夜泣き授乳を変える夜間断乳とは
毎晩の様に夜中に起きては授乳し、睡眠不足な状態が続いていませんか?
赤ちゃんが夜泣きをする度に起きて授乳するのが辛いと思ったら、夜間断乳を試してみませんか。
積み重なる疲労とストレスなどから、ママの体を守るための方法でもあります。
夜間断乳という言葉自体、初めて聞いたというママも多いかもしれません。
それもそのはず、夜間断乳の経験があるママは2割程度と言われています。
夜間断乳とは、寝ている夜の間の授乳を止め、意図的に授乳の回数を減らしていく事です。
毎晩の様に夜泣きで起こされ、授乳していると、ママも寝不足に。
次の日の育児にも影響してしまいますよね。
ただ、夜間断乳はすぐに行って良い訳ではありません。
赤ちゃんの成長過程に準じて行うのが一番です。
夜泣き授乳で睡眠不足になる日々から上手に卒業できるよう、正しい夜間断乳の方法をご紹介します。
夜間断乳を始める目安
夜間断乳を行う為には、次のような幾つかの条件をクリアしている必要があります。
・離乳食に移行し、しっかりと量を食べている
・コップや哺乳瓶やストローで母乳以外でも水分を取れている
・生活のリズムがある程度整っている
授乳を止めても赤ちゃんが十分に栄養を補給できるツールが確保されていれば、夜間断乳も可能です。
また、夜間断乳を行う際には、赤ちゃんの生活リズムがそれなりに整っておく必要もあります。
このようなことから、夜間断乳に適している時期としては、3回食になった時期、生後8ヶ月辺りからが適していると言われています。
少なくとも5〜6ヶ月までは授乳での栄養補給が中心なので、夜間断乳には早すぎるということですね。
中には、7ヶ月頃から夜間断乳を始めるママもいますが、赤ちゃんの成長に合っているか、慎重に見極めて下さい。
【赤ちゃんの夜間断乳OKサイン】
夜間断乳に踏み切る為の条件を挙げましたが、赤ちゃんの成長度合いによっても、夜間の授乳をやめてもいいのか判断してみましょう。
・夜、自然と眠そうにしている
・授乳以外でも寝つける
・言葉をある程度理解している
・おっぱいをおしゃぶり代わりにしていることがある
夜になると自然に眠れるようになってくると、生活リズムが整った証拠です。
また、寝かしつけの際に授乳しなくても、寝つける場合も、夜間断乳の準備が整ってきたと言えるでしょう。
他にも、0歳後半になると、赤ちゃんはママやパパなど大人の言葉をある程度理解する様になります。
夜間断乳を始める事を話しても、なんとなく理解でき、一緒に授乳をやめることに協力してくれるかもしれませんね。
おっぱいを授乳で栄養を摂るためではなく、おしゃぶりのように咥えているだけの場合は、もしかしたらママのおっぱい自体がすでに役割を終えているサインの場合があります。
授乳中の赤ちゃんの様子を観察してみましょう。
夜間断乳の始め方
夜間断乳を始める方法は、いくつかあります。
少しずつできるところから始めていき、夜間の授乳を徐々に減らしていきましょう。
【1日のイベントを一定の時間にする】
大半の赤ちゃんが、離乳食が始まる頃には体内時計も整ってきます。
できるだけ夜と昼を区別できるよう、お風呂や食事の時間を固定してあげるのもいいですね。
【授乳で寝かしけるのをやめる】
また、添い乳など、授乳をしながら寝かしつけている場合は、まずそこから止めましょう。
授乳で眠ることに慣れてしまっていると、夜中に目を覚ました際にも授乳しないと再び寝つけなくなる可能性が高いです。
寝る前からおっぱいなしでいられる様にすれば、夜泣きで授乳することからも少しずつ抜け出す事ができます。
夜中喉が渇いて起きてしまうのではないかと心配であれば、授乳ではなく、お茶などで水分補給させてから寝かしつけてあげるといいでしょう。
【パパに代わってもらう】
断乳をするためには、パパの協力は欠かせません。
ママが寝かしつけをしていると、授乳を求めてくることもあるので、パパに寝かしつけを交代してもらうのもいいですね。
【入眠儀式を変える】
入眠儀式を変える工夫も行って下さい。
絵本を読み聞かせしてあげて、ママとパパの声で安心して眠りにつける体勢が整えばベストです。
夜泣きをしたら授乳をするのではなく、抱っこやおんぶで代用するのも手です。
夜間断乳の注意点
夜間断乳に踏み切ったからといって、強行突破は禁物です。
赤ちゃんの様子を見ながら、時には中止すべき場合もありますよ。
【赤ちゃんのペースに合わせて】
3日ほど様子を見て、それでも夜泣きが激しい場合や噛みつきなどのこれまでにないアクションが出てきたら、赤ちゃん側の準備ができていない証拠です。
赤ちゃんにもそれぞれ個人差があり、成長過程も違います。
まわりの赤ちゃんがすでに夜間断乳をしているのに・・・と焦る気持ちはありますが、我が子のペースに合わせましょう。
夜間断乳もそうですが、授乳を卒業できない子はいません。
夜間断乳は卒乳へのステップでもある為、先を急がず長い目で行うのがベストです。
【乳腺トラブルに注意】
また夜間の授乳をやめることにより、夜中にもフル稼働だったおっぱいが張る事があります。
朝たっぷり授乳すれば、スッキリする事が多いのですが、中にはしこりや痛みが残るケースがあります。
乳腺炎になると大変なので、発熱した場合は母乳外来へ行ってみる事をおすすめします。
まとめ
夜間の授乳がなくなれば、寝不足も解消でき、ママのストレスも減るでしょう。
しかし、夜間断乳に慣れるまでは、ある程度の時間が必要ですし、赤ちゃんのペースにも合わせる必要があります。
また、パパの協力は欠かせません。
赤ちゃんの成長具合や様子、ママの体調なども総合的に考えて、少しずつ夜間の授乳をなくしていけるといいですね。