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赤ちゃんがミルクを大量に吐く時

赤ちゃんがミルクを大量に吐くけれど大丈夫!?

赤ちゃんがミルクを吐いてしまうことは、珍しいことではありません。

赤ちゃんは消化器が未熟です。

吐き戻しが多い赤ちゃんも、体の成長とともに上手に消化ができるようになり、吐くことも少なくなっていきます。

 

心配なのがミルクを飲んだ直後に噴水のように大量に吐いたり、色が混じった嘔吐をしたりする時です。

赤ちゃんがこのようにミルクを大量に吐いてしまう原因とは、どんなことが考えられるのでしょうか。

また、大量に吐いている時はどのような対処をしたらいいのか、見ていきましょう。

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く原因:吐き戻し

吐き戻しは乳児期によく見られる症状です。

口から垂れるように吐くのが特徴で、一般的な吐き戻しは心配がいらないものです。

大人の胃袋はカーブを描いていますが、赤ちゃんの胃袋は真っすぐな形をしているため、ミルクが逆流しやすいことが原因に挙げられます。

また、赤ちゃんの満腹中枢の機能も未熟なので、お腹がいっぱいになってもミルクを吸い続けてしまい、多く飲み過ぎた分を吐き戻してしまうのです。

ゲップが上手く出せないことで吐いてしまうこともありますが、いずれも体調に問題があるものではありません

生後4~5ヶ月頃には落ち着いてくるので、心配はいらないでしょう。

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く原因:急性胃腸炎

乳幼児嘔吐下痢症(ロタウイルス)は、冬に良く流行する感染症です。

急性胃腸炎は一年を通していつでも起こりうる感染症です。家族の中に嘔吐・下痢を繰り返している人がいる場合、そこからうつることがあります。

 

なんとなく元気がないなと思っていたら、嘔吐を繰り返し、その後下痢が出てきます。熱が出ることもあります。

突然、噴水のように大量に吐いてしまい、回数が多く、白っぽい下痢便や発熱の症状も伴うのが特徴です。

ミルクを飲んだ側から吐くため、水分が摂取できなくなることがあり、加えて繰り返す下痢により体の小さな赤ちゃんは脱水症状になることがあります。

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く原因:肥厚性幽門狭窄症

生後2~3週頃から生後3ヶ月頃に赤ちゃんが噴水のように大量に吐いてしまうことがあります。

原因として、胃から腸の出口である幽門とよばれる部分の筋肉が生まれつき肥厚していて、ミルクが通りにくくなっているということが考えられます。

吐いても機嫌は良いのですが、体重が増えないというのが特徴として挙げられます。

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く原因:腸重積症

生後3~4ヶ月頃から2歳ぐらいに起こりやすく、男の子のほうが発生しやすい病気です。

いきなり大量に吐くのですが、その前の前兆としてお腹の痛みで機嫌が悪くなったり、ぐずったりすることがあります。

嘔吐が収まってもしばらくするとまたぐずり、次第にぐったりとしていくので注意が必要です。

また、血便を伴うことがあります。

このような症状が発生するのには、典型的なものは、小腸の終わりの腸である周りの回腸が大腸に入り込んでしまい、腸が重なった部分の腸が閉塞し、に次第に血液が行き届かなくなることが原因として挙げられます。

早い段階で病院で処置を受ける必要があります。

 

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く原因:頭部外傷

赤ちゃんが頭を打ったり、頭に傷ができたりすることにより、大量に吐いてしまうことがあります。

頭を打った直後や、意識がはっきりしているようであれば様子を見ても大丈夫ですが、明らかに頭を打った後に吐く回数が多くかったり意識が朦朧としていている場合、痙攣している場合はすぐに病院を受診しましょう。

 

赤ちゃんがミルクを大量に吐く時の対処法

赤ちゃんがミルクを大量に吐く場合、以下のような対処法を取りましょう。

 

【ただの吐き戻しの場合】

ミルクを飲んだ後によく吐きだす赤ちゃんは、ゲップをしっかり出すようにしましょう。

もしかしたら、赤ちゃんにとってはミルクの量が多いという可能性もあります。

体重がしっかりと増えているようであれば、ほんの少しだけ減らして様子をみてもいいかもしれませんね。

早く飲み過ぎている場合も嘔吐に繋がりますので、哺乳瓶の乳首のサイズが大きすぎないか、確認してみてください。

 

【ミルクを吐いた後の対処】

吐いてしまった場合は、まずは吐いたものをキレイにふき取ってあげましょう。

嘔吐を繰り返している場合は、赤ちゃんのそばを離れずに、横向きに寝かせると良いでしょう。

顔は横を向かせてあげてください。

 

【感染症が疑われる場合】

感染症の場合は、対処療法が行われます。

水分を口にするだけでも吐いてしまうため、嘔吐が落ち着くまでは様子を見ます。

スプーン一杯から水分を摂取し、吐かないようでしたらこまめに与えるようにしましょう。

 

嘔吐を繰り返し下痢もある場合や、元気がなくぐったりしている場合、ぼーっと反応が鈍い場合は病院を受診し、診察を受けましょう。

 

【嘔吐や下痢の色がおかしい場合】

吐いたものに赤色や茶色、黒い色が混じっている場合は、内臓の出血が考えられます。

また、黄色や緑色が混じる場合は、胆汁が混じっていることが考えられます。

 

すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんが激しく泣く、過剰に機嫌が悪い、ぐったりしてきているなど、いつもより様子がおかしいという場合は、救急搬送が必要になることも。

救急車を呼ぶか迷った場合は、子ども医療相談#8000に相談をしてみてください。

 

まとめ

赤ちゃんがミルクを多く吐いてしまうことには、様々な原因が考えられます。

多くは心配のいらないものですが、中には病気が原因で吐いてしまうこともあるため、赤ちゃんの様子を注意深く観察することが必要です。

体調がおかしいと感じたら、病院を受診しましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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