母乳が出やすい人の特徴って?
母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養や免疫成分が豊富に含まれているので、母乳育児を推奨する病院も多いです。
しかし、この母乳、出産したら誰でもみんな母乳が出る・・・というものではありません。
母乳の出方、量は個人差がとても大きいのです。
なかなか母乳育児が軌道に乗らず、悩む人もいますが、中には「母乳が出やすい人」「特に母乳で悩んだことがない人」もいます。
母乳が出やすい人には、何か特徴のようなものはあるのでしょうか。
母乳出やすい人の特徴とは
母乳出やすい人には、どのような特徴があるでしょうか。
【特徴①授乳回数が多い】
母乳が出やすい人は、比較的授乳回数が多い人だと言えるかもしれません。
母乳は赤ちゃんが乳房に吸い付く刺激によって作られます。
つまり授乳回数が多く、吸いつく刺激が多ければ、母乳がそれだけ作られるということです。
そのため、出産後母子同室で泣いたらすぐに授乳するなどを繰り返していると、母乳が出やすくなる傾向があります。
もちろん、産後はママの体調にも個人差が大きいところなので、無理して授乳回数を増やす必要はなく、体調を見ながら授乳に慣れていけばOKです。
【特徴②水分が十分にとれている】
母乳の約9割は水分でできています。
そのため、母乳育児中のママは意識して、こまめに水分をとらないと、水分不足になりやすいです。
つまり、母乳を出すためには、水分を十分にとる必要があります。
目安としては1日に2リットル程度。
しっかり水分がとれているママは、母乳が出やすい傾向があります。
【特徴③しっかり食事をとっている】
食事がとれているかどうかも、母乳の出やすさに関係しているようです。
母乳は作られる時に、多くのエネルギーを必要とします。
そのエネルギーの元となるのは食事です。
産後は赤ちゃんのお世話でバタバタで、食事の用意も、食べることもままならないケースもありますが、その中でもしっかり食事がとれていると、母乳の出やすさに繋がるのでしょう。
特にエネルギーの元になる炭水化物は意識して、母乳育児中は妊娠前よりも少し多めに食べられるといいですね。
また、母乳はママの血液から作られるので、鉄分を意識してとれるといいでしょう。
妊活中や妊娠中にとるといいとよく言われる葉酸も、血液の元である赤血球の生成をサポートする栄養素だと言われています。
産後に傷ついた子宮を回復するのにも役立つ栄養素でもあるので、食べ物やサプリから意識的にとってみましょう。
【特徴④リラックスしている】
初めての育児は不安や心配事がたくさん。
人は不安や心配事からストレスが溜まると、母乳の分泌を促すオキシトシンが減少することが分かっています。
そのため、ストレスを溜めず、発散させてリラックスできている人は、比較的母乳が出やすいかもしれません。
特に、赤ちゃんが低月齢の時に貯めやすいストレスが睡眠不足です。
パパや他の家族に赤ちゃんのお世話をお願いできるときはお任せし、睡眠不足を少しでも解決できるといいですね。
【特徴⑤冷え性ではない】
冷え性ではないことも、母乳の出に関係することがあります。
体が冷えていると、血流が悪くなってしまい、乳腺へも血液が流れにくくなることが原因です。
冷え性ではないママは、冷え性のママに比べると母乳が出やすい傾向にあるかもしれません。
産前は冷え性ではなかったママも、産後はホルモンバランスの乱れや、運動不足に陥ることがあることから、体が冷えやすくなる人もいます。
冷えを感じるという方は体を意識的に温めるようにしましょう。
母乳の出に乳房や乳頭の大きさは関係ない
胸が大きいと、母乳が良く出るイメージを持つ方もいます。
小さいよりは大きい方がいいと考える方もいるかもしれません。
しかし、実際、乳房の大きさ、形などは母乳の出には関係がないと言われています。
胸の大きさは乳腺の多さなどではなく、胸への脂肪の量の違いなので、母乳の出には影響しません。
乳頭の大きさや形に関しては、赤ちゃんによって飲みやすい大きさ、形というものはあるかもしれません。
飲みやすく、しっかりと吸いつくことができると、その分刺激があり、母乳が作られやすくなります。
その結果、母乳が出やすくなることはあります。
しかし、どのような乳頭でも、赤ちゃんが飲みやすいように、赤ちゃんの体勢を変えたり、授乳クッションなどで授乳体勢を調節したり、ニップルなどを使うことで、しっかりと吸いついてくれるようになります。
上手く乳首を赤ちゃんの口に含ませられていないかもしれない方は、飲ませ方を工夫してみましょう。
出産した産院や、母乳外来等で飲ませ方を相談してみるのもいいですね。
まとめ
母乳が出やすい人にはいくつか特徴があります。
胸の大きさや形などは、母乳の出には関係がありません。
それ以外の要素や、個人差が大きいものです。
少しでも母乳の出を増やすために何かしたいと考えている方は、まずは水分や栄養補給、そして冷えに注意するなど、母乳の出方に影響することの中でも、しやすいものから始めてみてください。