授乳が上手くいかない時
「母乳量が足りないのか、赤ちゃんが飲んでくれない」
「飲んでいても、途中で暴れ出したり、泣き始めてしまう」
「乳首が切れて痛く、授乳するのがストレス!」
など、授乳に関して上手くいかず、悩んでしまうことがあるかもしれません。
特に初めての授乳の場合、誰もがスムーズに授乳するのは難しく、戸惑うことも多いもの。
そんな授乳が上手くいかないと感じた時、どのように対応すると良いのかまとめました。
授乳が上手くいかない!3大原因とは
ママが授乳をしていて、授乳が上手くいかないと感じるのは、
・赤ちゃんが上手く飲めない
・母乳が出ない
・おっぱいトラブル
の3つが主な原因である場合が多いようです。
これらの授乳が上手くいかない悩みには、どのような対処をしていけばいいでしょうか。
赤ちゃんが上手く飲めない時
赤ちゃんが母乳を上手く飲めていない、吸いつけていない場合、赤ちゃんの抱っこの仕方やおっぱいの含ませ方など、授乳体勢が上手くできていないことが大きな要因だと考えられます。
【高さを合わせて抱っこする】
まずは、赤ちゃんに上手に飲んでもらうためには、抱っこの仕方が大切です。
母乳を飲んでもらおうと、赤ちゃんに覆い被さるような姿勢になってはいないでしょうか。
前かがみの姿勢はママも腰を痛めやすいですし、赤ちゃんも苦しく飲みにくい姿勢です。
ママはソファーや椅子に腰かけて楽な姿勢で座り、授乳クッション等を使って赤ちゃんの顔がおっぱいの前に来るように高さを調整しましょう。
赤ちゃんの高さを変えるだけで、ママも飲ませやすく、赤ちゃんも飲みやすい体勢になれます。
そして赤ちゃんの体をママの方へ引き寄せ、密着させる姿勢だと、より上手く飲ませやすくなります。
【赤ちゃんの口を大きく開けて含ませる】
特に産後すぐの悩みとして多いのが、赤ちゃんが上手くおっぱいを咥えられないという悩みです。
ママが授乳をするのが初めてであるのと同じように、赤ちゃんも飲むのは初めて。
吸ってはいるけれど、きちんと乳首を咥えられていないので、母乳は出てきませんし、ママの乳首が切れたりする原因になります。
正しい姿勢が取れたら、おっぱいで赤ちゃんの上唇をツンツンと刺激し、口を大きく開けるのを待ってみてください。
口を大きく開けたら、ママの乳輪全体を口に含ませるイメージで、おっぱいを含ませます。
母乳が出ない時
母乳育児の中で、ママが最も悩みやすいのが母乳量です。
吸わせていれば出るものだと思っている方も多いですが、母乳量には個人差が大きく、また母乳育児が軌道に乗るまでの時期も個人差が大きいところ。
母乳がなかなか出ないと、なぜ自分だけ母乳が出ないのか、足りないのかと切実に思い悩むママも多いです。
産後母乳量を軌道に乗せるには、先述した授乳の体勢、乳首の含ませ方で頻回授乳をすること、バランスのとれた食事をすることが、対処法として一番大切なことだと言われています。
母乳のよく出る食べもの、飲みものだけを単品で摂るよりも、バランスよくしっかり食べましょう。
そして、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳していくことで、母乳育児が軌道に乗りやすくなります。
また、完全母乳にこだわりすぎないことも大切です。
大切なのは完全母乳育児をすることよりも、赤ちゃんの健やかな成長。
足りなければミルクを利用しながら、少しずつ母乳育児を軌道に乗せていけばいいのです。
悩んだ時には母乳外来、助産院などで相談し、ママ1人で頑張らず、周りを頼ってみてください。
ママのおっぱいトラブルの時
授乳=赤ちゃんとママの幸せな時間というイメージを持っていた方も多いですが、母乳育児にはおっぱいトラブルがつきものとも言えます。
乳首が切れたり、乳腺炎になったりすると、授乳のたびに苦痛、授乳が怖い、しんどいと感じる事もあるでしょう。
このようなトラブルが起こり、なかなか症状が良くならない場合は、母乳外来へ相談、受診してください。
切れには赤ちゃんが口に含んでも問題ない湿布薬、乳腺炎にはおっぱいマッサージや、必要なら抗生剤などを投与すると、治りが早くなり、授乳のつらさが解消されやすくなります。
早期に発見し、早期に対処することで、ママも赤ちゃんも安心して授乳ができます。
授乳の仕方にトラブルの原因がある場合には、アドバイスももらえるでしょう。
1人で我慢せず、気になる症状などがあれば、受診してみてください。
まとめ
授乳が上手くいかない原因は様々にありますが、失敗やトラブルが続くと、このまま授乳を続けられるのだろうかと心配になることもあるでしょう。
そんな時は今日ご紹介した解決方法を試してみてください。
何より大切なのは、1人で授乳が上手くいかない悩みを抱え込み、落ち込みすぎないこと。
母乳育児は完璧である必要はありませんし、何の問題もなく、悩みもなく授乳をしている人の方が少ないかもしれません。
悩んだ時には母乳外来などで相談するなど、周りを頼れば、それぞれの悩みや状況に合ったアドバイスがもらいましょう。