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赤ちゃんのお七夜「命名書」について知りたい
赤ちゃんが生まれて最初のイベントとして生後7日目に行われるのが、お七夜です。
お膳を用意し、家族や親戚で赤ちゃんの命名式を行います。
命名式では、赤ちゃんの名前を書いた「命名書」というものを用意し名前を披露するのですが、この命名書とは一体どんなものなのでしょうか。
赤ちゃんのお七夜で使われる正式な「命名書」について
お七夜で使われる命名書は、名前をお披露目するための専用の用紙です。
正式な命名書では、「奉書紙」というものを2枚使用します。
白くて厚手のしっかりとした作りの和紙で、儀式の際に用いられるものです。
命名書に記入する時は、まず奉書紙を横長に置いて半分に折り、それから縦に三つ折りにして折り目を付けます。
1枚目の奉書紙は折り目に沿って、以下の情報を書き込みます。
・三つ折りにした右側のスペース中央に「命名」の文字を少し大きめに書く
・中央スペースの右側に小さい文字で、名付け親の名前と続柄を書く
・中央に赤ちゃんの名前を、大きく書く
・左側に赤ちゃんの生年月日を小さい文字で書く
・左側の開いたスペースに、小さい文字で命名した日にちとパパとママの続柄と名前を記載します。
3つ折りにし、もう一枚の奉納紙で包んだ上から「命名」と書きましょう。
正式な命名書では、文字を書く時は墨汁を使って書きます。
ただし、現代では略式で命名書を用意することがスタンダードとなりました。
赤ちゃんのお七夜で使われる略式の「命名書」について
略式の命名書では、半紙に墨汁を使って書きます。
半紙は薄く奉納紙より小さいので、折って保管する必要はありません。
他にも、産院から退院時に貰える命名書や市販のかわいいデザインの命名書を使うこともあります。
墨汁が家庭にないということも珍しくありませんから、こちらの用紙を使う場合は簡易的に筆ペンで書いても問題ありません。
字が書くのが苦手な方は、インターネットで用紙のテンプレートを探し、名前ごとプリンターで印刷するという方法もありますよ。
紙にこだわらず、アクリルパネルなどに名前を入れてもらい、長く飾ることができる命名書の商品もあります。
書道家がパネルに名前を書いてくれるサービスなどもあるので、長く飾りたい方は探してみるといいですね。
（ただし、名前を入れてもらうサービスは日数がかかるものもあり、お七夜に間に合わない可能性もあります。
利用を考えている場合は、名前が決まった時点で早めに申し込みをするか、お七夜の日を伸ばすというのも方法です。）
現代では命名書に厳格なルールはありませんので、ママとパパの好みでどんな命名書にするか選ぶと良いですね。
赤ちゃんのお七夜の「命名書」は誰が書く？
お七夜の命名書に関しては正式な様式はあるもの、ほとんどこだわりがなくなってきています。
厳格なルールはありませんので、誰が書くかは参考までに見ておいてくださいね。
【父方の祖父が書く】
昔の命名書では、父方の祖父が書くことが正式な決まりとなっていました。
しかし、書道には得意不得意があります。
もし書いてもらえるようでしたら、お願いしてみると喜ばれるかもしれませんね。
しかし、祖父母が近くに住んでいないことも珍しくありませんので、こだわる必要はありません。
【名前を付けた人が書く】
赤ちゃんに名前を付けたパパやママが、命名書の文字も書くのが一般的かと思います。
書道に自信がない場合は、明朝体の文字で少し大きめに赤ちゃんの名前を印刷し、それをお手本にして練習してみると、バランスよく名前が書けるかと思います。
【書道ができる人にお願いする】
親族や友人などに書道ができる人がいたら、名前の記入をお願いするのが実は一番ベストな方法です。
書道に慣れていない人がいきなり命名書を上手く書くのは難しいためです。
赤ちゃんのお七夜に「命名書」を飾る場所は？
命名書は、家庭に神棚がある場合はそこに奉納すると良いと言われています。
命名書を神棚に置いたり、下板に張り付けて垂らすように飾ったりします。
お七夜の命名式では、ご先祖様に赤ちゃんの名前を報告するという意味合いもあるので、仏壇に置くという家庭もあるそうです。
ただし、命名書を飾る場所についても明確な決まりはありません。
可愛らしい命名書は、人の目に入りやすいリビングや玄関に貼って飾ってもいいでしょう。
他にも、赤ちゃんと過ごす時間が長い場所に貼ると良いとも言われています。
ベビーベッドの上あたりや、枕元に貼ってもいいそうです。
赤ちゃんの「命名書」お七夜からいつまで飾る？
命名書を飾っておく期間にも、明確な決まりはありません。
家庭の事情でいつまで飾っておくか決めて大丈夫です。
例えば、
・出生届を出すタイミングまで飾る
・お七夜から一週間ほど飾る
・お宮参りまで飾っておく
・ママの床上げのタイミングまで飾る
などが目安でしょうか。
パネルや額縁に入っている命名書でしたら、ずっと飾っておいても素敵ですね。
飾ったあとは、思い出として大切に保管をしておきましょう。
まとめ
赤ちゃんのお七夜の命名書には、赤ちゃんの名前をお披露目するという大切な役割があります。
正式な書き方はあるものの、現代では略式の用紙を使ったり、かわいいデザインのものを選択する家庭が多くなってきています。
命名書を書く人や飾る場所、期間にも、明確な決まりは現代ではありません。
家庭のライフスタイルに合わせて取り入れていきましょう。
