赤ちゃんの鼻づまりは蒸しタオルでケア
涼しくなってくると朝晩の寒暖差による鼻水・鼻づまりが起きたり、風邪を引いて鼻水・鼻づまりの症状に悩まされたりすることが多くなりますよね。
赤ちゃんは大人と違って鼻をかむことができませんから、すぐに鼻づまりを起こし、苦しくてぐずったりミルクがうまく飲めなくなったりするでしょう。
そんなときに自宅で行うケアとしておすすめなのが「蒸しタオル」でのケア方法です。
今回は、蒸しタオルを使った鼻づまりケアの方法についてご紹介します。
なぜ蒸しタオルを使うと鼻づまりが楽になるの?
蒸しタオルを鼻の上に当てると、蒸気によって鼻の粘膜が湿り、さらに血行もよくなることで鼻が通りやすくなります。
苦しかった鼻づまりも少し楽になるでしょう。
お風呂に入ったときに鼻が通りやすくなるのも同じ原理です。
赤ちゃんが高熱を出し、ぐったりしているときはお風呂に入れることはできませんから、そのようなときに蒸しタオルを活用するといいでしょう。
鼻づまりを解消する蒸しタオルのやり方
では早速、赤ちゃんのつらい鼻づまりを解消する蒸しタオルのやり方をご紹介します。
注意点もチェックしてから試してくださいね。
【蒸しタオルの作り方】
①ミニタオルを水に濡らし、軽く絞る(赤ちゃんの鼻にあてることを想定し、小さめサイズがおすすめ)
②電子レンジで加熱する
③ヤケドに注意しながら加熱したタオルを取り出し、適温に冷ましてから赤ちゃんの鼻のつけ根にあてる
【蒸しタオルの注意点】
電子レンジで加熱した後は、タオルが熱くなっているのでママも取り出す際にヤケドに注意しましょう。
少し振るなどして蒸気を逃がし、冷ましてから赤ちゃんの鼻の上にあてます。
このときも、ヤケドに注意してくださいね。じんわりと温まる程度の温度がよいでしょう。
また、蒸しタオルをあてるのは鼻の上だけです。
口と鼻がふさがってしまうと窒息の恐れがあるので注意しましょう。
蒸しタオルをあてているときは、ママは赤ちゃんから目を離さないようにすることが大切です。
蒸しタオル以外の鼻づまり解消法
蒸しタオルをあてると鼻の粘膜が湿り、鼻通りがよくなりますが、それ以外にもいくつか家庭でできる鼻づまり解消法があります。
赤ちゃんが苦しそうにしていて、夜も眠れない、ミルクも飲めないというときに試してみてくださいね。
【鼻吸引機を使う】
自分で鼻をかめない赤ちゃんのケアにおすすめなのが鼻吸引機。
管を鼻の中に入れ、溜まった鼻水を吸ってスッキリさせてあげる機械です。
電動・手動のタイプがあり、価格も様々。使う頻度や使いやすさなどを考慮し、1つ常備しておくと安心です。
蒸しタオルをした後に鼻吸引機をすれば、やわらかくなった鼻水を吸いやすくなるので併せて使うとより効果的ですよ。
【加湿器で室内を加湿する】
空気が乾燥していると、鼻の粘膜が乾燥して鼻づまりを起こしやすくなります。
湿度は50~60%を目安にしましょう。
加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に掛けておくだけでも効果があります。
特に夜間は寝ている姿勢によって鼻づまりを起こしやすくなるので、寝室は加湿をしてあげましょう。
【抱っこで上体を高くする】
寝ている状態(特に仰向け)だと、鼻が奥につまりやすくなりますから、抱っこをして上体を少し高くする姿勢をとってあげましょう。
夜寝るときは、バスタオルなどを使って上体が斜めに持ち上がるように高低差を作ってあげます。
少し鼻の通りがよくなって眠りにつけるかもしれません。
赤ちゃんの鼻づまり解消の注意点
赤ちゃんの鼻づまりを解消する際、今回ご紹介したような蒸しタオルや加湿器、鼻吸引機などの活用をしますが、たとえうまく鼻づまりを解消することができなかったとしても、無理に何度も鼻吸引機を使ったり鼻の奥に入れ込んだりしないように気を付けましょう。
鼻の粘膜というのは非常にデリケートです。
鼻づまりを解消するために綿棒や鼻吸引機を奥に突っ込んでしまうと、粘膜を傷つけてしまうことがあります。
症状が長引いたり悪化したりする場合は、無理に家庭でケアせず、かかりつけの小児科や耳鼻科を受診しましょう。
まとめ
赤ちゃんは気温の変化に敏感なので、よく鼻水・鼻づまりの症状を起こします。
その度に苦しそうにしている赤ちゃんを見るのは、とてもつらいですよね。
赤ちゃんは口呼吸が得意ではないので、たとえ熱がなくても鼻水・鼻づまりという症状だけで不快さを感じます。
かかりつけ医を受診することはもちろんですが、できる限りつらい症状を和らげるために、今回ご紹介したような家庭でできるケアを正しく行ってあげてくださいね。