考えられていたため、特別な品物をお返しすることは不要であるとされています。
親戚一同が集まる日というのは、そう何度もあることではありませんよね。堅苦しく考えてしまうママも多いようですが、あくまで主役は可愛い赤ちゃん。
あまり難しく考えず、赤ちゃんの成長をみんなで一緒に祝い、赤ちゃんと過ごす時間を楽しむためと思って、食事会を催すといいかもしれません。
初節句の内祝いを贈るのはどんなとき?
先述のとおり、一般的には初節句の内祝いは不要であるとされていますが、下記のような場合は、食事会に招いてお返しをすることが難しため、内祝いを贈る準備をしましょう。
・家族や親戚が遠方で食事会に来られない
・ママや赤ちゃんの体調が不安定なため、食事会を行わない
・親族の食事会に招く間柄ではない(友人や同僚、近所の方など)
など。
相手の人にお祝いをもらった感謝の気持ちを込めて贈り物をしてくださいね。
初節句の内祝いを贈るタイミング
内祝いを贈るのは、初節句から1週間以内のお返しが望ましいとされています。
しかし、赤ちゃんとの生活は忙しくて、なかなか時間がとれないという場合も多いですよね。
そんな時は、遅くとも1ヶ月以内にはお返しを贈るようにしましょう。
赤ちゃんが女の子の場合は3月中に、男の子の場合は5月中に内祝いを贈るのがマナーです。
初節句の内祝いにおすすめのギフト
では初節句の内祝いを贈るとするなら、どんなものが良いでしょうか。
ここでは、贈る相手別におすすめのギフトをご紹介します。
【おじいちゃんおばあちゃん】
おじいちゃんやおばあちゃんにはフォトフレームがおすすめ!贈る際にいただいた五月人形やひな人形と一緒に写っている赤ちゃんの写真を同封すると、喜んでもらえるでしょう。
内祝いのギフトを販売しているお店によって、赤ちゃんの名前や誕生日を入れられるサービスを行っているところがあります。そのようなサービスを利用すると、素敵な記念になりますね。
【近しい親族】
ママやパパの兄弟などの親族には、タオルや洗剤などの日用品や、お菓子やコーヒーなど”消えもの”と言われる消耗品が定番です。
相手の好みに合わせて喜ばれる品を贈りましょう。
【友人・同僚】
友人や会社の人への内祝いは、日持ちのするお菓子などの食べ物がおすすめです。
お菓子は相手を選ばない内祝いの1つですが、賞味期限の短いものは、届いたときにすぐ消費しないといけないこともあるので、なるべく日持ちのするものを選びましょう。
初節句の内祝いを贈る際の注意点
初節句の内祝いを贈る際に、気を付けたいポイントを3つご紹介します。
【高すぎる品物は避ける】
初節句の内祝いで贈る品物の金額は、いただいたものの1/3~1/2程度が相場です。気合を入れてあまりにも高い品物を返すと、相手に気を使わせていますので注意しましょう。
【水引は蝶結び(花結び)】
内祝いの品にかける熨斗(のし)はどれを選べ迷いか迷いますよね。初節句は何度あっても良い祝い事なので、水引は紅白5本の「蝶結び(花結び)」を選びます。
【熨斗の書き方に注意する】
熨斗の書き方もどうすればいいか、悩んでしまいますよね。熨斗の上段の表書きと、下段の名書きについても注意が必要です。
~初節句の内祝いの熨斗の書き方~
「表書き」…「内祝い」もしくは「初節句内祝い」
「あて名書き」…赤ちゃんの下の名前
※初節句のお祝いをもらったのは赤ちゃんになるので、熨斗の名書きは赤ちゃんの名前を書くようにしましょう。
まとめ
初節句の内祝いを贈る際は、今回ご紹介したように、予算や贈るタイミングを確認し、相手が本当に喜んでくれる品を贈るようにしましょう。
贈る際は、お礼状やメッセージカードを添えると、より丁寧なお返しになりますよ。加えて赤ちゃんの写真を同封すると、お礼と共に赤ちゃんの成長をお披露目する良い機会にもなるのでおすすめです。
また、初節句の内祝いの準備は、赤ちゃんのお世話をしながら行うことになりますので、贈り漏れがないよう、お祝いをもらった人のリストを事前に作り、予算別に贈る物をいくつかピックアップしておくとスムーズです。
相手に失礼のないよう、前もってしっかり準備を進めていきましょう。