生後100日の赤ちゃんのお祝いって?
赤ちゃんが産まれた日を生後0日とカウントすると、生後3ヶ月になる頃に赤ちゃんは生後100日を迎えます。
日本では、この生後100日~120日頃に”お食い初め”という、赤ちゃんの健やかな成長を祝う伝統的な風習があります。
生後100日の100という数字にちなんで、お食い初めするお祝いのことを”百日(ももか)祝い”や”100日祝い”と呼ばれることもあります。
このお食い初めの行事は、具体的にどのような行事なのでしょうか。
地方ごとに風習や作法などに少し違いはありますが、一般的なお食い初めの方法や流れをご紹介します。
生後100日のお食い初めってどんな行事?
お食い初めの起源は、平安時代に赤ちゃんに餅を食べさせる「百日」という行事が始まりだと言われています。
昔は今のように栄養のある食べ物があふれていたわけでもなく、衛生面での不安もあったため、無事に赤ちゃんが育つよう、節目節目でお祝いしていたそうです。
そんな節目のお祝いのひとつのお食い初めは、「一生食べ物に困らないように」という願いが込められた行事。
生後100日~120日の赤ちゃんと言えば大体生後3~4ヶ月頃なので、まだ離乳食が始まっていない時期ではありますが、赤ちゃんに食べさせる真似をして、赤ちゃんの健康と成長を願います。
【お食い初めは誰と行うもの?】
お食い初めは、主役の赤ちゃんとパパ・ママ、そしてパパとママの両親(赤ちゃんにとっては祖父母)を招いて行われるのが一般的。
場所は自宅や料亭、レストランの個室など、集まりやすい場所で行われることが多いです。
最近では、ささやかにママとパパと赤ちゃんの家族水入らずで行う場合もありますよ。
【お食い初めはいつ行うもの?】
生後100日~120日の間で行うのが一般的ではありますが、前後しても問題はありません。
祖父母なども含めて家族みんなが集まりやすい日の中から、「大安」や「友引」など六曜も考慮しながら選ぶ人もいます。
また、赤ちゃんや産後のママの体調も考慮して、日程を決めるのがいいでしょう。
お食い初めの準備方法や流れ
お食い初めの行事は、具体的にどのように行うのでしょうか。
お食い初めの前に準備についてや当日の流れをご紹介します。
【お食い初めの準備】
お食い初めの日が決まったら、その日に向けて次のものを準備していきましょう。
・お食い初めの料理
鯛、赤飯、お吸い物、煮物、香の物の5品を用意するのが一般的です。
最近では全てを手作りするのではなく、通販などでお食い初めセットを購入する家庭も増えています。
・お食い初め用食器
男の子は朱塗りのお膳、女の子は内側が朱色・外側が黒塗りのお膳を用意するのが一般的です。
・歯固めの石
小石を数個用意します。お宮参りの際にいただくこともありますが、拾った石でもかまいません。最近では通販でも購入できます。
石のような丈夫な歯が生えますようにという願いから、用意するものです。
・祝箸
長さが八寸の祝箸は縁起がいいと言われています。
・お祝いの服
最近では袴ロンパースが人気です。お出かけ用のちょっとしたおしゃれな服を着せてあげると、お祝いの雰囲気が出そうですね。
【一般的なお食い初めの流れ】
お食い初め(赤ちゃんを膝に乗せ、食べさせる真似をする)は、お祝いの席に集まった中で一番の年長者が行います。
最近では、年長者から順番にみんなで行うことも多いです。
食べ物の順番ですが、
お赤飯→お吸い物→お赤飯→焼き魚→お赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→酢の物→赤飯→お吸い物→赤飯→歯固めの石→赤飯→お吸い物→赤飯
というサイクルで行います。
これらを赤ちゃんの口元に持っていき、食べさせる真似をします。
まだ生後100日頃の赤ちゃんは離乳食も始まっていない時期なので、本当に食べさせるのは誤飲の元になりますので止めましょう。
歯固めの石は食べさせる真似をするのではなく、祝箸の先で石に触れた後、赤ちゃんの歯茎に当てます。
このような流れや作法が一般的ではありますが、必ずしもこの通りに行わなければならない、というわけではありません。
パパとママと赤ちゃんの3人で、お食い初め料理を取り寄せてお食い初めする場合や、パパとママの好きな料理を揃えてお祝いするのもいいですね。
生後100日はお食い初め以外の祝い方も
昔から生後100日頃にはお食い初め、という行事が行われるのが一般的ではありましたが、最近ではお祝いのスタイルにこだわらず、次のようなお祝いを行う方もいますよ。
・ケーキでお祝いする
・フォトスタジオで記念写真を撮る
・フォトアートを自宅で楽しむ
・家族で初めての外食をする
・お宮参りがまだの場合、お宮参りをする
どんなお祝いの仕方であっても、パパやママの赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちは同じです。
家族で相談し、赤ちゃんの成長の節目をお祝いしてみましょう。
まとめ
生後100日頃は生後3ヶ月を迎え、首が据わり始めたり、ニコニコ笑う子も出てきて、赤ちゃんの成長を実感するパパやママも多いことでしょう。
そんな赤ちゃんの生後100日を祝う方法は、伝統的な風習であるお食い初め以外にも様々。
家族に合った方法で、赤ちゃんの成長を喜び合い、思い出に残るようなお祝いができるといいですね。