赤ちゃんが泣き入りひきつけを起こした時

赤ちゃんが泣き入りひきつけを起こしたら

赤ちゃんは、大泣きしすぎるとひきつけを起こすことがあります。

症状としては、息を吐いた状態で息が止まってしまう、顔色が蒼白になる、ピクピクとしたけいれんをおこすなどが挙げられます。

このような症状が発生することを「泣き入りひきつけ」といいます。

あまりの症状にママはビックリするかもしれませんが、泣き入りひきつけは1~2分ほどで自然と治まります。

 

もし、赤ちゃんが泣き入りひきつけを起こしてしまったら、どのような対処をしたらいいのでしょうか。

また、病院に行った方がいい目安など、詳しく見ていきましょう。

 

赤ちゃんの泣き入りひきつけの対処法

泣き入りひきつけは、自然と治まる症状です。

まずは、ママやまわりの大人が落ち着きましょう。

 

赤ちゃんの息が止まってしまったら、名前を呼びかけてあげてください。

そして、ゆっくりと横向きに寝かせてあげましょう。

けんれんを起こしている時は、発作の時間を計測します。

普通は1~2分ほどでひきつけの症状は自然と治まります。

 

【泣き入りひきつけを起こした時に注意したいこと】

赤ちゃんの息が止まったからといって、強く揺すらないようにしましょう。

それから、けいれんをおこしていても、口には何も入れたり咥えさせたりしないでください。

逆に嘔吐を誘発してしまうことがあり、吐いたものが気管に入ってしまいかねないためです。

 

泣き入りひきつけでけいれん発作を起こした時は、時間を必ず計測するようにしてください。

通院した際に、どのくらいの長さだったか医師に聞かれることがあります。

診断に必要になったり、薬が必要になったりすることもあるため、けいれんの時間を把握することが必要なのです。

スマートフォンで動画を撮影することも良いです。

 

赤ちゃんが泣き入りひきつけを起こす原因は?

泣き入りひきつけは、反射性けいれんの1つです。

赤ちゃんが大泣きしたり、びっくりしたりすることにより発症します。

脳の発達が未熟なために発症すると考えられていますが、脳波には異常がみられません。

泣き入りひきつけを起こしても、後遺症が残ったり、発達に影響を及ぼしたりすることもありません。

ひきつけを起こすとてんかんなのでは?と心配になる方もいるかもしれませんが、てんかんとも関係性がないものです。

 

生後6ヶ月~2歳までに見られ、成長とともに4歳~5歳ころには見られなくなっていきます。

泣き入りひきつけを起こす赤ちゃんの中には、鉄欠乏状態が見られる赤ちゃんもいます。

100人に5人の赤ちゃんが起こすと言われており、決して珍しくはない症状です。

 

【熱性けいれんとの違い】

38度以上の熱で発症する、熱性けいれんというものもあります。

急な体温の上昇が引き金となって起こるもので、けいれんの症状と共に、白目をむく、泡を吹くといった症状がみられることがあり、5分ほど続くこともあります。

生後6ヶ月から見られる症状で、1〜2歳くらいが最も多く、ごく稀に6歳頃まで見られる子もいます。

けいれんをしたため、触ってみたらすごく体が熱かった、と痙攣をした時に発熱に気がつくこともあり、突然起こる痙攣です。

泣き入りひきつけは、「泣く」という行為がきっかけになるので、同じような痙攣に見えるかもしれませんが、全く機序は異なるものです。

熱性痙攣の多くは5分以内に収まりますが、5分以上続く場合は夜間であっても救急外来の受診をしましょう。

 

赤ちゃんの泣き入りひきつけの受診の目安

泣き入りひきつけは自然と治まる症状で、急いで受診する必要はありません。

しかし、症状を見ると心配になるママもいることでしょう。病院の開院時間であれば受診し、かかりつけ医に相談していれば、万が一何かあった時にも安心です。

夜間や休日の場合は、開院時間を待って受診しましょう。

 

ただし、以下のような場合は、できるだけすぐに受診しましょう。

 

【泣き入りひきつけの症状が重い】

・顔色が青白というよりは蒼白になる

・けいれんの時間が長い(5分以上は救急車を呼びましょう)

・意識障害を伴う

・回数が頻繁(1日に数回、もしくは1週間に1回の頻度)

 

の場合は、必要に応じて、鉄剤や漢方薬を処方してもらえます。

 

【生後6ヶ月未満の赤ちゃん】

泣き入りひきつけは生後6ヶ月以降の赤ちゃんに見られる症状ですが、もしそれよりも小さな赤ちゃんが泣き入りひきつけを起こすようでしたら、病院を受診しましょう。

 

【ママが不安だったら】

自然に治まるとはいえ、ママが泣き入りひきつけに不安を感じているようでしたら、病院を受診し、医師に相談しておくと安心ですね。

 

【すぐに受診したいケース】

ひきつけやけいれんの症状が収まらず、2分以上呼吸が困難な状態が続く時は、泣き入りひきつけ以外の可能性も考えられるため、救急車を呼んでください。

 

赤ちゃんの泣き入りひきつけで注意したいこと

泣き入りひきつけをおこしたら、大人が取り乱したり混乱したり興奮したりしないようにしましょう。

不安になる気持ちは分かります。

しかし、まずは落ち着いて、時間を測る、動画を撮る、嘔吐しないかそばで様子を見る、長く続きそうなら救急に連絡をする、という手順が踏めるようにしましょう。

まとめ

泣き入りひきつけは、大人にとってもびっくりするような症状ですが、1~2分ほどで自然と治まる症状です。

また、成長と共にひきつけも起こさなくなります。

心配なようでしたら、病院を受診して医師に相談しておくといいですね。

万が一泣き入りひきつけが発生しても、ママやまわりの大人が落ち着いて対処するようにしましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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