母乳が出ない・母乳の出が悪い!
出産してママになったのに、「母乳が出ない」「母乳の出が悪い」と悩む方は意外と多くいます。せっかく母乳育児を頑張ろうと思っていたのに、母乳が出ないとショックは大きいですよね。
母乳の量には個人差が大きく、出が悪い人、出過ぎて困る人などさまざまです。赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれることで、母乳は作られていきますから、母子ともに授乳に慣れない産後すぐから生後4ヶ月くらいまでは、母乳の出が悪いと感じるママも少なくありません。
母乳の出が悪い・母乳が出ないときには、前述のような産後初期の段階と、時期に限らず慢性的な場合とで、それぞれ対処法が異なります。今回は、産後すぐに母乳が出ない場合の原因と対処法についてご紹介していきます。参考にしてみてくださいね。
原因1、母乳が溜まって硬くなっている
母乳の出が良いママの場合、産後すぐでも下着が濡れてしまうほど母乳が出ることもあります。
定期的に授乳できれば問題ありませんが、生後3ヶ月以降になると、授乳間隔があいてきたり、外出で長時間授乳できなかったりすることもあると思います。
母乳が溜まり、おっぱいが張って硬くなると、赤ちゃんが上手く吸うことができません。それにより、さらに母乳が溜まり、乳管が詰まって母乳の出を悪くさせてしまうのです。特に母乳の出が良いママは、溜まり過ぎないよう左右均等に授乳したり、授乳リズムを整えるよう意識しましょう。
パンパンに張ってしまい、赤ちゃんが吸いにくそうなときは、少しママが絞って、おっぱいを柔らかくしてから授乳すると良いです。
長時間母乳が溜まってしまうと、うつ乳という状態になり、悪化すると発熱を起こしたり、痛みやしこりが生じることがありますので、その他の症状にも注意しましょう。
原因2、おっぱいが張らない
そもそも、産後すぐにおっぱいが張らないという場合は、疲れが充分にとれていない可能性があります。慣れない育児で疲れているとは思いますが、ストレスは母乳の出にも影響すると言われています。リラックスし、穏やかな気持ちで育児することを心がけましょう。
また、体が慣れていないことで、赤ちゃんがおっぱいを吸っても、脳に母乳分泌の指示・伝達が上手くいっていない可能性もあります。たとえ母乳が出なくても、赤ちゃんが泣いたら授乳をするというリズムを作るところから始めましょう。
1滴も母乳が出なくても、定期的に吸わせることで乳管が開いていき、母乳の出が良くなることもあります。
原因3、乳頭の陥没・変形
乳頭が陥没していたり、乳首が短い・硬いという場合には赤ちゃんがおっぱいを吸いにくいため、授乳が不十分な状態にあります。赤ちゃんが上手に吸えないと、母乳の出が悪くなりますので、マッサージをして乳首や乳頭を柔らかくしたり、伸ばしてあげるようにしましょう。
また、授乳時の赤ちゃんの抱き方を改善したり、乳頭保護器を活用したりすると改善されることがあります。それでもなかなか授乳が上手くいかないようであれば、母乳外来などを受診し、相談してみると良いでしょう。せっかく母乳が出ているのに、赤ちゃんの吸いが不十分なことで、母乳量が減少してしまうのはもったいないことです。早めに改善することで、母乳育児を継続できる可能性がありますので、諦めないでくださいね。
原因4、不慣れによる不調
産後すぐは、授乳自体に慣れておらず、赤ちゃんがおっぱいを吸う時の角度が十分でなかったり、おっぱいの含ませ方が浅かったりということが原因で、母乳の出が悪くなっていることもあります。
また、正しい授乳姿勢ができていないことで、乳頭が切れてしまうなどのトラブルもよくあることです。
母乳外来などを受診し、再度授乳の正しい方法を確認するようにしましょう。
赤ちゃんが深くおっぱいを口に含んでいるか、赤ちゃんの鼻がつぶれていないかなどチェックしてみてください。
原因5、ママの食生活の乱れ
母乳と食生活は非常に深い関係があります。母乳は血液から作られますから、ママの食べ物が直接赤ちゃんの栄養となるのです。
だからといって、産後であっても、「これは母乳のためには食べてはいけない」というものはありませんが、栄養バランスの整った食生活を送るようにしましょう。
まとめ
産後すぐに母乳が出ない原因は様々です。初期段階である程度改善することができれば、母乳の出が良くなり、完全母乳で赤ちゃんを育てることができたというママもたくさんいます。
最初が肝心だと思って、1人で悩まずに母乳外来などで専門家に相談してみましょう。
たとえ母乳が思うように出なくても、それは決して悪いことではありません。市販の粉ミルクも母乳に近い成分や味を持っているので、ミルク育児であっても問題なく赤ちゃんを育てることができますよ。
何より、ママと赤ちゃんが楽しく快適に過ごせることが1番大事ですよね。まだまだ赤ちゃんとの生活は始まったばかりです。上手くいかないことがあって当然だと思い、リラックスした気持ちで赤ちゃんと接するようにしましょう。