赤ちゃんのおやつの量はどれくらい?
赤ちゃんの離乳食が進むと、おやつも食べさせた方が良いのか気になる方は多いのではないでしょうか。
1歳になる前の月齢向けでも市販品のおやつが売られているので、もう食べさせても良いのかも?と考える方もいるかもしれませんね。
そもそも赤ちゃんにはおやつは必要なのでしょうか。
与えるとしたらどれくらいの量、いつのタイミングが良いのでしょうか。
今回は赤ちゃんのおやつについてまとめてみました。
赤ちゃんにおやつは必要?
赤ちゃんにおやつは必要なのか、まずはそこから解説していきます。
離乳食初期から離乳食中後期は、離乳食以外で母乳やミルクから栄養を補うことができるためおやつは必要ないとされています。
離乳食後期〜完了期に入って、3回食が安定したらおやつを検討してみてくださいね。
1歳を過ぎて昼間の授乳がなくなったら、離乳食で摂りきれなかった栄養を補う必要があるので、積極的におやつを取り入れるようにしましょう。
特に1回の食事量が少ない場合や体重の増加がゆっくりの場合、前向きにおやつを取り入れても良いかもしれません。
ただし、ここでのおやつというのは、離乳食で摂れる栄養を補うためのもので「補食」とも呼ばれています。
「嗜好品」としてのおやつはまだ必要ありませんので、おやつを作ったり選んだりする際は注意しましょう。
赤ちゃんのおやつの量とタイミング
離乳食完了期に入った赤ちゃんには、1日あたり100kcalのおやつを目安にするようにしましょう。
量としては、1回の食事の1/3〜1/4くらいを目安にすると良いですね。
100kcalのおやつを1回、もしくは2回で与えるようにしましょう。
おやつの時間も離乳食と同様に、時間を決める必要があります。
タイミングとしては、2回目と3回目の間が良いと言えるでしょう。
<3回食を始めた場合のスケジュールの例>
6時:起床
7時:離乳食1回目
10時:お昼寝(お昼寝がない場合はおやつ)
12時:離乳食2回目
15時:おやつ
18時:離乳食3回目
20時:寝る
こちらの例のように、おやつから離乳食の時間までに2〜3時間は空くようにしてだいたいのスケジュールを決めておくと良いでしょう。
成長するにつれて午前中のお昼寝がなくなったら、1回目のおやつの時間にしても良いでしょう。
赤ちゃんのおやつにはどんなものが良いの?
離乳食で摂れる栄養を補うのが目的なので、嗜好品のようなおやつはまだ与えない方が良いでしょう。
この時期におすすめなのは、牛乳・おにぎり・さつまいも・バナナ・野菜スティックなど。
エネルギー源となるものや不足しがちなビタミン、鉄分を補える食材を積極的に選ぶようにしましょう。
1日のおやつの量の目安が100kcalなので、具体的な例としては
・バナナ半分と牛乳1杯程度
・おにぎり一つ(50〜60gくらい)とお茶
・さつまいも1/4本と牛乳1杯
・市販のヨーグルト
などがおすすめと言えるでしょう。
お出かけ先などで用意が難しい場合は、市販品を与える場合もあるかもしれません。
その際は、裏面に書かれている添加物に注意して選ぶようにしましょう。
また、大人が食べているような塩味・甘味の強いおやつは与えないようにしてくださいね。
赤ちゃんにおやつを与える際の注意点
最後に、赤ちゃんにおやつを与える際の注意点についてみていきましょう。
【ご褒美として与えない】
甘くて赤ちゃんにとっても魅力的なおやつは、ご褒美として与えないように気を付けましょう。
たとえば、「予防接種で今日は泣かなかったね、偉いね」と言って、ご褒美の意味合いの強い甘いおやつ(ビスケットや菓子パンなど)を与えてしまうと、それが習慣化してしまう恐れもあります。
また、これらのおやつは栄養を考慮して作られていないため、赤ちゃんにとっても好ましくありません。
【窒息に注意する】
市販品のおやつによる窒息事故が起こっており、注意喚起がなされています。
赤ちゃんが一人で持って食べられるおやつの場合、つい目を離してしまうこともあるかもしれません。
月齢向けに販売されているからといって油断せず、食事中は目を離さないなど安全性にも注意しましょう。
【大人のおやつを与えない】
3回食が始まると、赤ちゃんも大人とほとんど同じタイミングで食事をすることができます。
おやつの時間も大人と同じタイミングで取ることができるので、一緒にその時間を共有するという楽しみも増えますね。
しかし、大人が食べているおやつを赤ちゃんは欲しそうにすることもあります。大人のおやつは塩分や糖分が多かったり、小さく硬いお菓子の場合、喉や気管に詰まらせたりする危険性もあります。
つい赤ちゃんに与えてしまった、ということのないように注意しましょう。
まとめ
赤ちゃん用のおやつはたくさん売られていますが、基本的には離乳食で3回食が安定してからで十分です。
3回食になっても食事量がしっかりとれて母乳やミルクで栄養を補っている場合はまだ必要ないので、成長に合わせて取り入れるようにしましょう。
おやつというと嗜好品のイメージがありますが、赤ちゃんにとっては離乳食の栄養を補うものという役割があります。
おやつの量とタイミングには注意して、楽しいおやつの時間を一緒に過ごしてくださいね。