赤ちゃんの口臭が気になる
赤ちゃんの口臭がいつもと違うと感じると、何か口や体に悪いところがあるのではと、心配になりますよね。
本来、よだれが多い赤ちゃんのお口の中は、キツイと感じるような不快な口臭を感じるということはほとんどないのですが、何らかの原因により、口臭に変化が現れることがあります。
口臭が気になった時には原因を探り、赤ちゃんの健康のバラメーターとして参考にしていきましょう。
赤ちゃんの口臭の原因
赤ちゃんの口臭に変化がある時は、以下のような原因が考えられます。
【体調不良による口臭の変化】
赤ちゃんが風邪を引いている、熱が上がっている、扁桃腺が腫れているなどといった症状があると、口呼吸になりがちです。
口呼吸により口の中が渇くことで、口臭に変化が現れることがあります。
また、ひどい鼻詰まりや蓄膿、中耳炎になると、特に口臭が気になることがあります。
高い熱や嘔吐、下痢の症状が現れると脱水になることがあり、口の中も乾きやすくなるので、口臭に変化が現れるほどでしたら注意が必要です。
口臭を和らげる意味もありますが、体調が悪い時には脱水にも気を付けたいので、こまめに水分補給をしましょう。
【腸内環境による口臭の変化】
赤ちゃんが便秘や下痢をしていて腸内環境が悪くなると、口臭もきつくなることがあります。
腸内に溜まった悪玉菌によりガスが発生し、呼吸をする時に臭うことがあるためです。
【食べ物による口臭の変化】
離乳食で納豆やニラ、チーズなどを食べたりすると、少しの間口臭に変化が現れることがあります。
時間の経過とともに元に戻るので、心配はいりません。
それ以外にも、砂糖の多いお菓子は、口臭の原因となりやすいものです。
歯磨きをしっかり行っていても、独特の口臭が残ることがあります。
それだけ砂糖は、虫歯になりやすい食べ物でもあるのです。
赤ちゃんのうちは、砂糖がたっぷり入ったチョコやキャンディ、ジュースなどは控えるようにし、月齢に合ったおやつやお茶を与えましょう。
【お口のケア不足による口臭の変化】
離乳食が始まると、口の中に食べかすが残らないように、食後はお口のケアをしてあげる必要があります。
しかし、食後のケアを怠ったりケア不足だったりすると、食べかすに雑菌が繁殖してしまうことで、口臭が発生することがあります。
歯が生えている赤ちゃんは歯磨きを始めますが、まだ生えておらず、離乳食後はそのままという赤ちゃんは、口内に食べかすが残っているかもしれませんね。
また、舌苔と呼ばれるもので、舌の表面に白っぽい汚れが付着していることもあり、口臭の原因となっていることがあります。
【歯科的な要因による口臭の変化】
歯が生えている赤ちゃんでしたら、虫歯の可能性も考えられます。
歯が生えていなくても、歯茎が腫れる、歯茎が膿む、口内炎ができるといったトラブルが、口臭の原因となることもあります。
【内臓疾患による口臭の変化】
赤ちゃんのうちは考えにくいのですが、肺や胃腸のトラブルにより口臭に変化が現れることもあります。
赤ちゃんの口臭が気になる時の対処法
食べ物が原因の口臭は時間の経過とともに治まりますが、それ以外の口臭の変化の多くは、体調や口内環境に何らかの不調があることが考えられます。
原因に合った対処法を試してみてください。
【体調不良が原因の場合】
風邪や熱が原因の場合は、水分補給をこまめにしながら、しっかりと体を休めてください。
口が潤うことで、口臭の改善が見込めます。
蓄膿や中耳炎、扁桃腺の炎症などは、病院を受診し医師の診察が必要です。
口臭自体には心配はいりませんから、体調を回復できるように努めましょう。
【腸内環境が原因の場合】
下痢や便秘を改善してあげることで、口臭の改善に繋がります。
こまめな水分補給を心がけ、あまりに症状が続くようでしたら病院を受診しましょう。
下痢や便秘の原因を特定したり、腸内環境を整えるための整腸剤を処方してもらいます。
離乳食が始まっているようでしたら、ヨーグルトを取り入れることで、腸内の善玉菌を増やしてあげることができます。
便秘の場合、バナナやリンゴなど、食物繊維が豊富な食材も取り入れてみましょう。
【お口のケア不足が原因の場合】
離乳食後は一日最低一回はしっかり3回、きちんと歯を磨くようにしましょう。
お昼に磨かないという子もいるかもしれませんが、離乳食の後にお水を飲ませる、明らかに歯にはさまっているものをとるだけでも良いです。
歯が生えていない場合や歯磨きを嫌がる赤ちゃんは、ガーゼで歯茎や舌を撫でるように優しく汚れを拭き取ってあげてださい。
また、離乳食やおやつを食べた後には、お水や白湯を飲むようにしてみてください。
食べかすを減らすことができ、口臭改善が期待できます。
歯磨きのあとも、まだうがいはできないでしょうから、白湯を飲ませてあげると、より口内を清潔に保てるようになります。
まとめ
赤ちゃんの口臭は体調や口内環境の改善で治るものがほとんどです。
どうしても口臭が気になる時には、考えられる症状に合わせて小児科や小児歯科を受診し、原因となる症状を改善していきましょう。
日ごろからしっかり歯磨きをし、虫歯の予防していくことも、口臭の対処として効果的です。
中には歯磨きに慣れず、嫌がっている赤ちゃんもいるかもしれませんね。その場合は、まずは口の中に指入れて歯茎を刺激する、ほおの内側をマッサージする、などをしてお口の過敏性を少し下げてあげると嫌がりにくくなってきます。
しかし、虫歯になる方が赤ちゃんにとっては辛いことですので、ケアを怠らないようにしましょう。