ベビーカーでの熱中症から赤ちゃんを守ろう
毎年暑くなってくると気になるのが、赤ちゃんの熱中症対策です。
まだ体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、大人よりも熱中症になりやすく、暑い時期のお出かけには気を使いますよね。
抱っこひもは体が密着して暑すぎるため、夏場のお出かけにベビーカーを選ぶママも多いでしょう。
しかしベビーカーも、対策をしなければ熱中症になる可能性は大いにあるのです。
そこで今回は、ベビーカーでの赤ちゃんの熱中症対策についてご紹介します。
暑くなる前にチェックして、赤ちゃんの熱中症のリスクを少しでも減らしてあげましょう。
ベビーカーは熱中症になりやすい?
夏場のベビーカー内は、ママが思っている以上に温度が高くなっているのをご存じですか?
ベビーカーの座席の高さは、ハイシートタイプでも約50㎝程度と、大人の身長よりもはるかに低い位置にあります。
夏場は地面から近いほど反射熱で温度が上昇しやすいため、ママが感じているよりも、ベビーカー内の温度は2~3℃高い状態になっているのです。
30℃を超えると大人でもぐったりしてしまいますが、ベビーカー内にいる赤ちゃんはもっと暑い、ということを認識しておきましょう。
暑さ対策をしていなければ、さらに温度が上がる可能性もあり、熱中症になりやすい環境といえるのです。
ベビーカーでの赤ちゃんの熱中症対策8選
ベビーカーでの赤ちゃんの熱中症は、事前に対策をすることで防げます。
赤ちゃんに辛い思いをさせないよう、暑くなる前から気をつけたいですね。
【ベビーカーのサンシェードを使う】
サンシェードを使い、直接日が当たらないようにしましょう。
付属のものが小さすぎる場合、後付けの大型サンシェードに変えると、赤ちゃんの体全体をガードできますよ。
熱がこもらないよう通気性の良いメッシュ素材を選ぶと、より涼しく感じます。
また、なるべく日陰を選んで歩くのも工夫のひとつです。
【保冷剤や保冷シートを使う】
赤ちゃんの体を直接冷やせる保冷剤や保冷シートは、手軽に用意できてひんやりと気持ちよく、夏場のベビーカーでのお出かけに大活躍。
ペットボトル飲料を凍らせてタオルでくるんだものなら、同時に水分補給もできますよ。
【夏用ブランケットを使う】
ブランケットで、日差しや照り返し熱から赤ちゃんをガードするだけでも違います。
冷感素材や遮熱効果のあるものだと、より効果があるでしょう。
【温度計を使う】
言葉を話せない赤ちゃんは、ベビーカー内が暑くてもママに伝えられません。
ベビーカー内の温度を確認できるよう温度計をつけておけば、ママも分かりやすいですよね。
【こまめに休憩し、赤ちゃんの様子を確認する】
赤ちゃんの様子の確認や水分補給も兼ねて、こまめに休憩をしましょう。
天面にメッシュ窓が施されているサンシェードを使用したり、ベビーカーを対面にしたりすると、赤ちゃんの様子を確認しやすいですよ。
【猛暑日や最も暑い時間帯は外出を控える】
35℃を超える猛暑日や、最も暑くなる11時~15時の間は、なるべくお出かけを控えるのがおすすめです。
違う日に延期したり時間をずらしたりするだけでも、熱中症のリスクを減らせます。
【小型扇風機を取り付ける】
ベビーカーに取り付けて使う、小型扇風機も効果的です。
暑くても風が当たるだけで心地よく、快適に感じますよ。
赤ちゃんが指を入れてケガをする可能性があるため、手の届かない位置に取り付けてくださいね。
【ハイシートタイプのベビーカーを選ぶ】
これからベビーカーを購入予定なら、夏場のことを考えてハイシートタイプを選ぶのも対策のひとつです。
サンシェードなどは後から変えることができますが、シートは元々の高さから変えられません。
50㎝以上のベビーカーなら、少しでも反射熱から赤ちゃんを守れ、熱中症の危険性を減らせますよ。
赤ちゃんがベビーカーで熱中症になったら?
どんなに気をつけていても、ベビーカーで赤ちゃんが熱中症になってしまう可能性は0にはなりません。
慌てず落ち着いて対応できるよう、対処法について確認しておきましょう。
・頬や体が熱い
・機嫌が悪く元気がない
・いつも以上に汗をかく
・ミルクや水分をしきりに欲しがる
などの様子が見られたら、赤ちゃんが暑がっているサインです。
涼しい場所に移動して衣服をゆるめ、休憩をしましょう。
ベビー用イオン飲料などで水分と塩分・糖分を補給し、首や脇、足の付け根を冷やしてあげると良いですよ。
・顔色が悪い
・ぐったりしている
・自力で水分を飲めない
・嘔気や嘔吐がある
・意識がない
・痙攣している
・熱がある
などの症状がある場合は自己判断をせず、すぐに病院へ連れて行きましょう。
暑い時期のベビーカーでのお出かけは、頻繁に赤ちゃんの様子を確認すると、早い段階で異変に気がつけます。
初期症状の時に対策をすれば、深刻な事態を防げるかもしれませんよ。
まとめ
ママが思っている以上に、夏場のベビーカー内は暑くなっています。
赤ちゃんを熱中症から守るために、夏のお出かけ前にはしっかりと対策をしましょう。
また、熱中症を疑う症状が少しでも出たらすぐに休憩し、心配なら迷わず受診することも大切です。
熱中症に気をつけながら、暑い時期もたくさんお出かけを楽しみたいですね。